負の世界遺産を未来永劫抱え込むことになった日本

安倍は昔と何も変わっていない。
日本の佐藤地ユネスコ大使が「1940年代に一部の施設で大勢の朝鮮半島の人々などが意に反して厳しい環境下で労働を強いられた」ことを認めた上で、「この犠牲者のことを忘れないようにする情報センターの設置など、適切な措置を取る用意がある」と約束して、世界遺産に認定されてしまった「明治日本の産業革命遺産」。「東洋のアウシュビッツ」などというレッテルが貼られた負の世界遺産を、日本は未来永劫抱え込むことになってしまいました。この機会に「安倍晋三は昔と何も変わっていない: 慰安婦問題に関する彼の謝罪をめぐって」(2013年7月19日)という旧ブログの記事を再掲します。構造改革という名の国家破壊を断行する。歴史問題でわざわざ日本に汚点を残す振る舞いをする。あらためて、「安倍は昔と何も変わっていない」のです。

先日、「自民党ネットサポーターズクラブ」についてという記事で、「自民党のゲッベルス」とも呼ばれる自民党のメディア戦略を担ってきた世耕弘成という人物について取り上げました。そこで紹介した、あるブログ記事の中に取り上げられていた、『週刊文春』の記事を改めて引用してみたいと思います。

「従軍慰安婦」を米紙に "広報した" 安倍政権宣伝マン」

従軍慰安婦問題で安倍首相への批判が世界に広がっている。ニューヨーク・タイムズが社説(三月六日付)で「アベは謝罪すべきだ」と非難し、八日には一面で「Sex Slaves(性の奴隷)」と刺激的な見出しで慰安婦の証言を掲載。全米のマスコミから世界に飛び火し、外務省が火消しに追われている。

それにしてもなぜ今従軍慰安婦が米マスコミで大きく取り上げられるのか。実は火付け役がいる。安倍首相の広報担当補佐官、世耕弘成氏だ。

世耕氏が訪米したのは二月十九日。米下院で提案されている「従軍慰安婦に関する対日謝罪決議案」について、「安倍首相の真意を説明に行く」と官邸関係者に大見得を切って出発した。しかし、「世耕氏の行動はピントはずれ。下院は祝日のため1週間休会で、議員たちは地元に戻っていた。それを知っていて、世耕氏は訪米したのです。結局、ファーストクラスでの訪米で官費を二百万円以上浪費しながら、一人の議員にも会えなかった」(官邸関係者)

何とか会えたのが、国務省のスティーブンス次官補代理。ヒル次官補の部下だ。「こんな下のランクの役人にわざわざ会いに来る国会議員なんていません。しかも、スティーブンス氏は慰安婦問題自体を知らなかった。それで、逆に『大変な問題だ』と思われてしまうのです」(同前)

さらに世耕氏の行動は裏目に出る。彼は騒ぎの発端となったニューヨーク・タイムズをはじめ三大TVネットワークなど大手マスコミをまわったのだ。在米記者の話。

「慰安婦問題は下院で何度も提案されている人権問題のひとつにすぎず、誰も関心がなかった。それをわざわざ首相補佐官が各マスコミをまわるものだから、寝た子を起こしたのです。そもそも法的拘束力のない決議案なので放っておけばよかったんです」

帰国後、世耕氏は安倍首相に「トータルで六十人に会いました」と報告。しかし、説得すべき議員には一人も会わなかったことはひた隠し。最近は記者たちに、「訪米中、慰安婦の問題は一切話してない」とウソをついている。

官邸記者が嘆く。
「補佐官を五人も起用したものの、みんな仕事がない。だからこんな事態が起きる」
「広報のプロ」を自任する世耕氏の真価が問われる。

(出典: 「週刊文春」2007年03月22日号)

つまり、週刊文春によると、世耕弘成がアメリカに行き、わざわざメディアを焚き付けて慰安婦問題に火をつけて回っていたというのですが、この記事の指摘は本当なのでしょうか。

