国民の前におかれた一つの陥穽

「三橋貴明」という巧妙な罠。
※今回は文体を変えてみました。

国民に痛みをもたらす構造改革を断行しうるのは、高い支持率を一定期間維持する政権のみである。

ゆえに、構造改革は、かつて小泉政権が「B層」という名で呼んだ大衆層を、政権支持に取り込むための、巧みな情報戦略・心理戦・煽動・洗脳・プロパガンダを必要とする。

国民が熱狂的に政権を支持する状況を、組織的・計画的に作り出し、国民から判断力を奪い、国民が目を覚ます前に、国の枠組みの解体やら売国政策やらをさっさと済ませる。

これが小泉政権がかつて行い、また、現在の安倍政権が行っている、「構造改革」の実態である。

従って、私たちが構造改革の危険性について論じるとき、次の二つのことがらに注意を向けなくてはならない。
1. 構造改革それ自体の危険性

2. 構造改革を実行する政権に支持を誘導するマス・コントロール(大衆心理操作)の危険性
この二つは表裏一体であるため、私たちは、単に、現在の安倍政権が推進する構造改革それ自体の危険性を論じるに留まらず、

そもそもなぜ、かくも大規模な国家破壊を行う意図をもった政権を、「救国政権」なる真逆の美名で呼び、期待と支持を煽る人々が存在したのか。

なぜ、多くの人々が、安倍晋三は「新自由主義者やグローバリストでは決してなく、TPPに参加せず、デフレ下で消費税増税を行わない、正しい経済政策を理解したナショナリストの政治家だ」という事実と異なる神話を信じる事態が生じたのか。

あるいは逆に、なぜ「救国政権」として祭り上げられ、日本人の熱烈な信奉と愛情すらをも勝ち得た政権が、かくも大規模な国家破壊を行おうとしているのか。

これらの問題を、併せて考え、論じる必要がある。

構造改革という、目の前に展開する「現象」のみならず、国民の意志や利益に反して、そのような現象を生じせしめた「戦略」や「カラクリ」に思考をめぐらさなければならない。

構造改革を設計する人々は、いかに構造改革を実現させ、国民に受容させるかという情報戦略までも設計しているはずだからだ。

ところが、安倍政権発足から一年半が経過し、

「1. 構造改革それ自体の危険性」

にようやく気づき、政権批判に転じるようになったにも関わらず、

「2. 構造改革を実行する政権に支持を誘導するマス・コントロール(大衆心理操作)の危険性」

については、相変わらず無頓着な人々が存在する。

彼らは、「構造改革」を計画し、それを実行に移す政府(勢力)が存在したとしても、その政府(勢力)は、決して「構造改革」に関する大衆心理操作は一切行わないだろうと思い込んでいる。

これは、企業が、商品やサービスを開発しても、それを宣伝することは決してしないと考えるのと同じぐらい現実から乖離した思い込みである。

そして、そのような人々こそが、新自由主義や構造改革を批判しているというただそれだけの理由で、三橋貴明のような言論人に安易に同調してしまう人々である。

彼らは、次のように考える。
1. 真に国益(国民の利益)を守ろうとする政権を誕生させるためには、構造改革や新自由主義の危険性を国民に十分に知らせていかなくてはならない。

2. 三橋貴明は、安倍晋三の本質を見誤ったナイーブな言論人に過ぎない。確かにかつては安倍晋三を熱心に信奉してはいたが、その姿勢を改めて、現在は安倍政権の推し進める構造改革に対して積極的に批判を展開しており、その姿勢は評価できる。私たちは国民の啓蒙のため、三橋貴明の言論を活用すべきである。
これまでも繰り返し述べてきたが、ナイーブなのは三橋貴明ではなく、このように考える人々の側であり、このあまりに無邪気でお人好しなものの見方は、ある大きな危険性を孕んでいる。

この点をあらためて明確にしてみたい。

小泉政権、第一次安倍政権、そして現在の第二次安倍政権。

この三つの政権は、構造改革を積極的に推進したという共通点を持つ一方で、それぞれの政権が置かれていた時代状況には、看過しがたい相違と変化が見られた。

まず小泉政権であるが、発足当時、「構造改革」なる言葉の意味は国民に知られてはおらず、「構造改革」のネガティブな側面に気がつく国民はほとんどいなかった。

このことは、「構造改革」を推進する側にとっては、きわめて仕事のしやすい平易な条件をもたらしたことだろう。

そのため、小泉純一郎が、勇ましく「改革なくして成長なし」というワンフレーズを連呼さえすれば、国民が素直にその言葉を信じ、拍手喝采しながら熱狂的に小泉構造改革を支持する状況を作り出すことができた。

