三橋貴明: 言論界の佐村河内守

天性の詐欺師。
「新潮45」8月号に、『安倍晋三は「偽装保守」である』と題した、三橋貴明、中野信子、適菜収、三氏による鼎談が、掲載されています。

ブログ「狂騒のパジェント」が、その内容を要約されていますので、紹介させていただきます。
あくまで「安倍さんが変わった」ことにしたい三橋貴明

本日発売の月刊誌「新潮45」8月号に『安倍晋三は「偽装保守」である』と題された鼎談(ていだん)記事があった。三橋貴明、中野信子、適菜収の3名による鼎談。

移民政策の問題点などについて語られているだけで特に目新しい内容は無かったのだが、三橋貴明氏の主張の要点が「安倍さんが急に変わってしまった。」(なので、俺は悪くない。)ということにあるようで可笑しかった。

・(安倍政権がデフレ対策をやると思って応援していたのに、逆にデフレ推進策をやり出したので、三橋貴明は)責任を感じて、先頭切って安倍政権の経済政策を批判し始めた。

・(当分、国政の)選挙がないので、(不運にもグローバリストに変わってしまった)安倍さんに、もう一度変わってほしい気持ちはある。

・昨年、ケネディ駐日大使が着任(2013年11月)する前くらいから、安倍さんはガラッと変わってしまった。グローバル企業やグローバル投資家のための政策ばかり打ち始めた。

等と、安倍氏が変わったのだと繰り返し強調していた。

馬鹿言っちゃいけません。
急に変わったのではなく、安倍氏が昔からの生粋のグローバリストだった事実は、既に広く知れ渡っていること。
なにより、「政治家となって以来、私の中に流れる一貫した哲学でした。」と安倍氏本人が白状しているではないか。

「(参院選後に)安倍さんが急に変わった」ことにしないと、安倍支持を訴えてきた三橋氏としては都合が悪いのだろうけど、事実を捻じ曲げないと出来ないような批判など所詮、本心からのものとは認められない。

ーー
(追記)
「先頭切って批判し始めた」というのも笑える。
三橋氏の脳内では「(チャンネル桜の中では)」という前置きがあったのかもしれないが。

2013年10月に、三橋貴明が、文化放送の『おはよう寺ちゃん活動中』というラジオ番組の中で発した、
「(安倍政権)いきなり変わりましたよね。9月末ぐらいからちょっとおかしいなあと思ってたんですよ。」
という、耳を疑うような厚顔無恥な発言は、「本物を見抜く目: 三橋貴明、また嘘をつく」(WJFプロジェクト2014年2月08日 )という記事でも取り上げました。

三橋貴明は、世の中に嘘がバレたあとにも、反省するそぶりも見せずに、「耳が聞こえない」と傲然と嘘を突き通した佐村河内守よろしく、

「昨年、ケネディ駐日大使が着任(2013年11月)する前くらいから、安倍さんはガラッと変わってしまった。」

といまだに言い張っているのですが、事実は全く異なります。
事実1: 小泉構造改革の後継者
そもそも安倍は小泉構造改革の後継者であり、第一次安倍政権発足時には、構造改革の継続を訴えていました。
「まず初めに、はっきりと申し上げておきたいことは、5年間小泉総理が進めてまいりました構造改革を私もしっかりと引き継ぎ、この構造改革を行ってまいります。構造改革はしばらく休んだ方がいい、あるいは大きく修正をした方がいいという声もあります。私は、この構造改革をむしろ加速させ、そして補強していきたいと考えております。」

(出典: 安倍内閣総理大臣記者会見 2006年9月26日)
事実2: 「アジア・ゲートウェイ構想」
第一次安倍政権が推進した、アジアの各国からの大量の留学生受け入れを含んだ、「アジア・ゲートウェイ構想」の中に、安倍のグローバルな思想は、はっきりと現れていました。
事実3: 道州制
安倍晋三は、第一次安倍政権の時から、最も過激な構造改革である、「道州制」というグローバル化政策を推進しており、第二次安倍政権の公約にも、当初より、「道州制」は掲げられています。
事実4: 「瑞穂の国の資本主義」
しばしば三橋貴明らが、安倍を「グローバリストではないと見誤った」理由として引用される「瑞穂の国の資本主義」という言葉ですが、この言葉が用いられた、安倍晋三の『新しい国へ 美しい国へ 完全版』には、「瑞穂の国の資本主義」と題された章に、「道州制」が掲げられています。
「瑞穂の国の資本主義」

