「慰安婦神話の脱神話化」について語りたいこと(2)

慰安婦問題の新しいアプローチを探して。
2012年の3月に、「『危機に瀕する日本』第2巻: セックスと嘘と従軍慰安婦」を完成したあとに、動画の中で採用した「一般的状況と、個別的事例の二重性」という論点をもっと押し広げ、慰安婦問題に、新しい論理的な定式を与えようという構想が生まれました。3年前に記した旧ブログの下の記事に、その構想が書かれています。

慰安婦問題を無毒化する論法(2012年6月18日)
慰安婦神話の脱神話化(2012年7月22日)

旧ブログ、新ブログの「慰安婦問題」カテゴリーの記事を読んでいただけると、慰安婦問題をめぐる思索のあとを辿っていただけます。

旧ブログ「慰安婦問題」カテゴリー
新ブログ「慰安婦問題」カテゴリー

それから、三年かけて完結したのが、「慰安婦神話の脱神話化」という動画のシリーズなわけですが、その間安倍政権を批判して「偽装保守」のレッテルを貼られたり、いろいろあったわけですが、このシリーズは、それまでの、右翼と左翼の極端な主張に分岐していた慰安婦問題に、より包括的、俯瞰的な視点から説明を与えたという点で、小からぬ貢献であると思います。

と、同時に、歴史問題に無関心なリベラルや左翼の人たちからも、「慰安婦は全て納得づくで働いていた高給取りの売春婦だ」という極端な主張を好む右翼の人たちからも冷遇される動画でもあります。

フォーレの「エレジー」から始まる「序章」から、フォーレの「レクイエム」の終曲で終わる第3部までを、あらためて通して見てただけると、慰安婦問題を公平な視点から整理しただけでなく、感動的な作品として完成したことがお分かりいただけると思います。

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No title

WJF様

もうすぐ保守ブームが終わるとおっしゃられた理由(考察)について、解説をどうかお願いします。

No title

3部作の完成おめでとうございます!!

情感にあふれた音楽も気に入っています。
慰安婦ってなんだろうという人がこの動画を見つけてくれて、
始めから終わりまでしっかり動画を観てくれれば、きっと納得してくれると思います。

一方、韓国の主張を強く信じている人が飛ばし飛ばし端折りながら観て、
「イエスではなく、女自身が『罪のないものだけが石をなげつけるがよい』と言ってもそれは認められないんじゃないの」とならないか心配もしたり。

「You Hypocrite」は非難の言葉になるので後味悪いですし、
変な反発を生まないように改めて偽善者よで終わらなくて良かったと思いました。

まつぼっくりさん

>「怒涛のクライマックス」
「怒涛のクライマックス」とは、よくぞおっしゃってくださいました。作者としても、シリーズ全体の堂々たる、そして感動的な終わり方として、最も納得している部分です。

穏やかな表現で、効果的に、「韓国のプロパガンダに同調すのははずかしいこと」というメッセージを伝えられたと思っています。

わかる人がご覧になれば、最後に「イエスと姦淫の女」の絵画が登場したときに、「やや、こう来たか。やられた」と思うはずです。

「サビネの女達の略奪」に始まって、「イエスと姦淫の女」で終わるという「オチ」。
フォーレの「エレジー」に始まり、同じフォーレのレクイエムの平和な終曲で終わるという「オチ」。
その平和な終局感に満ちた音楽の中で「罪のないものだけが石をなげよ」というイエスの言葉が登場する「オチ」。
これらは、作者から見ても、あまりにうまくできすぎているのですが、最初から、その展開をねらっていたわけではなく、苦しみながら動画を作っている間に、奇跡のように自然に「降りてくる」わけです。

「韓国人にとって特別な二つの場所」という動画があるのですが、作者から見ても、動画の展開と音楽の展開があまりにぴったりと合いすぎている。まるで音楽を先に選んでそれに合わせて動画を作ったかのように。実際はあれも偶然の産物であり、そういう不思議な力に支えられながら、動画を作ってきました。

