「多元的保守」とは何か(2)

「多元的保守」とは、「多様な立場を柔軟に受け入れる保守」という意味ではない。
読みやすくするために内容を小分けにすることにしました。

「多元的保守」は、「多元的」という言葉のゆえに、「多様な価値観を大らかに受け入れていく柔軟な保守の立場」のように誤解されがちなのですが、グローバリズムから、多元的な世界を守りぬくことをその使命とする以上、世界の「一元化」や、「一元化」への契機となる「二元化」に対しては、きわめて排他的な姿勢をもっています。

冷戦時代、対立し合う二極化された各陣営の内部では、それぞれの秩序やイデオロギーへの帰一が求められ、その帰一が、冷戦後の世界の一元化を用意しました。

つまり、冷戦時代の「二」と、冷戦後の「一」は、強い親和性をもっているため、冷戦時代に形作られた「二元的保守」のことを、「二」から「一」へと傾斜するモメントをもった、「二・一構造的保守」と呼ぶことが可能です。

それに対して、「多元的保守」は、「一国の特殊性・独自性を保持することで、多元的・多極的な世界を保持し、多元的・多極的な世界を保持することによって、一国の特殊性・独自性を保持しよう」とする立場なわけですから、「多」と「一」の入れ子構造を重視するこの立場を、「多・一構造的保守」と呼ぶことができます。

「多元的保守」が、決して「多様な立場を柔軟に受け入れよう」とするフレキシブルな「保守」の意ではないことを明確にするために、「多・一構造的保守」といういかめしい名前も、互換性のある同義語として、時々用いていきたいと思います。

「二元的保守」のもつ「二・一構造」や、「多元的保守」のもつ「多・一構造」については、今後、より深く詳述していきたいと思います。
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