私は長期的には、東京一極集中を解消して道州制を導入すべきだろうと考えています。日本を十ぐらいのブロックに分けて、そこに中央政府から人を移して、州政府のようなものをつくり、その下に基礎自治体が有るイメージです。そうすることで、いちいち中央を通さなくても、各州が独自の判断でスピーディに動くことができる。東京だけでなく、日本全体が活力を取り戻さない限り、日本の再生はありえないと私は考えています。

日本という国は古来、朝早く起きて、汗を流して田畑を耕し、水を分かち合いながら、秋になれば天皇家を中心に五穀豊穣を祈ってきた、「瑞穂の国」であります。

自立自助を基本とし、不幸にして誰かが病に倒れれば、村の人たちみんなでこれを助ける。これが日本古来の社会保障であり、日本人のDNAに組み込まれているものです。

私は瑞穂の国には、瑞穂の国にふさわしい資本主義があるのだろうと思っています。自由な競争と開かれた経済を重視しつつ、しかし、ウォール街から世間を席巻した、強欲を原動力とするような資本主義ではなく、道義を重んじ、真の豊かさを知る、瑞穂の国には、瑞穂の国にふさわしい市場主義の形があります。

(出典: 安倍晋三著 『新しい国へ 美しい国へ 完全版』)
安倍晋三は、「道州制」というグローバル化政策を導入すべきだと述べたその直後に、唐突に、「瑞穂の国の資本主義」を守るべきだと述べ、前述の主張を打ち消すような矛盾した主張を提示する、典型的な「ダブルバインド」の話法を展開していたわけですが、

三橋貴明ほど新自由主義の問題を知悉した言論人であれば、「道州制」という政策が、常にグローバリストたちが掲げてきた、過激な構造改革であることは、知っていたはずですから、「瑞穂の国の資本主義」という言葉だけから、安倍を単純な「保守」の政治家として誤解する余地は、まったくないことが分かります。

「瑞穂の国の資本主義」は、安倍晋三を保守政治家として見誤る言い訳にはなりません。
事実5: TPP交渉参加表明
安倍がTPP交渉参加表明したのは、2013年の3月15日。

記者会見での安倍の言葉には、グローバリストとしての哲学が、惜しみもなく披瀝されていました。
今がラストチャンスです。この機会を逃すということは、すなわち、日本が世界のルールづくりから取り残されることにほかなりません。「TPPがアジア・太平洋の世紀の幕開けとなった」。後世の歴史家はそう評価するに違いありません。アジア太平洋の世紀。その中心に日本は存在しなければなりません。TPPへの交渉参加はまさに国家百年の計であると私は信じます。

事実6: ロンドン講演
安倍晋三は、2013年6月にロンドンのシティで講演を行い、その中で、「国を開くことが、私の中に流れる一貫した哲学でした」と述べて、グローバリストとしての本性をさらけ出し、参院選後の構造改革の断行を宣言しました。
「ではいかにして、成長を図るのか。国を開くこと、日本の市場を、オープンにすることです。これは、政治家となって以来、私の中に流れる一貫した哲学でした。」

「そして選挙が終わったらどうするか。私はこれからの3年を、集中的な改革の期間と位置付け、持てる政治力を、投入します。固い、岩盤のような日本の規制を、私自身をドリルの刃(やいば)として、突き破ろうと思っています。」

事実7: 「成長戦略(日本再興戦略)」
アベノミクス第三の矢「成長戦略(日本再興戦略)」が公表され、閣議決定されたのが、2013年の6月。

この中に、安倍政権の新自由主義路線、グローバリズム路線は、はっきりと提示されていました。

「日本再興戦略」は、一年後の2014年6月に改訂されましたが、その基本的な路線は、2013年に公表されたものと全く変わっていません。

要約すると、

安倍は小泉構造改革の後継者であり、第一次安倍政権では構造改革を推進し、過去の構造改革路線を修正した事実はなく、第二次安倍政権発足時から道州制というグローバル化政策を公約に掲げ、TPP交渉に参加し、参院選前から「日本再興戦略」という構造改革の手の内を明らかにし、「国を開く事が政治家になって以来の一貫した哲学だ」と語り、参院選が終わったら構造改革を行うと宣言していた。

以上のどの事実を取り上げても、安倍政権が、参院戦後の2013年の秋に、

「突然変わった」

などと判断しうる要素は皆無であり、このようなあからさまな嘘を、悪びれるそぶりも見せずに、世の中に対して、平然と語ることができる、これが三橋貴明という言論人の本性です。しかも、

