選挙を前に仕掛けられる大衆心理操作の罠

ふたたび暗躍する愛国詐欺師たち。
ずっと政治ブログランキング一位を維持してきた三橋貴明ブログが二位に後退し、現在、福岡県行橋市の市議会議員である小坪慎也という方のホームページが一位に浮上しています。

この小坪慎也という人物は、いわゆる「保守」界隈に昔からいらっしゃった方ならご存知のSNS-FreeJapanの運営者です。

この方のホームページが突然政治ブログランキングで一位になったきっかけは、「保守速報」という2chのまとめサイトに、「在日特権を詳細に説明した」と称する小坪氏の記事が紹介されたことにあります。

参考記事: 保守速報 「 【拡散希望】小坪慎也・行橋市議が『在日特権』を詳細に説明!!「外国人の場合であれば容易に非課税にすることが可能」…福岡県行橋市」(2014年10月27日)

小坪慎也氏は、外国人労働者が扶養控除制度を悪用し、日本の税務署が生活実態を把握しにくい母国に住む家族や親類を扶養家族に含めて申告することで、最悪の場合、課税がゼロになってしまう可能性があるという問題を指摘しています。

下の記事で、この問題が漫画によってわかりやすく説明されています。

参考記事: 小坪慎也HP「【外国人の扶養控除④】漫画でわかる、外国人の扶養控除の問題」(2014年11月3日)

小坪慎也氏が、外国人労働者に扶養控除を認めている現在の税制に問題があるといっているのか、外国人労働者に扶養控除を認めること自体は問題はないが、税務署のチェックの甘さという運用面に問題があるといっているのか、さだかではないのですが、いずれにしても、税制設計と運用の責任が最も問われるのは、現在の政府与党であり、過去にも長く政権の座にあって税制設計を行ってきた自民党でなくてはならないはずです。

つまり、小坪慎也氏の批判の矛先は、本来、扶養控除の問題のみならず移民政策や外国人優遇政策やグローバル化政策を積極的に推し進める安倍政権にこそ向けられなくてはならないはずなのですが、小坪慎也氏のおかしさは、これらの問題が「サヨク」や「民主党」や「共産党」の責任であるかのような印象操作を行っている点です。

たとえば、小坪慎也氏は、外国人労働者の扶養控除の問題を指摘した上の記事の中で、次のように語ります。

左翼の皆さん。また雇われた方もおられるのでしょうけどね、
報道資料やネット上の資料をこねくり回した程度で
現職の政治家を相手にできると思っておりますか?

資料と数字に強いのは、サヨクの特権でしょうか。
確かに保守は文系が多い。
だけどね、数字と資料にめっぽう強い保守議員もおります。
上場企業出身の、理系の政治家だってここに確かにおります。

戦うための武器は、受け取りました。
このまま進みます。

(出典: 小坪慎也HP「行橋市市議会議員小坪しんやHP:【外国人の扶養控除④】漫画でわかる、外国人の扶養控除の問題」2014年11月3日)

その一方で、移民政策や、外国人優遇政策、グローバル化政策を推進する張本人である安倍政権には、一切批判の矛先を向けることなく、絶対的に支持されているのだそうです。

宣言します。私は一人の保守議員として、安倍内閣を支持します。

(出典: 小坪慎也HP「行橋市市議会議員小坪しんやHP:保守層を、アンチ安倍に転じさせるビジネスは成り立つか。」 2014年5月26日)

また、小坪慎也氏は、外国人の国保加入要件が在留1年から3ヶ月に緩和されたのは、民主党政権の責任であるかのように述べています。

言志 Vol.8 民主党の置き土産、外国人への社会福祉問題 木原稔・小坪慎也

対象になっているのは子ども手当こと児童手当、またシングルマザー手当こと児童扶養手当、国民健康保険、介護保険でございます。今まで外国人であったとしても、1年の滞在をもって、国民健康保険その他に入ることができました。1年のビザというのは非常にしっかりと見られておりそう簡単にはおりません。(民主党の)小宮山大臣が、内閣も議会の決議も経ずに、大臣の印鑑のみを押して出した省令、これで行ったことは「わずか3ヶ月の滞在」を条件にこれらの社会福祉制度に加入できるようにしたというものです。

(出典: 小坪慎也HP 「【国保・海外療養費と再入国手続き①】民主党の置き土産、外国人に食い物にされる国保財源」2014年10月30日)

民主党政権下で大幅に引下げられた外国人の国保加入要件を元に戻すため、関連する省令・通達等の廃止を求める陳情

(陳情の要旨)
民主党政権下において、外国人への国保加入要件が在留1年から3ヵ月に緩和された。多くの自治体で赤字経営の国保運営に悪影響を与える。国保は自治体が財源・責任をもつにも関わらず、相談もなく費用負担のみを求められた点にも憤りを覚える。
是正及び、該当省令の廃止を求める。

(出典: 小坪慎也ブログ「【国保・海外療養費と再入国手続き③】地方議員の戦い。政権と対峙する。」2014年11月1日)

しかし、実際に、この法改正を行ったのは自民党の麻生政権であり、自民党の麻生政権が行った法改正の執行日が3年後の民主党政権時代だっただけにすぎません。

参考記事: WJFプロジェクト「国民健康保険の外国人の加入条件を緩和したのは誰か」(2013年6月28日)

移民政策や、外国人優遇政策や、グローバル化政策を推進してきた張本人は、自民党なのですが、小坪慎也氏は、自民党の罪を全て「サヨク」や「民主党」や「共産党」になすりつけた上で、次のようにネット民を煽ります。