この記事の真偽は分かりませんが、日本の「保守」政治家や一般の人々が、わざわざ、慰安婦問題に関して国際社会の注目を浴びる発言や行動をとるというこの不思議な現象は幾度も繰り返されています。彼らの手法が稚拙だから傷口を広げているのか。傷口を広げるために、わざと稚拙な行動を起こしているのか。

下は、「歴史問題を克服し、日韓の一体化を推進し続ける会 」に所属する和服姿の日本人女性たちが、慰安婦問題について謝罪している写真です。(出典)

Comfortwomenapology
多くの皆さんが既にご存知の通り、中央に映っている女性は、江利川安栄という統一教会の日本支部に当たる日本統一教会の第7代会長の方であり、他の女性たちは韓国に嫁いだ統一教会の日本人信者の方たちです。

Erikawayasue
統一教会という韓国の反日カルトは、当然慰安婦問題を国際社会に目立たせたいという意図を持っているわけですが、どうやら慰安婦問題に関して日本を糾弾する韓国の側にも、逆に慰安婦問題について日本を弁護している(ように見える)日本の「保守」の側にも、同じように影響力を効かせているということになります。かねてから韓国との問題で、韓国との対称性のある行動をとるべきではないと訴えてきましたが、なぜか執拗に韓国と対称性のある行動をとりたがる人たちがいる理由もうっすらと見えてきます。

さて、2007年の4月26日、日米首脳会談後の記者会見の場で安倍晋三は、慰安婦問題について日本の総理大臣として謝罪してしまうわけですが・・・
この日米首脳会談後の記者会見での発言については、謝罪ではないという意見もあります。しかし、この訪米に先立って、安倍晋三が、ニューズウィーク誌とのインタビューで総理大臣として明確に慰安婦問題について謝罪しています。(これも謝罪ではないと言い張る人たちもいます。)

ニューズウィークの記事と、政府の公開したテキストの両方を掲載しておきます。まずは、ニューズウィーク誌の記事ですが、日付は2007年4月29日になっていますが、インタビューは訪米前の4月17日に行われ4月21日に政府によって公開されています。

'We Bear Responsibility'

As you know, your comments on "comfort women" caused an outcry in the United States. Do you really believe the Imperial Army had no program to force Korean, Chinese and other women to provide sexual services to Japanese soldiers?

I have to express sympathy from the bottom of my heart to those people who were taken as wartime comfort women. As a human being I would like to express my sympathies, and also as prime minister of Japan I need to apologize to them. The 20th century was a century in which human rights were infringed upon in numerous parts of the world, and Japan also bears responsibility in that regard. I believe that we have to look at our own history with humility, and we always have to think about our responsibility.

Do you now believe that the Imperial Army forced these women into this situation?

With regards to the wartime comfort-women issue, my administration has been saying all along that we continue to stand by the Kono Statement [a 1993 acknowledgment of Japan's partial responsibility for the brothels]. We feel responsible for having forced these women to go through that hardship and pain as comfort women under the circumstances at the time.

「我々は責任を負う」

記者「ご存知の通り、慰安婦に関するあなたの発言はアメリカで抗議の声を引き起こしています。あなたは本当に帝国陸軍が韓国や中国や他の国々の女性たちに、日本兵に対して性的なサービスを提供するように強制するいかなる制度ももっていなかったと信じていらっしゃいますか。」

安倍「私は、戦時慰安婦として徴用された方たちに、心の底からの同情の意を表さなくてはなりません。一人の人間として私は同情の意を表したいと思います。そしてまた日本国の総理大臣として、慰安婦の方たちに謝罪する必要があります。20世紀は世界の多くの場所で人権が侵害された時代であり、日本もこの点において責任を負っています。私たちは謙虚に自らの歴史を見つめ、私たちの責任について常に考えなければならないと私は信じています。」

記者「あなたは現在、帝国陸軍はこの女性たちをそのような状況に強制したのだと信じていらっしゃるのですか?」

安倍「戦時慰安婦の問題に関しましては、私の政権は河野談話を守り続けると一貫して申し上げております。私たちは、当時の状況下で慰安婦としての苦難と苦しみを味わうように、これらの女性の方たちを強制したことに責任を感じています。」

(出典: NewsWeek 2007年4月29日)

