「正気」ではなく、ただの「狂気」

禊ぎをせずに禊ぎを語る。
本日、都知事選での田母神陣営による買収疑惑を報じた週刊文春が発売されました。それを受けて、経済評論家の三橋貴明氏が次のように書いています。

世の中は、汚いです。

それでも、一年前、あの吹雪の中、懸命に『日本国家のため』に戦って下さった皆さんの気持ちは、本物だったと信じます。穢れを払い、禊ぎ、もう一度、歩き始めましょう。

もしかしたら、わたくし達が生きている間は、日本国を「良い方向」に変えられないかもしれません。それでも、やるのです。

それでも、やる。
その気持ちこそが、真の意味で「日本国を愛する心」であり、誰にも穢すことができない「正気(せいき)」であると、わたくしは信じます。

今後も三橋貴明の言論活動をご支援くださる方は、
↓このリンクをクリックを!

(出典: 三橋貴明ブログ「正気(せいき)の歌」2015年2月26日)

丁寧に読んでいきましょう。

世の中は、汚いです。それでも、一年前、あの吹雪の中、懸命に『日本国家のため』に戦って下さった皆さんの気持ちは、本物だったと信じます。

と三橋貴明は述べていますが、彼は自分を「汚い」側に数えているのでしょうか。それとも、「本物」である側に数えているのでしょうか。

自分の言論活動をこれからも支援するように呼びかけていますから、どうやら彼は自分を「本物」であるとみなしているようです。

しかし、"一年前、あの吹雪の中、懸命に『日本国家のため』に戦って下さった皆さん"は、理由もなく戦ったわけではありません。

「田母神さんこそ日本を救う人」
「田母神さんは、間違いなく最もクリーンな都知事候補」
「お金ではなく、見えないものに尊崇の念を持つものは田母神さんを支持すべき」

という、三橋貴明や水島総たちの言葉を信じて戦ったのです。下のように三橋貴明は、田母神俊雄ほど立派な人物に会ったことがないとまで述べていました。

政策が正しいのに加え、田母神俊雄ほど高潔でクリーンな人物はいません。わたくしは田母神候補との付き合いが意外に長いのですが、田母神候補ほど立派な人物に会ったことがありません。ユーモアに富み、知的で、異常に記憶力が良く、さらに「何が正しいか」を瞬時に判別する能力を持つ。わたくしは田母神候補とお話するたびに、自分の未熟を深く感じます(実際、わたくしは未熟です)。

田母神俊雄候補は、一言で言うと「大人」なのです。

恐らく、候補の応援演説に駆けつけて下さる著名人の皆様も、ボランティアで走り回っている皆さんも、田母神候補の人格がどれほど優れているか、さらには田母神の訴える政策が「どれほど正しいか」について、理解しているのでしょう。だからこそ、わたくし達は「笑顔」で戦っているのです。

(出典: 三橋貴明ブログ「王道の戦い」2014年2月6日)

三橋氏は、自分の言論を信じた人たちの気持ちが「本物」だから、自分の言論が「本物」であると言いたいようですが、三橋貴明や水島総を信じた人々の気持ちが「本物」であったとしても、それは彼らの言論が「本物」であることを意味しません。

むしろ、三橋や水島らの言論が、偽りだらけの「汚い」ものであるにも関わらず、多くの人々が純粋に彼らの言葉を信じてしまったというのが現実ではないでしょうか。

穢れを払い、禊ぎ、もう一度、歩き始めましょう。

と三橋貴明は述べていますが、「間違いなく田母神さんは最もクリーンな都知事候補」と断言して人々を煽った、言論人としての自分の言葉の責任をとらない人物に、「禊ぎ」を語る資格は全くありません。 一度や二度のことではないのです。

もしかしたら、わたくし達が生きている間は、日本国を「良い方向」に変えられないかもしれません。それでも、やるのです。

「グローバリズムや構造改革は悪だ」
「グローバリズムや構造改革は日本を壊す」

と言いながら、いつも三橋貴明が支持を煽るのはグローバリズムや構造改革を推進する政治家ばかりです。

構造改革を推進する政治家ばかりを支持していたら日本国を「よい方向」に変えられないのは当然のことです。

都知事選の田母神陣営の問題の本質は、選挙資金横領や買収ではありません。

「安倍さんは構造改革論者ではない」
「安倍さんに構造改革論者のレッテルを貼るのは反日左翼」
「安倍さんがTPP交渉に参加するというのはマスコミのミスリード」
「安倍さんが構造改革を進めても泥の中をかき分けるように安倍さんを支持し続けよ」

このように、事実と異なることを語って安倍政権への支持を煽り続けた言論人が、なんの訂正も謝罪もないまま、2013年10月の消費税増税決定以降には、「安倍さんは突然豹変した」と言って安倍政権への批判に転じておきながら、それにもかかわらず、「安倍の嫡流」を名乗り、安倍政権の構造改革特区構想やカジノ構想に賛成の意を示し、安倍政権への支持を堂々と表明する田母神俊雄を、「正しい政策を理解している」とか「今まで会った中で一番立派な人」などといって救世主のように持ち上げ、かと思いきや、一年経つと「自分は第三者だ」「汚い世の中だ」「支援者に謝らないのは衝撃的だ」と言いながら、田母神を叩く。

このことに含まれる、欺瞞や矛盾こそが、本当の問題です。

それでも、やる。その気持ちこそが、真の意味で「日本国を愛する心」であり、誰にも穢すことができない「正気(せいき)」であると、わたくしは信じます。

それでも、やる?

