心の無痛症に罹患した人々

危険を察知できない危険。
「無痛症」という先天性の疾患が存在します。

文字通り、痛みを感じない病気であり、一見、羨ましいことのように思われがちですが、大変危険な病気です。

この病気をもつ方たちは、感覚がないため、知らない間に自分の舌をかみきってしまったり、熱いお湯につかっても気づかずに大やけどをしてしまったり、出血するような怪我をしても気づかないのだそうです。

痛みは、生体に危険な状況が発生していることを知らせる、自然が授けた貴重なシグナルなのですが、現在の日本に蔓延しているのは、心の「無痛症」です。

国が壊れていくことに関して、心に何の痛みも感じない人たちが蔓延しています。

皮肉なことに、「愛国・保守」を掲げて、大騒ぎをしている人たちほど、この心の「無痛症」に深く罹患しています。

だって、この二年半、安倍政権がやってきたことを直接目にしても、何も感じないのですから、重症です。

下のようなストレートな激しい言葉をぶつけても、彼らは何も感じません。

皇室やら、神道やら、日本の文化・伝統やらは、ぜんぶ、田んぼから出てんだ。

お日様の下で、土耕して、大地からの恵みをいただく、日本人の営みの継承からでてんだよ。

日本人は、縄文・弥生の時代から、ずーっと田んぼを継承してきた。

それが、皇室と、神道と、日本の文化・伝統の源であり、根拠地だ。

TPPやグローバリズムに大賛成して、日本の田んぼを根こそぎにしたり、日本の農業を株式会社化して外資に乗っ取らせようとしているような、安倍晋三のようなくそじじい、櫻井よしこのようなくそばばあが、保守や愛国なんかであるわけねーだろ。

日本の農業を、大規模経営、株式会社化して、輸出産業に転換させる?

ふざけたことばっか言ってんな。

日本人が、日本人の手で、日本の地面を耕して、そこからいただく恵みを食す、その仕組みやサイクルこそが「日本」という国なんだろうが。

今後ますます低賃金化していく日本人が、アメリカの安い米食って、日本の米を中国の富裕層が食う?

冗談じゃない。

こいつらは、皇室も、神道も、日本も、日本人の暮らしも、根こそぎ、壊そうとしてんだよ。

なんで、その程度のことが、わかんねーんだ。

それとも、わかって、わざとやってんのか。

ぶぁーーーーか。

TPP参加後の日本を、わかりやすく描いた文章を昨日掲載しましたが、それを読んでも、日本に危機が迫っていることが彼らには全く理解できません。

参考記事: 近未来のある日の出来事

危険なことが迫っていることが理解できないぐらい、危険なことがあるでしょうか。

一方、心の「無痛症」に罹患しておらず、現在の日本の状況を見て、心が、痛くて、痛くてたまらない人たちもいます。

おそらく、私もそうですし、このブログの読者のみなさんもそうなのだと思います。

胸がかきむしられるような思いで、今の日本を見守っておられることでしょう。

心の「無痛症」に罹患していない私たちが、心の「無痛症」にかかっている人たちに、どのように国が壊れていく痛みを伝えたらいいのか。

私は、すっかり途方にくれています。
*
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No title

例えば、暴動に近い反政府運動が起きるくらいの方が、まだ日本としては元気であり正常でしょうか。昔の日本人なら国中で一揆でも起こしていたかなぁ。
大半の現代日本人は国が変わってしまうこと、自分の生活が変わってしまう事自体イメージ出来ないように感じます。そして「平和であれば何かが変わっても別に自分が死ぬ訳じゃないなら良いけどね。」という人も多いように感じます。大半の普通の私達現代日本人(これは”自分の手の届く範疇以外には無関心な日本人”と置き換えて良いと思いますが)には「そうは言っても日本は滅多な事にはならないだろ?」という”変な特別感”を持ってる人も少なくないような気もします。
「日本は平和。」どんなに「中国が脅威だ。」とか言っては見ても「日本は平和」。何かの折に日本の現状に付いて考えて「日本は安心出来ない」としかめっ面で言ってはみても、明日には「どこか別の国の話」といった感覚に摩り替わってしまうというか。普段ほとんど国とか伝統とか文化いう事を意識して生きてないと思われる多くの普通の現代日本人は、何かの折に世の中に付いて考えさせられてみても、その時は何となく考えようとしたり考える振りはしても、どこかで「自分の問題では無い」と切り替えてしまう習性があるように思います。TPPでも同じ事が言えるような気がします。自分にもそういう感覚があり抜け切りません。

