「信者の目」と「賢者の目」

一歩遠ざかって俯瞰する。
本日は、ちょっとした思考の訓練です。

特定のだれそれに追随しようとする「信者の目」ではなく、事実を客観的に捉えようとする「賢者の目」をもって、問題を多角的に俯瞰するための訓練です。

題材は、昨日の三橋貴明のブログ記事を使います。

朝日新聞は、そもそも「いわゆる従軍慰安婦問題」について、「主として朝鮮人女性を挺身隊の名で強制連行した。その人数は8万とも20万とも」(1992年1月11日 朝日新聞「従軍慰安婦」の用語説明)として煽り、世界に火をつけて回り、日本国の名誉、さらに我々の祖先の名誉を貶めるべく、大キャンペーンを展開したのではなかったでしょうか。吉田清治の証言等については取り下げましたが、上記の用語説明については訂正しないのですか。

慰安婦問題を「普遍的な人権問題」とすり替えるならば、なぜアメリカやイギリスの戦場の売春、ドイツの慰安婦制度、ソ連軍のレイプについては沈黙するのですか。

それ以前に、現在も韓国人売春婦が日本国内において、数万人単位で売春しています。彼女たちの中には、それこそ「意に沿わぬ形」で来日した女性もいるのでしょう。なぜ、「現在」の韓国人売春婦については、無視をするのですか。なぜ、大東亜戦争期の日本軍ばかりを取り上げるのですか。日本軍や我々の祖先を辱め、日本を貶める以外の目的があるというのであれば、教えて欲しいものです。

「いわゆる従軍慰安婦問題」とは、朝日新聞による我々の祖先の普遍的人権への侵害であることを示した。朝日新聞がでっち上げた「いわゆる従軍慰安婦問題」により、我々日本国民の祖先があらぬ罪をかぶせられた。我々の祖先の名誉が著しく傷つけられた。その史実は否定できない。

三橋同様、朝日新聞に対する怒りを禁じえない方は、
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(出典: 三橋貴明ブログ「普遍的な人権問題」(2014年8月17日)

上の記事において、三橋貴明は、「戦争中、慰安婦を集めるために、済州島で韓国人女性を強制連行した」と語っていた吉田清治の証言が、虚偽であったことを最近になって認めた朝日新聞を、舌鋒鋭く批判しています。

三橋貴明の指摘する通り、朝日新聞のしでかした罪は大きく、三橋の批判はそれ自身、非の打ち所もなく全く正しいものです。

しかし、一歩後ろに下がり遠目に俯瞰したときには、三橋のこの批判はどう見えるでしょうか。

慰安婦問題が国際問題として定着した流れには、朝日新聞の記事もさることながら、朝日新聞による煽動を十分に検証しないまま、自民党政権が河野談話を出し、歴史問題を安易に政治問題の俎上に載せてしまったことにも大きな原因があります。

従って、この問題に関して批判されるべきなのは、朝日新聞や、朝日新聞に常に同調してきた「左翼」のみならず、河野談話を出した自民党にも同等の批判が向けられなくてはならないはずです。

しかし、三橋貴明は、朝日新聞を熱心に叩いても、自民党に対しては一切批判の矛先を向けていません。

三橋貴明は、「民主党(悪)VS自民党(善)」「マスコミ(悪)VS自民党(善)」「財務省(悪)VS安倍晋三(善)」「産業競争力会議(悪)VS安倍晋三(善)」といった善悪二元論を執拗にふりかざすことによって、自民党や安倍晋三に支持を誘導してきた来歴をもつ言論人ですが、今回の記事でも、朝日新聞「のみ」を叩き、河野談話を出した自民党を一切批判しないことによって、「朝日新聞(悪)VS自民党(善)」という善悪二元論を記事の中に仕込んでいることがわかります。

実際に、この記事のコメント欄は、「左翼」を叩き、自民党(右翼・安倍政権)を是とするような論調がみられます。

ここで、またさらに一歩後ろに下がり、問題をより遠くから俯瞰すると、もう一つ別の文脈が浮かび上がってきます。

朝日新聞は、最初の吉田証言の報道から32年を経て、ようやく、まがりなりにもその誤りを認めました。

しかし、ここでもう一人、自分の誤りを認めなくてはならない人物がいるはずです。

三橋貴明その人です。

同じ事を繰り返しますが、三橋貴明は、「民主党(悪)VS自民党(善)」「マスコミ(悪)VS自民党(善)」「財務省(悪)VS安倍晋三(善)」「産業競争力会議(悪)VS安倍晋三(善)」といった単純な善悪二元論を反復することによって、自民党や安倍晋三に支持を誘導してきた来歴をもつ言論人です。

移民拡大や、さらなる消費税増税や、TPP参加や、道州制導入を画策する安倍政権を、三橋貴明が真摯に批判しようとするならば、三橋貴明自身が過去に「アベノミクスで超大国日本が復活する」とか「安倍政権は救国政権である」とか「安倍さんは正しい経済政策を理解している」とか「安倍さんは構造改革チックなことは語っていない」などと断言して、人々をミスリードしてきた誤りを認めるところからはじめなくてはならないはずです。

しかし、彼自身は、自らの過去の誤りを一切認めないまま、「朝日新聞(悪)VS自民党(善)」といった単純な善悪二言論を仕込んだ記事を挙げて、性懲りもなく従来と全く同じやり方で、読者をミスリードしているわけです。

三橋貴明を含むインチキ「保守」勢力は、隙あらば、このような狡猾なプロパガンダを彼らの言論の中に仕込んできます。表面的にはどんなに安倍政権の新自由主義を批判して見せたところで、その裏で、平然と、このような罠をしかけてくるのです。

そんな三橋貴明の周りに群がる三橋信者たちは「三橋先生はさすがだ」とあいも変わらず三橋貴明に絶賛の拍手を送っています。

このような愚かさに陥らないためには、私たちは、問題をいつも遠目に俯瞰する「賢者の目」を持とうと努める必要があります。

参考記事:「人に付かず、事実に付く」(2014年5月29日)
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No title

自民党にも韓国系社会とは切っても切れない縁故があるのが事実のようですね。日本の政治と在日社会の関係は戦後絡み合って現在に至ってるのかと感じます。

我々一般的な日本人に見える表向きの日本社会では嫌韓と保守がセットのようになっていて、韓国に屈服しない安倍自民党政権を支持するのは保守であるという見方が定着してる気がします。
でも実態はというと、保守自民党は在日韓国社会との繋ながりを維持しており影響も大きく嫌韓どころでは有りません。

嫌韓で成り立ってるような脆さがある自称日本の保守勢力にとっては、その辺の事実には目をつぶらざるを得ず安倍信者にとっては見たくない所なのでしょう。矛盾を抱えてるのだなと感じます。


保守と言うならば自民党のやって来た事も棚に上げてはいけませんよね。
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