サッカー場ではサッカーを、野球場では野球をやる

場所とルールに従って試合を戦う。
慰安婦問題は、世界の舞台では、あくまで人権問題や女性問題として論じられています。

しかし、慰安婦問題について日本の立場を弁護しようとする「保守」の人々は、慰安婦問題を、決して人権問題や女性問題としては論じようとせず、ひたすら「日本の名誉の問題」として論じようとします。

強制された女性など一人もいないと彼らは信じているため、当然といえば当然ではあります。

しかし、慰安婦問題を、人権問題や女性問題として論じている外国にわざわざ出かけて行って、日本の保守が、「日本の名誉の問題」として慰安婦問題を語った場合、それはまるで、サッカー場に出かけていって、野球をやるようなことになってしまいます。

お門違いであり、鼻から相手にしてもらえません。

にもかかわらず、人権問題や女性問題という文脈を全く無視して、自分たちの主張ばかりを海外に突きつけて、日本に対する偏見を植え付けてまわる、おかしな集団が存在します。

相手が、人権問題や女性問題として、慰安婦問題を論じているならば、こちらも、慰安婦問題を、徹底して人権問題や女性問題として論じ、その中で、事実と異なる主張を正していかなくてはなりません。

サッカー場では、サッカーのルールに厳格に従って、思いっきりサッカーをやり、サッカーの試合の中で得点をあげなくてはなりません。

サッカー場で、どんなに鮮やかに野球のバットを振ったところで、そのバットの振り方がどんなに観客を魅了する見事なものであったとしても、一点も得点することなどできません。

あくまで人権問題や女性問題として慰安婦問題を論じ、なおかつ、日本の立場を弁護しようとする海外への説明は、「慰安婦神話の脱神話化」が最初であり、現在のところ、唯一のものではないかと思います。

だから「『慰安婦神話の脱神話化』は、慰安婦論争の一つのブレークスルーだ」とみなさんに申し上げました。

しかし、「保守」のほとんどの人たちは、いまだに、人権問題や女性問題という文脈を全く無視して、韓国人の嘘を示せば外国人に理解してもらえる、「慰安婦は売春婦だ」というミトキーナ(ミッチーナ)の捕虜尋問書の記述を見せればわかってもらえると考えています。

しかし、慰安婦問題を人権問題や女性問題として捉えている人たちに、このアプローチは、まったく訴求力を持ってはいません。
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筋さん

慰安婦問題は、人権問題です。

人権問題が問われる目的は、人権問題の発生の実効的な抑止です。

日本が謝ってさえいれば、現在の性奴隷の問題が解決するなら、いくらでも謝ればよい。

日本が謝っていることが、人権問題の発生の抑止につながっていますか?

いいえ。

日本が謝っていることがむしろ、韓国における性奴隷問題の解決を妨げている。

なぜか。

・朝鮮人の業者が、日本軍のために、就職詐欺によって韓国人女性を騙して、慰安婦とした。
・韓国人の仲介業者が、在韓米軍のために、就職詐欺によってフィリピン人女性を騙し、売春婦とした。


まったく同じ人々によって、同じ人身売買が行われているのにもかかわらず、

「日本軍が女性を拉致した」とか「日本軍が就職詐欺をした」と、事実を異なる説明を行い、しかも、その異なる事実に基づいて日本が謝罪してしまうことによって、目の前に発生してる問題の本質がわからなくなる。しかも、社会の目が、現在の性奴隷の被害者だけでなく、70年前の性奴隷の問題にばかり注がれてしまうことによって、問題がいつまでも放置されていく。

日本軍慰安婦(第二次世界大戦)=韓国軍慰安婦(朝鮮戦争・ベトナム戦争)=米軍慰安婦

日本軍慰安婦制度を模倣して、韓国軍は慰安所を設けた。その延長線上に現在の在韓米軍の基地売春が存在する。

だからこれらは別個の問題ではなく、一つに連続したおなじ問題です。

にもかかわらず、アメリカと韓国は日本にだけ謝罪を求めて、自分たちは一切謝らない。

日本が謝ったのだから、アメリカ政府や韓国政府にも謝罪を求めろといっているのは、「現在の在韓米軍の性奴隷」の実効的な救済のためであり、日本の名誉がどうたらこうたらという話ではありません。

