グローバリズムと神道(2)

「顕世」(うつしよ)と「幽世」(かくりよ)の転換。
神道の信仰を、「神祇信仰」とも呼びますが、「神祇」とは「天神地祇」を略した言葉であり、「天神」とは「天津神」(あまつかみ=天の神)を、「地祇」とは「国津神」(くにつかみ=国の神)を指しています。

「天津神」と「国津神」を合わせて、「八百万神等」(やおよろずのかみたち)と呼びます。

「天津神」とは、もともと高天原に属する神々であり、「天地開闢」に関与した神々や、「国生み」を行ったイザナギ・イザナミ、イザナギの禊から生まれたアマテラスや、その孫ニニギに代表されます。

「国津神」とは、葦原中国(日本の国土)を治めた神々であり、高天原から出雲に追放されたアマテラスの弟スサノオや、その子、もしくは子孫とされるオオクニヌシに代表されます。

高天原に属する「天津神」と、葦原中国を支配する「国津神」は、「国譲り」と「天孫降臨」という二つの出来事を通して、その立場が転換されます。

「国譲り」の物語の主人公は、オオクニヌシであり、「吾(あ)が治(し)らす顕露(あらは)の事は、皇孫(すめみま)当に治めたまふべし。吾は退(さ)りて幽事(かくれたること)を治めむ」(日本書紀)と述べて、自らは幽世(かくりよ)の支配者として大きな社を建てて祀られることを条件に、アマテラスの子孫に葦原中国の支配権を譲ります。

「天孫降臨」の物語の主人公は、アマテラスの孫(天孫・皇孫)のニニギであり、高天原から葦原中国を平定するために派遣されます。

天から地に降りるのが「ニニギ」であり、地から幽界の王に挙げられるのが「オオクニヌシ」ですから、この二柱の神は上昇と下降という対照的な運動によって、「天津神」と「国津神」の役割が入れ替わる働きを行っています。

「オオクニヌシ」が祀られた土地が出雲であり、実際に高さ48メートルに及ぶ巨大な高層建造物が鎌倉時代まで建てられていたことがわかっています。

(つづく)
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