「責任を感じて、先頭切って安倍政権の経済政策を批判し始めた。」

と、厚顔無恥にも語っていたというのですから、呆れて物が言えません。

「安倍さんは正しい経済政策を理解している」
「安倍さんは構造改革チックなことは語っていない」
「安倍さんはバスが発車するのを待っているだけ」
「TPPに関するマスコミの報道は、飛ばし記事」
「消費税増税に関するマスコミの報道は、飛ばし記事」
「安倍政権は構造改革を推進しているのは事実だが、泥の中をかき分けて進むように安倍政権を支持し続けよ」


全て、三橋貴明が述べてきた嘘八百です。

三橋貴明は、世の中を欺き、安倍構造改革に加担し、現在のカタストロフを招いておきながら、いまだに、全く、反省していません。

「新自由主義を批判しながら、常に新自由主義の政治家に支持を誘導する」

という、繰り返し反復してきたお気に入りの言論パターンを、三橋貴明は、これまで一度たりとも反省したことはないし、これからも反省する余地はありません。

確信犯なのですから。

表面的に新自由主義や構造改革を批判してみせているからといって、確信犯的にミスリードを重ねる煽動家を持ち上げることが、二度とあってはならない。

彼に対して、私たちが用意すべきなのは、彼自身の言葉の通り、筆を断ち、言論人を廃業していただく道です。

それこそが、「わたくしたちが今、やるべきこと」です。
国民を「騙そうとしていた」「騙している」わけですから、あなた方は民主主義国家において情報産業で生きる資格がありません。もし、国民を騙そうとしていたわけではないのであれば、はっきり言って知能、知識不足です。いずれにせよ、あなた方に日本の情報産業における職はありません。

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るうさん

るうさんを始め、いまだに三橋のような言論人を支持している方たちのご意見をわかりやすく要約すると下のようになりますが、私は下の意見には全く同意できません。

"三橋さんは悪くないんだ。

三橋さんは、安倍さんに騙されていただけなんだ。

三橋さんは、新自由主義やグローバリズムの問題を知悉しているし、『真冬の向日葵』という、麻生政権時代の政局をテーマにした小説を書くほど、過去の政局の問題にも詳しいし、『顔のない独裁者』という、民主党の反動として多くの国民が安倍政権のような壊国グローバリズム政権に盲目的に傾斜していく危険性を看破した本を、昨年の11月13日に出版するほど、安倍政権の本質を理解していたが、なぜか消費税増税の決定が発表された昨年の10月までは、安倍さんがグローバリストであることに全く気づかずに、騙されていただけなんだ。

安倍さんは小泉構造改革の後継者で、第一次安倍政権では「構造改革、構造改革」と叫んで構造改革を推進していてたけど、自民党が野に下って、安倍さんは考えを改めてくれたと三橋さんは信じていたんだ。安倍さんの本にも「瑞穂の国の資本主義」って書いてあったし、三橋さんはその一言に騙されて、純粋に安倍さんを信じ続けた。

2013年3月に、安倍さんがTPP交渉参加を表明しても、2013年の4月に、麻生さんが消費税増税を国際公約しても、三橋さんは、「マスコミの飛ばしだ」と言って、この二人を純粋に信じ続けた。2013年の6月に、新自由主義路線丸出しのアベノミクス第三の矢の「成長戦略」の内容が公表された後も、安倍さんが同じ6月に、ロンドンでの講演で、

「そして選挙が終わったらどうするか。私はこれからの3年を、集中的な改革の期間と位置付け、持てる政治力を、投入します。固い、岩盤のような日本の規制を、私自身をドリルの刃(やいば)として、突き破ろうと思っています。」

と、参院選後の構造改革の断行を宣言したあとも、三橋さんは安倍さんをひたむきに信じ続けた。安倍さんを純粋に信じた結果、参院選では自民党に投票するように、僕たちに呼びかけた。

そして、三橋さんと一緒に、僕たちも、安倍さんや自民党をひたむきに信じ続けたんだ。悪いのは、安倍さんに騙された三橋さんや、安倍さんに騙されていた三橋さんを信じ続けてきた僕たちじゃない。騙した安倍さんが悪いんだ。

馬鹿なのは、三橋さんでも、三橋さんを信じてきた僕たちでもない。

馬鹿なのは、せっかく安倍さんに騙されていた事に気づいてくれて、やっと安倍さんを批判してくれるようになった三橋さんを批判して、三橋さんのような愛国者の足をひっぱる、WJFのような人間だ。"

