グローバリズムと神道(17)

あらためて、本稿の目論見について。
『グローバリズムと神道』いうタイトルの本稿は、文章や構成をより精緻にして、最終的には、スマホやタブレットで読める電子書籍として公開します。

日本神話と古代史の基層部に横たわる、「天津神」と「国津神」の相克と帰順の物語、「国譲り」神話。

1983年の荒神谷遺跡の発見により、出雲王権の存在が確実視されるようになって以降は、記紀に記された「国譲り」神話は、古代史に実際に起きた歴史的事実を反映した物語として再認識されるようになりました。

日本における政権交代のこの最も基本的な雛形は、「政治」と「非政治」の権威が並び立つ、日本独特の二極的な権威構造を国内に作り出しましたが、8世紀に律令に基づく中央集権制が確立された後も、「天津神」が象徴する中央集権的な上からの力と、「国津神」が象徴する地方分権的な下から力の間の相克は、日本社会の基部に胚胎され続けていました。

時代の安定期には、この二つの力の対立は覆い隠され、均衡を維持していましたが、時代の転換期に入ると、その均衡が崩れ、封印されていた対立が再浮上し、歴史を大きく動かす動因として働きました。

日本史の中での大きな時代の転換点は次の四つにまとめることができます。

1. 7世紀から8世紀にかけての「天神体制」としての「記紀・律令体制」の確立
2. 保元・平治の乱〜応仁の乱〜太閤検地に至る「天神体制」の瓦解と、「地祇体制」としての中世封建社会の樹立
3. 「天神体制」の復活としての明治維新
4. 敗戦による「天神体制」の瓦解と、新たな「地祇体制」としての戦後民主主義

「国譲り」神話を、歴史解釈のモデルとして援用し、日本史の各時代を「天津神」と「国津神」の対立と融和の物語として捉え直すことで、現代の日本を生きる私たちが置かれている立ち位置が、浮き彫りになります。

そうすることによって、グローバル化の波にさらされる日本の活路はどこにあるのか、その答えもきっと明確になるはずです。

以上が、本稿が目指す、かなり野心的な目論見です。

ご期待ください。

(つづく)
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