嫌韓など歴史問題は、「自分は保守をやってる」感を凄く感じられます。韓国をやり込める日本であればあるほど高揚感を感じます。(自分は自分をネトウヨとは思ってませんでしたが、多分世間から見れば充分ネトウヨだったはずです。)TPPという構造改革の批判にはそういう高揚感は感じられませんし、何より敵が韓国ではなく同じ日本人になってしまいます。面白くないんです多分。
そして、そういう人達を利用してるのが安倍自民党政権でした。WJFさんの言う「日本の根っこ」と、日本の現在保守と言われてる政党や政治家が「日本の根っこ」として見てる物は違うようでした。日本の政治は自民党でも駄目なんだなと感じた時から、日本には「日本の根っこ」を大事にする政治家は居ないようだと思うようになりました。江戸から明治に変わる時、そして大戦後には、日本の歴史や伝統を大切に思う政治家は日本からほぼ消え去ってしまったのではないかと考えてしまう事があります。日本は日本のまま居続ける事はもう無理だと思ってしまいます。政治家には日本の根っこは見えていないような気がします。

WJFさんの活動には政治家に持って欲しい日本の心を感じます。政治家に限らずそれは自分もなんですが、何十年も自分の根っこを振り返ることなく生きて来た時間はもはや取り返せないですね。何かに対して申し訳ないようで虚しさも感じます。駄文を長々と書いてしまいました。

WJFさんはお坊さんですか?では失礼します。

TPP

ほんとうにやるせないです。
例えばTPP違憲差し止め訴訟のことですが私は原告が1万人と言わず10万人でも100万人でも集まって巨大な念(それは怨念かもしれません)となって圧倒することを期待していたのですが現状千人程度しか集まっていません。

TPPがどれだけ悪辣で危険なものか民主党政権時代に十分知れ渡ったのではないのですか?それをどうして容認としたのかまったく理解できないのと同時に怒りがこみ上げてきます。

どんなに厳しくなっても、やれることをやっていくしかないのですが、最後の足掻きをいかんせん。

少し切り口が違いますが、兵頭さんも似たような事を書かれてました

家畜の国から

>東京の大手メディアに愚民として洗脳された日本人を、わたしは奴隷とは呼ばずに「99%の家畜(抵抗しない、考えない羊)」と呼ぶことが多い。

少なくとも奴隷は言葉をもっている。追い込まれると抵抗する。逃亡する。しかし、家畜は言葉をもたない。したがって考えることをしないし、抵抗もしない。


>労働時間の多い、死のシステムこそ、政治を考える余力を国民から奪い、国民を家畜化する。その結果、体制を固定化する必須のシステムである。

日々、疲弊困憊した状況に国民を追い込むこと。政治や社会問題から国民を遮断し、余計なことを考えさせないこと。せっかくの休みに選挙を設定し、棄権させること。自分の将来さえ考えさせない状況に追い込むこと。情報はテレビ(東京の大手メディア)に限定させること。99%同士を対立させ、高齢者を切り捨てるときは若者を利用し、若者を切り捨てるときは高齢者を利用すること。かくして極東の戦争する家畜ができあがるのだ。
http://m-hyodo.com/education-7/


>ここで起こりうる誤解を解いておきたい。わたしは何も面白がって同時代の日本人を家畜と呼んでいるのではない。わたしとしても、家畜化された鈍感な日本人に対して悔しい思いは人一倍ある。

しかし、遠慮気兼ねをする時期はすでに過ぎた。日本民族は、今や「日本スゲー系」の、1%への同調圧力のもと、誇らしげに戦争にひた走っている。誰かが、はっきりいわなければ、日本民族は自分を知ることもなく、威張り散らしながら滅んでいく。
http://m-hyodo.com/circumstance-56/

こしきさん

ここ数年、毎日、パソコンに向かって、大声で怒鳴っているので、近所の方たちにも怪訝に思われていると思います。

日々怒りと痛みのあまりどうにかなりそうな日々

私は、安倍政権が進める売国奴ぶりと、そして多くの上位ランキングに居座る政治系ブロガーらの劣悪な論説をみるたびに、眩暈がし、そして極めて不快な気分とともに日本が壊れていくことに対しての痛痒を覚えます。

ご指摘のとおり、安倍を擁護する人々のあまりの愚鈍、鈍感、無痛ぶりを目の当たりにすると想像を絶する狂った人々が居るんだと日々驚くばかりなのです。

凡夫の私ですらそうなのですから、極めて論理的かつ日本の歴史と縦軸と非言語なる世界とも根っこと繋がっているWJFさんからみた日本の現状に対する心境を察するに、これまた痛痒を覚えざるを得ない日々です。

匿名さん

体の二つの箇所を同時に殴り、一方を他方よりも強めに殴ると、もう一箇所の痛みに気づかないことがあります。

「歴史問題」という、別の種類の痛みを同時に与えて、「構造改革」の痛みを麻痺させるというやり方も、意図的に取られていると思います。

No title

最近、海外と比較して日本はスゴイともてはやすサイトや番組が流行っているのも、関係あると思う。だから日本は大丈夫だと油断を招いている。これは偶然ではないでしょう。
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