あなたのように、日本が謝りさえすれば、現在の人身売買の被害者がどうなろうと関係ないと考えるサヨクも、日本の名誉が回復されれば、現在の人身売買の被害者がどうなろうと関係ないと考えるウヨクも、共に自分のことしか問題にしていないという点で、おなじように人間のクズです。

No title

そもそも名誉とは、経済的損失がない限り、己の美学の問題だ。いちいち他人に「俺のことを恥ずかしいと思っているか?」と聞いたり、「俺を敬え」と命令したりしないでしょ。

スピード違反で切符切られる時に、「あいつもスピード違反しているのに、なんで俺の切符を切るんだ?あいつも捕まえないなら、俺のも無効だ」とはならない。個々別々の事案なんだから。
人類普遍の問題が日本で起こりました。日本は切符を切られそうです。少なくとも日本が切符を切られないと人類普遍の問題の解決は前進しません。

筋さん

日本は慰安婦について何度も謝罪しているのに、まったく日本の名誉には繋がっていません。

ただ謝ればいいのだと考えて、謝罪の美学におぼれようとすることも、日本は間違っていないと居直ることと同じく、自己満足の一形態にすぎず、上の記事で述べたかったことではありません。

「日本は正しい」というにせよ、
「日本は正しくない」というにせよ、

陥っている誤りは、日本を世界全体の文脈から切り離して、特殊化したうえで、否定したり肯定したりしていることです。

慰安婦問題の本質は、日本がいいとか悪いとかの問題ではなく、人類普遍の問題が、日本の制度の下で起きていたにすぎないものが、日本に固有の問題であったかのように論じられていることですから、全体の中に位置付けて、捉えるということが必要なのだと思います。

パターンA
「恥ずべきことをした。謝罪する。」
「なんと潔い。」
名誉を回復した。

パターンB
「周りにとっては恥ずべきことでも、私にとっては恥ずべきことではないから謝罪しない。」
「恥を恥と思わない奴。」
名誉をより失う。

今の日本はパターンB。
サッカー場でサッカーしてみた。

河野談話の読み方

所謂「従軍慰安婦」と称される慰安婦問題。
その問題の核心の「河野談話」の一節(2か所)は不自然に主語がありません。

 ”慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、(書かれていない主語)甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、”

 ”当時の朝鮮半島は我が国の統治下にあり、その募集、移送、管理等も、(書かれていない主語)甘言、強圧による等、総じて本人たちの意思に反して行われた。”

この(書かれていない主語)に何を挿入するのかにより「河野談話」の内容も180度変貌します。
(大凡の人が、「日本政府が」「日本軍が」と思いこんでいるようですが)

この文脈から、”本人たちの意思に反して集められた事例”以外、即ち「志願した慰安婦」も存在した
と行間から読み取れます。
また(書かれていない主語)に、”(朝鮮人の女衒)や(朝鮮人の不逞官憲)や(朝鮮人の親)による甘言、強圧”と挿入すれば「就職詐欺」「違法動員」「年季奉公」で「強制された慰安婦」となる訳です。

河野談話は歴史問題であると同時に女性問題を内包しています。
これの破棄など今更する必要もなく、現政権も破棄はしていません。
恐らくWJF様の「慰安婦神話の脱神話化」3部作も、これを踏まえているからこそ素晴らしい作品に仕上がったのだと思われます。

このままでは、戦後レジーム脱却ビジネスの所謂「ホシュ」界隈の人々は「河野談話」憎しのあまり、野球やサッカーのプレイヤーではなく、場違いな「フーリガン」となりそうです。
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