秋の夜長は、そう、まさに拡散に秋でございますから。
「え?そうなの?」って思った方、、、それは正しい認識でございます。
書きながら私が今、勝手に思いついただけですもの。
まぁ、いいじゃないですか。
FBでの紹介なり、Twitterでのツイートなり、ブログ、まとめサイトなり。
各人、持ちうる手段、力を結集し、本問題を現実世界に撃ち込もう。

どうせやるなら勝ち戦がいい。
戦況を報告します。
証明は完了し、会計検査院が動いている。
国政へのトスも完了した、あとは「世論」がどう出るか。

私どもが対応を始めたのは二年以上も前のこと。
長いスパンで戦う課題でございますが、すでに長い時間を割いて戦い終わったのです。
あとは仕上げのみ。

ネットで騒ぎになれば、やらざるを得ません。
結構、気にされる先生方も多いんですよ?ネットの反応。

ようは「あらかた完了」していて
すでに舞台は最終局面なのでございますよ。

もう後一歩でございます。
政治を動かしましょう、一人一人が将棋の歩となり、小さな一歩を。
お願いしたいのは一つだけ、FBのボタンでもtweetのボタンでもいい、ポチッと押すだけだ。

さて、行きますか。
日本を、日本人の手に取り戻す。
これがICTの時代に提案する、新しい保守の政治スタイルだと信じる。

それぞれの者が
それぞれの立場で
なすべきことをなせ。

総員、撃ち方はじめ。

(出典: 小坪慎也HP「行橋市市議会議員小坪しんやHP:【外国人の扶養控除④】漫画でわかる、外国人の扶養控除の問題」2014年11月3日)

小坪慎也氏に、政治ブログランキングの活用の仕方を教えたのは、政治ブログランキング一位の座を譲った三橋貴明本人なのだそうです。そして、小坪慎也氏を支えているのは、KAZUYAらに煽られた人たちなのだそうです。

ブログランキングの仕組みを教えてくれたのは、三橋さんでした。

(中略)

この結果は、「行政手法を用いた実力行使」に対する期待であります。
多くのまとめサイト、特に保守速報・ハムスター速報の管理人様の英断。
そこに集う保守速民、ハムちゃんたちの、個々人の判断。
さらにKAZUYAチャンネル、その視聴者たちの行動。

(出典: 小坪慎也HP「【ご報告】Blogランキング総合一位に際しまして、皆様への御礼と決意。」2014年11月4日)

なぜ、この時期にこんなでたらめばかりを述べる福岡県行橋市の「保守」系市議会議員のブログが注目を集めているかといえば、統一地方選の前哨戦である熊本、福岡市長選が2日に告示されたことと決して無関係ではないでしょう。

統一地方選の前哨戦 熊本、福岡市長選2日告示

福岡、熊本の両政令市長選が2日、告示される。投開票は16日。福岡市長選には現職、元職、新人4人の無所属6人が立候補を予定し、熊本市長選は無所属新人3人で争われる見通し。16日投開票の沖縄県知事選と合わせ、来春の統一地方選の前哨戦となる大型地方選挙で、結果は中央政界の動向にも影響しそうだ。

(出典: 西日本新聞 2014年11月1日)

小坪慎也氏自身も次のように述べています。

はっきり申し上げます。
来たる来年4月の統一地方選挙において、これらの問題を政治問題化。
市議という身分ゆえ、一部ではございましょうが「得票に影響を与えるべく」行動を開始いたします。
選挙を絡めることにより、一気に是正を図る。
この問題は、票に絡む、そう認識して頂きたい。

(出典: 小坪慎也HP「【ご報告】Blogランキング総合一位に際しまして、皆様への御礼と決意。」2014年11月4日)

小坪慎也氏が告発する外国人優遇の問題を真に解決するためには、「サヨク」や「民主党」叩きをしていてもだめなのであり、外国人優遇のグローバル化政策、移民政策、構造改革を長年推進してきた売国の総本山である自民党こそが批判されなくてはなりません。

小坪慎也氏が真にこれらの問題を解決する意思をお持ちならば、ぜひ、「得票に影響を与えるべく」行動をし、自民党の得票率を地に落としていただきたいと思います。

それとも、小坪慎也氏は、政治ブログランキングの活用方法のみならず、「外国人優遇反対」と言いながら、外国人優遇政策を進める自民党に支持を誘導するダブルバインドの扇動手法も、「新自由主義反対」といいながら、新自由主義自民党に支持を誘導してきたあの方から教示されたのでしょうか。

選挙のシーズンが刻々と近づき、大衆心理操作を仕掛ける、インチキ「保守」勢力は、片時も休むことはありません。彼らに騙されないように、よくよく注意を払わなくてはなりません。
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No title

SNS-FreeJapan・小坪慎也氏の真実
より

小説SNS方舟文庫

http://mblg.tv/freejapan/entry/4

産地偽装議員?

363 :名無しかましてよかですか?:2014/09/27(土) 00:43:57.55 ID:GCYBbAGC
小坪市議が前職自民党と詐称していた証拠

修正前
http://i.imgur.com/3I3Sf4N.jpg
修正後
http://i.imgur.com/VluhWPT.jpg

職歴に「自民党」と書いてた理由。
http://i.imgur.com/llabj3V.jpg

No title

日韓議員連盟問題で安部や麻生以外に批判の矛先をむけるのも同じなんでしょうね。

No title

やっぱり自民党は批判されるべきなんだろうなあ(もちろん左翼陣営も)。

そういえば自民党政権に戻った頃?の読売新聞に竹島が特集されていましたが、現地住民の方の「(民主党は何もしなかったけど)何にもしてくれへんかったんは自民党も同じやからね」という言葉が非常に印象に残っています。
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