三橋貴明自身が、「安倍さんが突然変わった」ことのせいにして、自分の過ちを認めようとしないのですから、三橋を信じ込んだ人たちが自分の過ちを認めようとなさらないのも当然と言えば、当然なのですが、「馬鹿」なのは、自分が過ちを犯した後に、その過ちを率直に認め、その原因を探り、深く思考しようとしない人たち。自分の犯した過ちから、何かを学び取ろうとしない人たちです。

このブログは、時に怒りや侮蔑に満ちた調子で書かれていますが、私自身が「騙されていた」、その過ちを振り返り、「なぜ騙されてしまったのだろう。二度と騙されないためにはどうしたらいいのだろう」と、あれこれと思考をめぐらせてきた、反省の記録です。

「どんな狂気と愚かさが安倍政権を作ったか。そして亡国の危機をまねいてしまったか。反省が必要なのは、私も含めて、誰も彼もです。時代が時代なら、多くの人々が腹を切らなければならない局面です。しかし、何の謝罪も方向修正も総括もなされていないのが現状です。安倍政権を支持し、また支持を煽った人々の多くが、未来に対する深刻な加害者となりました。にもかかわらず、何の自省も反省も行われていません。まるで誰も何の過ちも犯さなかったかのように皆が知らんぷりを決め込み、安倍政権の危険性を認めるましな人々であっても、騙した責任を安倍晋三一人に押し付けて、自分たちは騙された犠牲者のフリをしています。」

WJFプロジェクト「どんな狂気と愚かさが安倍政権を作ったか」(2013年10月23日)
http://wondrousjapanforever.blog.fc2.com/blog-entry-205.html

「自省と反省」が、「保守」を自称した人々の間に広がっていかない事に、私はいらだちを感じています。

現在、三橋を免罪し持ち上げる事は、「悪いのは安倍さんだ。三橋さんや私は悪くない。」「騙された私たちには、反省や自省は不要だ」と言うに等しい態度です。

自分たちが「過ち」を犯した事に対して、葛藤も怒りも忸怩たる思いも感じず、臭い物には蓋、さっさとなかったことにして、深い思考を巡らすこともなく、次に進もうとする。

このような軽薄な態度に、私は激しい怒りを感じているのです。

「自省と反省」のないところ、同じ過ちは、必ず繰り返されていくからです。

今、私たちに必要なのは、現在の安倍の壊国を批判することもさることながら、先人や未来の日本人に対する責任を深く自覚し、「ばかだばかだ」と自分の頭を叩きながら葛藤し、安倍壊国政権を生み出した、「保守」という考え方や姿勢の何が問題だったのかを思索し、「保守」の本当の意味を根底から再定義し直すことです。

過去の過ちをなかったことにしたり、うやむやに済ますだけでは、そのことは絶対に果たされません。

(追記)
>一応有名人とはいえそれほどの影響力はないだろ。
あなたが、三橋に影響力がないとお考えなら、影響力のない言論人に対する、影響力のない批判に対して怒る必要も、なおさら、ありません。

No title

>>三橋貴明は、世の中を欺き、安倍構造改革に加担し、現在のカタストロフを招いておきながら、いまだに、全く、反省していません。

馬鹿だなおまえ。
一応有名人とはいえそれほどの影響力はないだろ。
結局三橋を批判したいけど馬鹿だから論破できない。
それで「三橋は安倍を支持した」とかどうとか言ってるわけだ。

馬鹿はかわいそうだな。
批判したいんなら彼が今現在論じていることについて批判したらどうだ?
まぁ馬鹿だから,それができないから「三橋は安倍を・・・」になるんだろうがな。

だいたいさ,安倍支持者だったら,一貫して安倍さん支持してりゃそれでいいだけの話だろが。
いくらでも褒めようはあるわけだし。
グローバル云々についてはなんぼでもごまかしようがあるだろ。

プラモデル工作員さん

「新潮45」の記事は拝見していませんでしたが、上手にまとめてくださっていたので、紹介させていただきました。

ご指摘の通り、騙す人間と、騙される人間の共犯によって、詐欺は成立すると思います。

騙される人間にも罪がある

拙ブログの記事を紹介して頂き有難うございました。

三橋貴明がいずれまた自民党への投票に誘導することくらい分かりそうなものなのに、まだ彼を持ち上げるお人好しが大勢いるのを見ていると「騙される人間にも罪がある」と言わざるを得ないのかも知れません。

参院選で自民党議員に投票してしまった私も偉そうなことを言えた柄ではありませんが。
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