ただ、「慰安婦神話の脱神話化」は、せっかくいいものができているのに、わかる人が見ないと、なかなかわからないというもどかしさはあります。

わかってくださる方がなかなかいなくて、作者が自分で動画を褒めなくてはならないという寂しい状況です。

嫌なニュース2つ

安倍内閣は4月24日から、
国家戦略特別区域法及び構造改革特別区域法の一部を改正する法律案
(担当大臣・石破茂)の審議に入ってしまいました。

その後気になるニュースが二つ飛び込んできました。

日刊ゲンダイ|反対派の山田元農相が暴露した「TPPは日米合意済み」の“中身”
http://t.co/DFQoNJULJ5

実は合意済みで、好評を渡米した安倍に語らせるためにわざと合意がなかなか決まらないという
報道をさせていた可能性があるという記事です。

そしてこれです。

『安倍総理「新時代のメッセージ出す」米国に出発』
http://t.co/3uxl8l5IFO

昨日、「新時代のメッセージ」とやらを出すために安倍晋三は渡米しました。

嫌な予感しかしません。

まさに「怒涛のクライマックス」でした

まずは遅ればせながら、動画の完成おめでとうございます。
よい動画を本当に有難うございます。
また本当にお疲れ様でした。
かなりの衝撃を受けたので、詳しい感想はまたあらためて投稿させて頂きたく思いますが、以下の部分の傍証となる資料を紹介させて頂きます。

(私もいつもそうなっていることに甚く感心しているのですが)
>「慰安婦神話の脱神話化」の制作にあたり、特に意識したのは、議員やジャーナリストのような、教養のある欧米の知識人階級の人たちにも恥ずかしくなくみせられるものを作ろうという点でした。
>聖書の引用や、西洋絵画や、マイナーなクラシック音楽といった、日本人にはなじみの薄い素材を付して、あえて「スノッブ」な動画の作りにしているのも、それらの層の人たちにアピールするためのツールとして、ちりばめている意図があります。
>しかし、WJFプロジェクトの動画の目的は、日本人が内輪で楽しむためのものではなく、あくまで海外の(とりわけ今回は知識人階級)の人たちを説得することにあるわけですから、その点は、ある程度わりきらないと仕方がないと思います。

********************
【細川護熙】「国も国民も『足るを知れ』」:日経ビジネスオンライン
ttp://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20150402/279520/
(※ログインしないと全文閲覧不可・太字は私によるもの)

 特に海外の首脳級の方々は、特に宗教的な人たちの生き様や、哲学的なものに深い教養をもっている。そういう部分を養っていないと、外国に出ていって例えば首脳会談で話をするといったって、通用しませんよ。
 どうやったら売上高を上げられるのか、生産性が高まるのか。または、コミュニケーション能力が上がるのか。そんなハウツーものなんかが巷にはあふれていますが、それがどれだけ役に立つというのか。人生に深く関わるところの、つまり、原理原則みたいなものを身に付けなければ、馬鹿にされてしまいますよ。

■教養なきリーダーは世界から無視される
 例えばね、英国首相だったチャーチルは、もともと米国のトルーマン大統領を軽蔑していたと言われています。ところがある時の晩餐会後にトルーマン が、ピアノを弾いた。彼はピアニストを志すほどの腕前で、大統領在任中もピアノの練習を欠かさなかったという。その演奏を聴いたチャーチルは「ミスター・ トルーマン」と言っていたのを、それを機に「ミスター・プレジデント」に改めた。トルーマンの芸術的才能にチャーチルは敬意を表したわけです。

 ピアノでも、本の話でも何だっていいんですよ。チャーチルは自分もレンガ積みもやって、職人の資格を持っていたし、絵も描いたし、ノーベル文学賞も受けたし。要するに普遍的な価値観につながる幅広い教養を身につけていた人物です。ドイツのシュミット元首相には私も何回か会っていますけど、彼は政治の世界をやめて60歳を過ぎてから新進のピアニストとしてデビューした。

 日本人が考える以上に、そうした部分を海外の首脳たちは持っている。そして、ちょっとそんな話をすると、もう非常に喜ぶわけです。こうした事実に、もっと目を向けてもいいんじゃないですかね。

 まさにそれが人間的魅力と言い換えられるものですよね。普遍的なものなんですよ。自分の生き方としての原理原則というものを持っている。そうした 信条を持っていれば、何にでも、対応できます。ただ上っ調子に相手の話に合わせる能力を磨こうとするのではなくて、人として本当に深いものを持つ方がずっと価値があります。
(転載終わり)
********************
細川護熙、またチャーチルやトルーマンに関しての評価はともかく、これまた評価はさておき白洲次郎の発言とも被るものがあるので、確かにこういう世界があるのだと思います(これは欧米だけの話ではありませんが)。

ただ、誤解のないよう書いておきますと、WJFさんの動画には、徒に欧米を意識しそれに迎合しているわけではなく、一貫して日本人の真の素晴らしさを思い出させてくれるような、それこそ保守派の人が賞賛している先人と共通するようなエスプリが流れているのを私は感じています(それなのに左翼の反日工作員だの保守分断工作員だのと批判するとはこれ如何に)。