下は政府が発表したニューズウィーク誌と安倍晋三とのインタビューのテキストです。

Q:総理の慰安婦についてのコメントについて、アメリカで反感が出ているが。

A:私は当時の慰安婦の方々に対し人間として心から同情をするし、そういう状態に置かれたことに対し、日本の総理として大変申し訳ないと思っている。20世紀においては人権が世界各地で侵害された世紀であるが、日本にもその責任があり、例外ではない。われわれはわれわれの歴史に対し常に謙虚でなければならないし、常に私たち自身の責任を思いを致さなければならないと考えている。

Q:私の記憶が正しければ軍が関与した証拠はないと述べたように記憶しているが。

A:これは官房長官談話のときの政府の調査についてであり、私が初めて述べたものではなく、今までの政府の見解(平林外政審議室長答弁など)を述べたものである。つまり事実関係について述べたのは私が初めてではないということである。ここで事実関係について述べることにあまり意味はないということである。

Q:要点は軍が女性を辛い状況に追い込んだことについて河野談話の立場を継承し、総理としてお詫びするということか?

A:彼女たちが慰安婦として存在しなければならなかった状況につき、われわれは責任があると考えている。そのときの状況として、慰安婦として彼女らが非常に苦しい思いをしたことに対して責任を感じているということである。念のために言っておくが、慰安婦の問題に関しては河野官房長官談話を私の内閣は継承しているとは一貫して言っていることである。

(出典: 首相官邸 「ニューズウィークの安倍首相インタビュー 2007年4月17日 午後」)

「河野談話を見直す」といってわざわざ国際社会の反発や注目を煽って、最後は謝罪する。慰安婦問題で大騒ぎをして、わざわざ傷口を広げるこのパターンが執拗に繰り返されているのはどういうことなんだろうと、改めて不思議に思います。

さて、以前も紹介しましたが、この安倍晋三の謝罪について、2007年当時、西尾幹二氏が産經新聞の「正論」に下のような評論を掲載されていました。この文章を読むと、安倍晋三や周囲の人々が、当時から何も変わっていないこと、全く同じことが繰り返されていることがよく分かります。

保守の本当の声結集する政権を待つ

≪そらされている熱い感情≫ 

私は冗談のつもりではなかった。けれども人は冗談と取った。話はこうである。

月刊誌「WiLL」編集部の人に2カ月ほど前、私は加藤紘一氏か山崎拓氏か、せめて福田康夫氏かが内閣総理大臣だったらよかったのに、と言ったら「先生冗談でしょ」と相手にされなかった。今までの私の考え方からすればあり得ない話と思われたからだが、私は本気だった。

安倍晋三氏は村山談話、河野談話を踏襲し、東京裁判での祖父の戦争責任を謝り、自らの靖国参拝をはぐらかし、核と拉致で米国にはしごをはずされたのにブッシュ大統領に抗議の声ひとつ上げられず、皇室問題も忘れたみたいで、中国とは事前密約ができていたような見えすいた大芝居が打たれている。これらが加藤、山崎、福田3氏の誰かがやったのであれば、日本国内の保守の声は一つにまとまり、非難の大合唱となったであろう。

3氏のようなリベラル派が保守の感情を抑えにかかればかえって火がつく。国家主義者の仮面を被った人であったからこそ、ここ10年高まってきた日本のナショナリズムの感情を押し殺せた。安倍氏が総理の座についてからまぎれもなく歴史教科書(慰安婦、南京)、靖国、拉致の問題で集中した熱い感情は足踏みし、そらされている。安倍氏の登場が保守つぶしの巧妙な目くらましとなっているからである。

≪「保守の星」安倍氏の誤算≫

米中握手の時代に入り、資本の論理が優先し、何者かが背後で日本の政治を操っているのではないか。

首相になる前の靖国参拝も、4月になってからの河野談話の踏襲も、米中両国の顔色を見た計画的行動で、うかつでも失言でもない。しかるに保守言論界から明確な批判の声は上がらなかった。「保守の星」安倍氏であるがゆえに、期待が裏切られても「7月参院選が過ぎれば本格政権になる」「今は臥薪嘗胆(がしんしょうたん)だ」といい、米議会でのホンダ議員による慰安婦謝罪決議案が出て、安倍氏が迷走し、取り返しのつかない失態を演じているのに「次の人がいない」「官邸のスタッフが無能なせいだ」とかわいい坊やを守るようにひたすら庇(かば)うのも、ブレーンと称する保守言論界が政権べったりで、言論人として精神が独立していないからである。

