経験したことしか理解できない

「日本などという国は、20年後には消えてなくなる。」
三十年前の日本人に、

「あのう、私の話を聞いてくれますか。韓国人が、世界中で慰安婦の石碑を建てまくって日本人を悩ませます。」

と話しても、日本人は一体何の話をしているのか理解できなかったことでしょう。上のように話しても、頭のおかしな人だと思われたに違いありません。

人間は、実際に経験したことしか理解できないからです。

それと同じように、現在の日本人に

「あのう、私の話を聞いてくれますか。TPP交渉妥結が近づいていますが、日本がTPPに参加すれば、国がなくなってしまうんですよ。」

と話しても、全く理解されません。

人間は、実際に経験したことしか理解できないからです。

建国以来、日本人がこれまで一度も経験したことのない未曾有の事態に、ほとんどの日本人がそのことに気づかないまま、日本は突入しようとしています。

「日本を取り戻す」といいながら「日本を売り渡す」ために、TPP交渉に嬉々として突入していった稀代の売国奴安倍晋三を、「愛国者」と信じ込んで日本人が支持し続けた結果です。
1993年に中国の李鵬首相が「日本などという国は20年後には消えてなくなる」といった言葉が、今その通りになろうとしています。

どういう事態に突入しようとしているのか、みなさんに理解していただくために、短編小説風にまとめたWJFプロジェクトの記事から引用します。

TPP交渉妥結からまもなく。

例によって十分な審議も尽くさないまま、国民の強い反対の声を押し切って、自民党の強行採決で決められてしまった日本のTPP参加。

安倍晋三が満足そうにほくそ笑む顔が、翌日の新聞の一面で大々的に報じられた。

安倍の破顔も当然である。

「彼ら」は勝利し、「我々」は敗北したのだ。

関税及び非関税障壁は全て撤廃され、日本を含めたTPP参加国は、実質的に一つの連邦を形成することになった。

EU(欧州連合)のように、かつてローマ帝国として一つの国を形成し、ラテン語という共通言語を持ち、ヘレニズムやキリスト教という同じ文化や宗教を共有しながら発展してきた欧州各国が、やがて一つの連邦を再形成するに至ったことには、まだ歴史的な必然性が存在していた。

しかし、太平洋のまわりに位置しているという単なる地理的な理由だけで、世界で最も古い歴史と伝統をもつ日本が、文化的に何の脈略も共通項も持たないアメリカ、カナダ、オーストラリア、南米諸国のような、18世紀以降に人工的に建設された移民国家と、一つの連邦を形成するというのである。

このことが、日本にどんな結果をもたらしたか。

当然のことのように、日本人が従来占めていたポストを、外国人が占めるようになった。

英語が共通語とされ、小中学校の授業もやがて英語で行われるようになった。日本語は第二共通語となり、かつて英語が占めていた地位に降格させられた。

中年以上で、いまさら英語を勉強してもどうにもならない世代の大人たちは、新しい時代の趨勢についていくことができず、窓際に追いやられていき、企業や組織の中心を占めるのは、幼児期から英語を学んで母国語のように英語を操る新しい世代の日本人だった。

これはまさに第二の敗戦。

第二の占領統治そのものだった。

そして、この二度目の占領統治には、出口は設けられていなかった。

TPPにはラチェット規定があり、参加した以上は二度と抜けられないのである。

TPP域内が、国境のない一つの連邦、一つの市場を形成するようになった以上、比較優位は極限まで進み、日本の農家には離農するものが相次ぐようになった。

農家が手放した田畑を、農業ビジネスに乗り出した大企業が買い上げ、機械化された大規模経営によって、農産物を大量生産するようになった。

農業会社の大規模ファームで働くのは、東南アジアや南米から日本に移り住んできた低賃金の外国人労働者たちであり、その利潤を吸い上げるのは主に外国人投資家たちであった。

日本人の農家の中には、小規模経営で、高付加価値の高級産品を生産して生き残る者もいたが、彼らの生産物を購入するのは、日本人ではなく、もっぱら中国の富裕層だった。

日本の庶民が口にするのは、外国の安い米や肉、大規模ファームで外国人労働者によって大量生産された土の香りのしない人工的な野菜。

日本の伝統的な農業は壊滅し、人口は都市部に集中し、それに伴って地域の共同体も消滅していった。

各地の神社や祭祀を継承するものはなくなり、寺や神社は廃墟となって放置されるようになった・・・ (出典: WJFプロジェクト「TPP参加後のある日のシリカ太郎」(2015年05月31日))

TPP参加が実現し、日本人がTPPとはなんなのかを実際に経験してからでは、手遅れです。

マスコミもTPPについて全く報道しようとしません。

安倍に散々支持を煽った、チャンネル桜や保守言論人たちも、口をつぐんでTPPについて語ろうとはしません。

誰も、真実を語ろうとしないならば、私たちが真実を語る口となって、周りの人たちに伝えていかなくてはなりません。

TPP交渉妥結が目前に迫っています。

TPPについて調べ、その危険性をよく学び、日本のTPP参加を阻止するために全力を尽くしてください。

TPP交渉差止・違憲訴訟の会の原告は、まだ1,365人しか集まっていません。



人口比で言えば、0.001%。

10万人に一人です。

わずか2000円の費用を負担するだけで、公に名前が公表されることもなく、どなたでも簡単にTPP交渉差止・違憲訴訟の原告になることができます。

日本を守ろうとしてTPPに抵抗した日本人の一人として、どうか、皆さんも、名前を連ねていただきたいと思います。

参考記事:
「日本などという国は20年後には消えてなくなる」 (2013年3月12日)
「自然国家」日本の消滅 (2015年06月13日)
反作用なき作用 (2015年06月25日)
道州制: 何が問題なのか (2014年03月17日)
FTAAPに言及しはじめた安倍晋三 (2013年10月08日)
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