世界連邦日本国委員会
右翼も、左翼も、誰も、彼も。
「世界連邦運動」なるものが着々と進行しています。
1949年に結成された「世界連邦日本国委員会」なる超党派の議員連盟が存在し、TPPや構造改革に反対している「はず」の国会議員まで、この委員会に名前を連ねています。

(出典: 世界連邦運動協会ホームページ: 「世界連邦日本国会委員会会員名簿」)
今から10年前、小泉政権時代の2005年には、「世界連邦実現」を謳った国会決議まで採択されています。
2005年の国会決議を受けて、外務省には世界連邦の窓口が設置されました。毎年、外務省や文部科学省の後援のもと、「世界連邦日本大会」が開催されています。
今年の「世界連邦日本大会」は、10月31日、京都府の綾部市で開かれました。

日本文明やグローバリズムに関して鋭い論評を行ってきた中沢新一氏が、基調講演を行っています。
右翼も、左翼も、誰も、彼もが、諸手を挙げて、「国籍や国境にこだわらない時代」、国家がもはや意味をなさなくなる時代に向かって驀進しています。
世界連邦運動
世界連邦運動(せかいれんぽううんどう、World Federalist Movement、WFM)は、世界の全ての国家を統合した世界連邦の成立を目指す国際的な非政府組織である。
第二次世界大戦末期において成立した国際連合が戦争抑止力の低いことを痛感した世界の科学者・文化人たちが、より強力な世界連邦の形成をすすめることで世界から戦争を無くしていこうと決意し、1946年10月ルクセンブルクで「世界連邦政府のための世界運動」を起こした。この運動にはバートランド・ラッセル、アルベルト・アインシュタイン、アルベルト・シュバイツァー、ウィンストン・チャーチル、湯川秀樹などのノーベル賞受賞者が賛同した。このとき本部をジュネーヴにおいた。
1947年8月、スイスのモントルーで第一回世界大会を開いて、運動の組織や方針を定め、世界連邦政府の構想と、その実現方針について決議を採択し、世界連邦政府の理念に関する宣言を発した。この大会で、運動の国際連合体として世界連邦主義者世界教会WAWFが設けられ、毎年か1年おきに大会を開くことになった。
世界連邦運動はモントルー宣言に基づき以下をその活動原則としている。
1. 全世界の諸国、諸民族を全部加盟させる。
2. 世界的に共通な問題については、各国家の主権の一部を世界連邦政府に委譲する。
3. 世界連邦法は「国家」に対してではなく、1人1人の「個人」を対象として適用される。
4. 各国の軍備は全廃し、世界警察軍を設置する。
5. 原子力は世界連邦政府のみが所有し、管理する。
6. 世界連邦の経費は各国政府の供出ではなく、個人からの税金でまかなう。
すなわち、現在国家単位で与えられている国連への参加資格を個人単位に移すことを主眼としている。
1955年の世界連邦運動は国連をもっと世界連邦政府に近づけたいと考えていたが、国連内にプロパガンダ要員が不足していた。しかし1965年ごろは国連のそばに事務所を構え、国連憲章18章の修正に関与したり、国際刑事裁判所の設立を提案したりした。憲章18章は改正手続を定める章であり、日本国憲法96条をめぐる議論を想起させる。
1977年時点で37カ国に45の組織をもち、会員は100万人に達し、本部はハーグ、初代会長はジョン・ボイド・オアで、1961年以来湯川秀樹が会長を務めていた。このあと各国に国内委員会ができ、ラダ・ビノード・パールが出席したことで知られる世界連邦アジア会議も生まれた。1983年にはThe Institute for Global Policyというシンクタンクを立ち上げた。IGPは、国際/地域組織の民主化と、国際法の開発および世界適用を標榜する。最近ではNGOの国際会議参加を擁護している。
(出典: Wikipedia「世界連邦運動」)
1949年に結成された「世界連邦日本国委員会」なる超党派の議員連盟が存在し、TPPや構造改革に反対している「はず」の国会議員まで、この委員会に名前を連ねています。

(出典: 世界連邦運動協会ホームページ: 「世界連邦日本国会委員会会員名簿」)
今から10年前、小泉政権時代の2005年には、「世界連邦実現」を謳った国会決議まで採択されています。
国連創設及びわが国の終戦・被爆六十周年に当たり更なる国際平和の構築への貢献を誓約する決議 「国際平和の実現は世界人類の悲願であるにもかかわらず、地球上に戦争等による惨禍が絶えない。
戦争やテロリズム、飢餓や疾病、地球環境の破壊等による人命の喪失が続き、核兵器等の大量破壊兵器の拡散も懸念される。
このような国際社会の現実の中で、本院は国際連合が創設以来六十年にわたり、国際平和の維持と創造のために発揮した叡智と努力に深く敬意を表する。
われわれは、ここに十年前の「歴史を教訓に平和の決意を新たにする決議」を想起し、わが国の過去の一時期の行為がアジアをはじめとする他国民に与えた多大な苦難を深く反省し、あらためてすべての犠牲者に追悼の誠を捧げるものである。
政府は、日本国憲法の掲げる恒久平和の理念のもと、唯一の被爆国として、世界のすべての人々と手を携え、核兵器等の廃絶、あらゆる戦争の回避、世界連邦実現への道の探究など、持続可能な人類共生の未来を切り開くための最大限の努力をすべきである。 右、決議する。」
(出典: 衆議院ホームページ)
2005年の国会決議を受けて、外務省には世界連邦の窓口が設置されました。毎年、外務省や文部科学省の後援のもと、「世界連邦日本大会」が開催されています。
今年の「世界連邦日本大会」は、10月31日、京都府の綾部市で開かれました。

日本文明やグローバリズムに関して鋭い論評を行ってきた中沢新一氏が、基調講演を行っています。
右翼も、左翼も、誰も、彼もが、諸手を挙げて、「国籍や国境にこだわらない時代」、国家がもはや意味をなさなくなる時代に向かって驀進しています。
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