「正気」ではなく、ただの「狂気」
禊ぎをせずに禊ぎを語る。
本日、都知事選での田母神陣営による買収疑惑を報じた週刊文春が発売されました。それを受けて、経済評論家の三橋貴明氏が次のように書いています。
丁寧に読んでいきましょう。
と三橋貴明は述べていますが、彼は自分を「汚い」側に数えているのでしょうか。それとも、「本物」である側に数えているのでしょうか。
自分の言論活動をこれからも支援するように呼びかけていますから、どうやら彼は自分を「本物」であるとみなしているようです。
しかし、"一年前、あの吹雪の中、懸命に『日本国家のため』に戦って下さった皆さん"は、理由もなく戦ったわけではありません。
「田母神さんこそ日本を救う人」
「田母神さんは、間違いなく最もクリーンな都知事候補」
「お金ではなく、見えないものに尊崇の念を持つものは田母神さんを支持すべき」
という、三橋貴明や水島総たちの言葉を信じて戦ったのです。下のように三橋貴明は、田母神俊雄ほど立派な人物に会ったことがないとまで述べていました。
三橋氏は、自分の言論を信じた人たちの気持ちが「本物」だから、自分の言論が「本物」であると言いたいようですが、三橋貴明や水島総を信じた人々の気持ちが「本物」であったとしても、それは彼らの言論が「本物」であることを意味しません。
むしろ、三橋や水島らの言論が、偽りだらけの「汚い」ものであるにも関わらず、多くの人々が純粋に彼らの言葉を信じてしまったというのが現実ではないでしょうか。
と三橋貴明は述べていますが、「間違いなく田母神さんは最もクリーンな都知事候補」と断言して人々を煽った、言論人としての自分の言葉の責任をとらない人物に、「禊ぎ」を語る資格は全くありません。 一度や二度のことではないのです。
「グローバリズムや構造改革は悪だ」
「グローバリズムや構造改革は日本を壊す」
と言いながら、いつも三橋貴明が支持を煽るのはグローバリズムや構造改革を推進する政治家ばかりです。
構造改革を推進する政治家ばかりを支持していたら日本国を「よい方向」に変えられないのは当然のことです。
都知事選の田母神陣営の問題の本質は、選挙資金横領や買収ではありません。
「安倍さんは構造改革論者ではない」
「安倍さんに構造改革論者のレッテルを貼るのは反日左翼」
「安倍さんがTPP交渉に参加するというのはマスコミのミスリード」
「安倍さんが構造改革を進めても泥の中をかき分けるように安倍さんを支持し続けよ」
このように、事実と異なることを語って安倍政権への支持を煽り続けた言論人が、なんの訂正も謝罪もないまま、2013年10月の消費税増税決定以降には、「安倍さんは突然豹変した」と言って安倍政権への批判に転じておきながら、それにもかかわらず、「安倍の嫡流」を名乗り、安倍政権の構造改革特区構想やカジノ構想に賛成の意を示し、安倍政権への支持を堂々と表明する田母神俊雄を、「正しい政策を理解している」とか「今まで会った中で一番立派な人」などといって救世主のように持ち上げ、かと思いきや、一年経つと「自分は第三者だ」「汚い世の中だ」「支援者に謝らないのは衝撃的だ」と言いながら、田母神を叩く。
このことに含まれる、欺瞞や矛盾こそが、本当の問題です。
それでも、やる?
これまで何度も人々を自分の主張と正反対の方向に誘導しておきながら、謝罪も訂正もせず、これからも自分の言論を支持してほしい?
それが、「日本国を愛する心」であり、「正気」である?
