汚い部屋とネット民の甘え

「飯を食ったら茶碗を洗え」
中国の宋代に編纂された禅の著名な公案(禅問答)集に『無門関』(「門のない門」の意)という題名の書物があります。その第七則に次のような公案が書かれています。

七. 趙州洗鉢
趙州因僧問 某甲乍入叢林 乞師指示
州云 喫粥了也未
僧云 喫粥了也
州云 洗鉢盂去
其僧有省

七. 趙州洗鉢
趙州に僧が問うた「私は、この寺に入門したばかりです。どうぞご指示をください。」
趙州は言った「飯は食ったのか。」
僧は答えた「食べ終わりました。」
趙州「ならば鉢を洗いなさい。」
僧は洞察を得た。

(出典: 『無門関』第七則)

近頃、仏教に関する二三のYouTubeの動画を見たとかで、仏教の本質が理解できたと勘違いしたのか、仏教についてとんちんかんな講釈を垂れているカツトシという青年がいます。

WJFの多元論批判及び、二元論批判批判
仏教思想について~善の心で行為をしてはならない理由~

カツトシ君の勘違いとは裏腹に、趙州によれば、仏教の本質を理解するのには、YouTubeの動画を見るよりははるかに迂遠で、なおかつYouTubeの動画を見るよりははるかに近い道筋をたどらなければならないようです。それは、

「飯を食ったら茶碗を洗え」

という当たり前な日常の具体的な所作の中に敷かれた道筋です。

この言葉を、カツトシ君に当てはめるならば、

「部屋が散らかったら片付けろ」

ということになるでしょうか。

ニコニコ動画などでは、とっちらかった部屋から生放送を配信することが一つの定番のスタイルになっているようですが、無粋を恐れずあえて指摘させてもらうならば、ネット民一般に骨の随まで定着している「甘え」と「開き直り」の一端がここには見られます。

「ニコニコだから」

汚い部屋を世の中の人々に見せてもよいという「甘え」と「開き直り」は、

「ネットだから」

間違いだらけのデタラメな知識や情報や言論を無責任に垂れ流してよいという「甘え」や「開き直り」と連続するものです。

このような「甘え」と「開き直り」なしに、どうしてYouTubeの動画を見たぐらいの知識で、仏教についてわかったつもりになって、講釈を垂れたりできるでしょうか。

三橋貴明という2ch出身の言論人が、さんざん「安倍さんは新自由主義者ではない」「安倍さんに新自由主義者のレッテルを貼るのは反日左翼だ」などというデタラメを垂れ流して世論を誤誘導しておきながら、なんの謝罪も訂正も行わないのも、彼の出自であるネット民としての「甘え」や「開き直り」を笠に着ているせいであるとも考えられますし、そのような無責任な言論人を支持するカツトシ君自身が、「WJFは共産党支持者だ」「WJFプロジェクトは年内に閉鎖する」などというデマをネットで垂れ流しておきながら、なんの謝罪も釈明も行わないでいるのも、また、「私自身は、WJFの述べている多元論的認識についてちゃんと説明を読んでいるわけではありません」とわざわざ前置きしながら、WJFの「多元論」に関する主張の内容を知ることも調べることもなく、その主張を批判することが可能だと無責任に考えるのも、同じ、ネット民としての「甘え」と「開き直り」のせいであると考えられます。

カツトシ君が世の中にさらしてはばかるところのないあの「汚い部屋」は、ネットだから知識や根拠もなしにデタラメなことを語ってもよいのだとする彼の「甘え」や「開き直り」と無関係であるはずもなく、

その「甘え」や「開き直り」は、

「飯を食ったら茶碗を洗え」

という、仏教の、というより人間のたどるべき道筋の本質を語る言葉とは、まったく無縁のものなのです。
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匿名様

総理の適任がいようが、いまいが、プロの言論人が、下のような嘘八百をならべることは許されることではありません。

「安倍さんは経済政策を正しく理解している」
「安倍さんは構造改革チックなことは何も語っていない」
「自民党の中にもわかっていらっしゃる議員の方たちがいる」
「TPPに関する報道は、マスコミの飛ばしだ」
「消費税増税に関する報道は、マスコミの飛ばしだ」
「安倍さんはバスが出るのを待っているだけだ」
「アベノミクスで超大国日本が復活する」
「安倍さんが構造改革を推進しているのではなく、産業競争力会議や竹中平蔵が悪い」
「安倍政権は構造改革を実行しているが、泥をかき分けるように安倍政権を支持し続けよう」
「安倍政権が自分の思い通りの政策をやらないからといって、安倍支持をやめてしまうのは革命だ。」
「安倍政権は参院選後に突然豹変した。」


参照記事: 三橋貴明による嘘のカタログ
http://wondrousjapanforever.blog.fc2.com/blog-entry-458.html

No title

回答ありがとうございました。

では、おたずねします。

先の衆院選の時、誰が総理になればよかったのですか?
安倍総理よりも適任がいましたか?
当時その議員を推薦していましたか?

政治には経済政策だけでなく、外交や防衛など様々な課題があります。
それらをひっくるめてトータルでの判断をお聞かせください。

匿名様

安倍は、第一次安倍政権では、小泉構造改革の後継者として、「構造改革」の継続を訴え、第一次安倍政権時と全く同じ新自由主義路線は、2012年12月末の政権発足時から既に公約の中に掲げられていたものであり、2013年3月のTPP交渉参加、2013年4月の消費税増税の国際公約、2014年6月のアベノミクス第三の矢「成長戦略」の内容の公表と閣議決定、同じ2014年6月の安部晋三のロンドン講演などで既に明らかになっていたにもかかわらず、三橋は2013年6月の段階でも、「泥の中をかき分けるように安倍政権を支持しよう」と呼びかけ、参院選でも安部自民を支持するように呼びかけていました。

2013年10月の消費税増税決定以降に、安部批判に転じたものの「安部さんは参院選後に豹変した」と語り、(つまり安部が昔から一貫した新自由主義者である事実をいまだに認めていない)、いまだに「安部さんに退陣を求めるつもりはない」と語る始末です。

何度も同じやり方で騙されず、事実をあるがままに見て、目を覚ましましょう。

最近の下の記事もご覧下さい。

http://wondrousjapanforever.blog.fc2.com/blog-entry-508.html
http://wondrousjapanforever.blog.fc2.com/blog-entry-507.html

No title

三橋氏は安倍総理の政策を批判しているが、ご存じないのだろうか。

安倍総理は選挙前は「瑞穂の国の資本主義」を掲げており、
その内容は新自由主義とは対極にあるものだった。
公約もそれに沿ったものであり、だからこそ三橋氏は支持を表明した。

ところが、総理就任後の経済政策が次々と明らかになるにつれ
新自由主義政策が表に出てきた。

このことについては三橋氏は強烈に批判している。
選挙前に支持したからこその責任を感じているのだろう。

三橋はひたすら原発原発原発原発

おはよう寺ちゃんを聴いてみたが、三橋貴明は番組のテーマではないのに、必ず毎週のように原発動かせ、原発動かせと言い続けている。三橋貴明みたいな胡散臭いやつはいない。
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