これまで何度も人々を自分の主張と正反対の方向に誘導しておきながら、謝罪も訂正もせず、これからも自分の言論を支持してほしい?

それが、「日本国を愛する心」であり、「正気」である?

彼らのこういう言葉をこれからも信じる人がいたら、それは「正気」ではない、ただの「狂気」です。
*ブログ・ランキングにご協力ください。左のバナーを一日一回クリックお願いします。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

初見さん

>すごい絶妙なバランスで上手に右翼愛国思想を反日左翼的思想に持っていくblogだなぁと思いました。

まず「右翼」や「左翼」とは何でしょうか。言葉の意味を整理しておきましょう。

右翼・・・大企業、資本家の利益や、サプライサイド(供給側)のサポートに比重をおく
左翼・・・サラリーマンや中小企業や自営業や農家などの国民の利益や、ディマンドサイド(需要側)のサポートに比重をおく

「右翼」と「左翼」、どちらの視点が正しいかと言えば、よりよい国民生活のためには、どちらの視点も正しいのです。

どちらかが「愛国」で、どちらかが「反日」ということではありません。

「右翼」の中にも、統一教会のような保守愛国を偽装した反日組織もありますし、「左翼」の中にも純粋に愛国的な観点から、左翼的な主張を支持している人たちもいます。

「左翼」は悪で、'右翼」が善だとする考えは、大企業や資本家にとっては大変都合のよい考えです。国民がそのような考えに染まれば、彼らに都合のよい改革をどんどん実行に移すことができるからです。

WJFプロジェクトの主張は、「右翼」が悪で「左翼」が善だというものではありません。どちらの視点も必要だから、一つにまとめあげていこうというのが、当プロジェクトの趣旨です。

下の記事などを読んで、政治や歴史について、チャンネル桜とは違う観点から、勉強しなおしてみてください。

「構造改革」を知っていますか?
http://wondrousjapanforever.blog.fc2.com/blog-entry-362.html

垂直方向上方から降りかかる問題
http://wondrousjapanforever.blog.fc2.com/blog-entry-593.html

世界を俯瞰する視点
http://wondrousjapanforever.blog.fc2.com/blog-entry-588.html

グローバリズムと神道(序文)
http://wondrousjapanforever.blog.fc2.com/blog-entry-582.html

多分もう見ないです。

すごい絶妙なバランスで上手に右翼愛国思想を反日左翼的思想に持っていくblogだなぁと思いました。

これが巷で言うネトウヨか( ; ゜Д゜)と

政治って嘘八百、裏表ありーので安倍ちゃんが何言った田母神がどうしたTPPがーじゃなくて、国内だけでなく、国外の総体的な事象から流れを読んで損しないよう得するよう判断すると思うんですよ。政治家も有権者も

周りに敵がいっぱいいるからって手当たり次第に殴って倒すより、飴あげたりうまく利用したりしてバランス保ちながら、生かさず殺さずジワジワ外堀埋めてって漁夫の利するのが賢いと思いますからね。

まーいっきには何でも出来ませんよ。

と言うことで個人的には安部政権はとてもベターなんじゃないかと思いますよ。

多少勉強になりました。お目汚ししつれいしましま。さようなら


速報

【速報】

高木克俊がWJFを潰すとのこと

用心して下さい
WJFプロジェクトについて
ご寄付のお願い
作品リスト
政治的立場
WJFプロジェクトは、日本の主権、伝統、国柄を守る保守的な観点から、安倍政権が推し進めるTPP参加、構造改革、規制緩和、憲法改正、安保法制、移民受入などのグローバル化政策に反対しています。
TPP交渉差止・違憲訴訟の会
YouTube
WJFプロジェクトの動画作品は以下のYouTubeのチャンネルでご覧になれます。

お知らせ
アクセス・カウンター


今日の一言
蓮舫の二重国籍問題のジレンマ

違う入り口を選んだハズなのに、ドアを開けると、同じ出口につながっている。
最新記事
コメント
<>+-
アーカイブ


RSSリンク
RSSリーダーに下のリンクを登録されると、ブログの記事やコメントの更新通知を受け取ることができます。