彼らのこういう言葉をこれからも信じる人がいたら、それは「正気」ではない、ただの「狂気」です。
世の中は、汚いです。
それでも、一年前、あの吹雪の中、懸命に『日本国家のため』に戦って下さった皆さんの気持ちは、本物だったと信じます。穢れを払い、禊ぎ、もう一度、歩き始めましょう。
もしかしたら、わたくし達が生きている間は、日本国を「良い方向」に変えられないかもしれません。それでも、やるのです。
それでも、やる。
その気持ちこそが、真の意味で「日本国を愛する心」であり、誰にも穢すことができない「正気(せいき)」であると、わたくしは信じます。
今後も三橋貴明の言論活動をご支援くださる方は、
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(出典: 三橋貴明ブログ「正気(せいき)の歌」2015年2月26日)
丁寧に読んでいきましょう。
世の中は、汚いです。それでも、一年前、あの吹雪の中、懸命に『日本国家のため』に戦って下さった皆さんの気持ちは、本物だったと信じます。
と三橋貴明は述べていますが、彼は自分を「汚い」側に数えているのでしょうか。それとも、「本物」である側に数えているのでしょうか。
自分の言論活動をこれからも支援するように呼びかけていますから、どうやら彼は自分を「本物」であるとみなしているようです。
しかし、"一年前、あの吹雪の中、懸命に『日本国家のため』に戦って下さった皆さん"は、理由もなく戦ったわけではありません。
「田母神さんこそ日本を救う人」
「田母神さんは、間違いなく最もクリーンな都知事候補」
「お金ではなく、見えないものに尊崇の念を持つものは田母神さんを支持すべき」
という、三橋貴明や水島総たちの言葉を信じて戦ったのです。下のように三橋貴明は、田母神俊雄ほど立派な人物に会ったことがないとまで述べていました。
政策が正しいのに加え、田母神俊雄ほど高潔でクリーンな人物はいません。わたくしは田母神候補との付き合いが意外に長いのですが、田母神候補ほど立派な人物に会ったことがありません。ユーモアに富み、知的で、異常に記憶力が良く、さらに「何が正しいか」を瞬時に判別する能力を持つ。わたくしは田母神候補とお話するたびに、自分の未熟を深く感じます(実際、わたくしは未熟です)。
田母神俊雄候補は、一言で言うと「大人」なのです。
恐らく、候補の応援演説に駆けつけて下さる著名人の皆様も、ボランティアで走り回っている皆さんも、田母神候補の人格がどれほど優れているか、さらには田母神の訴える政策が「どれほど正しいか」について、理解しているのでしょう。だからこそ、わたくし達は「笑顔」で戦っているのです。
(出典: 三橋貴明ブログ「王道の戦い」2014年2月6日)
三橋氏は、自分の言論を信じた人たちの気持ちが「本物」だから、自分の言論が「本物」であると言いたいようですが、三橋貴明や水島総を信じた人々の気持ちが「本物」であったとしても、それは彼らの言論が「本物」であることを意味しません。
むしろ、三橋や水島らの言論が、偽りだらけの「汚い」ものであるにも関わらず、多くの人々が純粋に彼らの言葉を信じてしまったというのが現実ではないでしょうか。
穢れを払い、禊ぎ、もう一度、歩き始めましょう。
と三橋貴明は述べていますが、「間違いなく田母神さんは最もクリーンな都知事候補」と断言して人々を煽った、言論人としての自分の言葉の責任をとらない人物に、「禊ぎ」を語る資格は全くありません。 一度や二度のことではないのです。
もしかしたら、わたくし達が生きている間は、日本国を「良い方向」に変えられないかもしれません。それでも、やるのです。
「グローバリズムや構造改革は悪だ」
「グローバリズムや構造改革は日本を壊す」
と言いながら、いつも三橋貴明が支持を煽るのはグローバリズムや構造改革を推進する政治家ばかりです。
構造改革を推進する政治家ばかりを支持していたら日本国を「よい方向」に変えられないのは当然のことです。
都知事選の田母神陣営の問題の本質は、選挙資金横領や買収ではありません。
「安倍さんは構造改革論者ではない」
「安倍さんに構造改革論者のレッテルを貼るのは反日左翼」
「安倍さんがTPP交渉に参加するというのはマスコミのミスリード」
「安倍さんが構造改革を進めても泥の中をかき分けるように安倍さんを支持し続けよ」
このように、事実と異なることを語って安倍政権への支持を煽り続けた言論人が、なんの訂正も謝罪もないまま、2013年10月の消費税増税決定以降には、「安倍さんは突然豹変した」と言って安倍政権への批判に転じておきながら、それにもかかわらず、「安倍の嫡流」を名乗り、安倍政権の構造改革特区構想やカジノ構想に賛成の意を示し、安倍政権への支持を堂々と表明する田母神俊雄を、「正しい政策を理解している」とか「今まで会った中で一番立派な人」などといって救世主のように持ち上げ、かと思いきや、一年経つと「自分は第三者だ」「汚い世の中だ」「支援者に謝らないのは衝撃的だ」と言いながら、田母神を叩く。
このことに含まれる、欺瞞や矛盾こそが、本当の問題です。
それでも、やる。その気持ちこそが、真の意味で「日本国を愛する心」であり、誰にも穢すことができない「正気(せいき)」であると、わたくしは信じます。
それでも、やる?
これまで何度も人々を自分の主張と正反対の方向に誘導しておきながら、謝罪も訂正もせず、これからも自分の言論を支持してほしい?
それが、「日本国を愛する心」であり、「正気」である?
彼らのこういう言葉をこれからも信じる人がいたら、それは「正気」ではない、ただの「狂気」です。
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