あと、初めて視聴した際、フォーレの「ゆりかご」が流れてきたときに、一瞬映像との不協和音を感じたというか奇妙な感覚に陥り、私もプラモデル工作員さんのように「無音でもよかったかな」と思ったですが、その直後に音楽と映像が統合される瞬間が訪れ、そこから何故か歌詞はよくわからないままなのに、この動画の主旨が直感的に、怒涛の勢いで伝わってくるのを感じて凄いと思いました(最初から歌詞が理解できる人ならまた別の感想を抱いたと思いますが)。

以上、擁護したいが為ではなく「いいものはいい」、ただそれだけの話ということで。

プラモデル工作員さん

>しばしば「鑑賞」という言葉を使っておられる所を見ると、WJFさんはドキュメンタリーよりも芸術作品志向なんでしょうか?

今回の動画で示している事実は、「韓国政府がE-6ビザの発行によって人身売買に加担している」と、言葉で説明すれば一言で済んでしまう内容なのですが、その事実を、どのような順序や展開で示していくのかは、本当に難解な課題です。

情報を羅列すれば動画になるわけではなく、情報の中に論理やストーリー性を見つけだして、ささやかでも「作品」として成立させなくてはならないという意識でいつも動画を作っています。

「慰安婦神話の脱神話化」は、特に、序章から第一部、第二部、第三部と、論理的な展開や相互補完性、全体の統一感に気をくばって制作してきました。

その点から、序章から第二部まで音楽付きで動画を作っているのに、第三部だけを無音にするという選択はありえませんし、音楽をつけるとしたら、できるだけ、動画の内容や展開にふさわしい音楽を見つけ出さなくてはなりません。

「慰安婦神話の脱神話化」の制作にあたり、特に意識したのは、議員やジャーナリストのような、教養のある欧米の知識人階級の人たちにも恥ずかしくなくみせられるものを作ろうという点でした。

彼らの多くが韓国の主張に安易に同調してしまっているためです。

聖書の引用や、西洋絵画や、マイナーなクラシック音楽といった、日本人にはなじみの薄い素材を付して、あえて「スノッブ」な動画の作りにしているのも、それらの層の人たちにアピールするためのツールとして、ちりばめている意図があります。

「歴史修正主義」的な主張は、欧米の知識人によって、無教養な階級の人々の主張であるかのように見下げられがちだからです。

私は、むしろ、「韓国の反日的な主張を鵜呑みにして、それに乗っかってしまうことのほうが無教養な恥ずかしい行為なんですよ」ということを示したくてこの動画を作りました。

その反面、「大衆受け」はしない動画の雰囲気になるため、諸刃の剣として、日本人の人たちにとっても、親しみのわかない表現になってしまう部分も出てきます。

しかし、WJFプロジェクトの動画の目的は、日本人が内輪で楽しむためのものではなく、あくまで海外の(とりわけ今回は知識人階級)の人たちを説得することにあるわけですから、その点は、ある程度わりきらないと仕方がないと思います。

その分、「慰安婦神話の脱神話化」は、仮に、アメリカ大統領であれ、ローマ法王であれ、ニューヨークタイムズの記者であれ、どんな人々に見せても、慰安婦問題に関して彼らを根本から黙らせるレトリックをもつ動画だと思っています。

そういうふうに動画を作ったんですから。

嘘だと思ったら、彼らに動画をみせてみてください。

仮に彼らが直接動画を見なくても、ニューヨークタイムズの反日的な記事の下に、たとえば、この動画の第三部が投稿されるだけで、「安易に日本を糾弾することは偽善につながる」という外堀を埋めることにつながります。

著作権の問題もあり、音楽の選択にはいつも悩まされます。

動画に付している音楽が成功している事例もあれば、なかなかうまくいかない事例もありますし、音楽は人の好みが分かれやすいジャンルですので、万人が好む音楽を見つけ出すというのはとりわけむずかしい(というより不可能)のですが、幸いパソコンやYouTubeにはボリュームをオフにする機能が付いていますので、音楽が肌に合わない場合には、そちらを活用していただけたらと思います。

BGMは無い方が良かったです

しかも声楽曲なので歌声が邪魔になるし、情感も出過ぎのように思います。
未完成の動画には、無音だからこそ、事実に迫る迫力を感じました。

しばしば「鑑賞」という言葉を使っておられる所を見ると、WJFさんはドキュメンタリーよりも芸術作品志向なんでしょうか?
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