考えてもみてほしい。首相の開口一番の河野談話踏襲は得意の計画発言だったが、国内はだませても、中国サイドはしっかり見ていて安倍くみしやすしと判断し、米議会利用のホンダ決議案へとつながった。安倍氏の誤算である。しかも米国マスコミに火がついての追撃は誤算を超えて、国難ですらある。

最初に首相のなすべきは「日本軍が20万人の女性に性奴隷を強要した事実はない」と明確に、後からつけ入れられる余地のない言葉で宣言し、河野衆議院議長更迭へ動き出すことであった。

しかるに「狭義の強制と広義の強制の区別」というような、再び国内向けにしか通じない用語を用い、「米議会で決議がなされても謝罪はしない」などと強がったかと思うと、翌日には「謝罪」の意を表明するなど、オドオド右顧左眄(さべん)する姿勢は国民としては見るに耐えられなかった。<

そしてついに訪米前の4月21日に米誌「ニューズウィーク」のインタビューに答えて、首相は河野談話よりむしろはっきり軍の関与を含め日本に強制した責任があった、と後戻りできない謝罪発言まで公言した。

≪通じない「事なかれ主義」≫

とりあえず頭を下げておけば何とかなるという日本的な事なかれ主義はもう国際社会で通らないことをこの「保守の星」が知らなかったというのだろうか。総理公認であるからには、今後、元慰安婦の賠償訴訟、過去のレイプ・センターの犯人訴追を求める狂気じみた国連のマクドゥーガル報告(1998年8月採択)に対しても反論できなくなっただけでなく、首相退陣後にもとてつもない災難がこの国に降りかかるであろう。

米国は核と拉致で手のひらを返した。6カ国協議は北朝鮮の勝利である。米中もまんざらではない。彼らの次の狙いは日本の永久非核化である。米国への一層の隷属である。経済、司法、教育の米国化は着々と進み、小泉政権以来、加速されている。安倍内閣は皇室を危うくした小泉内閣の直系である。自民党は真の保守政党ではすでにない。私は安倍政権で憲法改正をやってもらいたくない。不安だからである。保守の本当の声を結集できる胆力を持った首相の出現を待つ。

(出典: 産經新聞【正論】評論家・西尾幹二 慰安婦問題謝罪は安倍政権に致命傷 2007年4月27日)

「これらが加藤、山崎、福田3氏の誰かがやったのであれば、日本国内の保守の声は一つにまとまり、非難の大合唱となったであろう。(安倍と同じ事を民主党がやっていたら大騒ぎになっていただろう。)」

「国家主義者の仮面を被った人」

「保守つぶしの目くらまし」

「期待が裏切られても『7月参院選が過ぎれば本格政権になる』『今は臥薪嘗胆(がしんしょうたん)だ』」

「オドオド右顧左眄(さべん)する姿勢」

「安倍氏が迷走し、取り返しのつかない失態を演じているのに『次の人がいない』」

「かわいい坊やを守るようにひたすら庇(かば)う」

「ブレーンと称する保守言論界が政権べったりで、言論人として精神が独立していない」


今の状況と全く同じではないですか。

「私は安倍政権で憲法改正をやってもらいたくない。不安だからである。」

西尾氏のおっしゃるとおりではありませんか?
*
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匿名よ

佐藤地はただの役人。

売国奴は安倍晋三。

そして安倍を支持する安倍信者。

売国奴は氏すべし

佐藤地なんか氏ね
俺の目が黒いうちは
忘れないぞクソBBA

言葉遊び

信用性はともかく、現時点で一番突っ込んだところまで書いてる記事です。
http://megalodon.jp/2015-0707-1558-58/www.yomiuri.co.jp/politics/20150706-OYT1T50110.html
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