しかし、やがて、「勝ち組・負け組」などという世知辛い言葉が世の中を飛び交い、家庭の主婦までもが投機にのめり込み、強欲な外資が日本を買いあさり、分厚い中間層が破壊されて格差や貧困が広がり、非正規雇用の労働者やホームレスが街にあふれるようになったとき、人々はようやく何かがおかしいと気づくようになった。

安倍晋三が、2006年に、小泉構造改革の後継者として第一次安倍内閣を発足させたのは、ちょうど、そのように、構造改革に対して人々が猜疑心を抱き始めた時だった。

そのため、安倍晋三は、総理就任に際して、国民に対して次のように訴えなくてはならなかった。
「まず初めに、はっきりと申し上げておきたいことは、5年間小泉総理が進めてまいりました構造改革を私もしっかりと引き継ぎ、この構造改革を行ってまいります。構造改革はしばらく休んだ方がいい、あるいは大きく修正をした方がいいという声もあります。私は、この構造改革をむしろ加速させ、そして補強していきたいと考えております。

(出典: 安倍内閣総理大臣記者会見 2006年9月26日)
その後、民主党時代にTPPの問題が国民の前に浮上すると、構造改革に対する国民の警戒心はさらに広がった。

つまり、2012年の第二次安倍政権の発足時には、小泉政権時代と決定的に異なるある状況が生まれていた。

すなわち、「構造改革」に対するネガティブな認識や警戒感が、「すべての国民」とはいわないまでも、一定数の国民の間に既に広がっていたという状況である。

第二次安倍政権が、小泉構造改革よりも桁外れに大規模な構造改革を遅滞なく実行に移すために、

構造改革を実行する政権に支持を誘導するマス・コントロール(大衆心理操作)

を戦略設計する側(自民党サイドetc)は、当然のことながら、その障害をなんとかして乗り越えなくてはならなかっただろう。

彼らは、第一次安倍政権の時とは異なり、単に、安倍晋三に「構造改革はしばらく休んだ方がいい、あるいは大きく修正をした方がいいという声もあります。私は、この構造改革をむしろ加速させ、そして補強していきたいと考えております。」と率直に語らせる以上の戦略を必要とした。

その際に、

「構造改革を批判しながら、構造改革を推進する政権に支持を誘導する」

という、三橋貴明が展開した言論は極めて有効であった。

構造改革を積極的に批判し、構造改革に対する国民の危機意識を煽り、かつその危機意識を吸収し、構造改革に批判的な人々の共感を取り付け、それらの人々を囲いこみ、さらに、安倍政権のような「構造改革を実行する政権」を「構造改革を行わない政権である」かのようにみせかけて、支持するように人々を誘導することに成功すれば、

「構造改革に否定的な国民が存在する」

という状況は、構造改革に対する制動装置として動作するどころか、そのまま、構造改革に対する加速装置として働くことになる。

三橋貴明が、繰り返し、繰り返し、何度も、何度も、

「構造改革を批判しながら、構造改革に積極的な政党・政権・政治家に支持を誘導してきた」

その言論の来歴に着目するならば、彼が、この型の、新しいマス・コントロール手法の一翼を担っていたという推論は、簡単に成り立つ。

今後、構造改革の痛みを、文字通り、身体を通して味わうことによって、国民の間に、新自由主義や、グローバリズム、構造改革に対する忌避感情は確実に広がっていくだろう。

その際に、私たちが最も警戒しなくてはならないのは、もはや、倉山や上念や水島といった、安倍政権に対して、頑迷なまでに肯定的な姿勢を保とうとする言論人たちではない。

三橋貴明のように、自分の言葉とあべこべのことを実行する安倍政権に驚きあきれるフリをしながら、構造改革や安倍政権を軽妙に批判してみせるそぶりをみせる言論人こそが、巨大な陥穽として、今後、国民が選び進まざるを得ないであろう道の真ん中に、置かれることになる。

(追記) 上の記事を読んだ後で、あらためて、2013年3月15日の安倍晋三によるTPP交渉参加表明の二週間前に収録されたチャンネル桜の番組をごらんください。



41分あたりから、三橋貴明が、葛藤の片鱗すらもみせないすっきりとした笑顔で、「マスコミのTPPに関する報道は飛ばしです。安倍さんはTPPについてまだ決断していません」と、言い切っている姿が見られます。

「TPP亡国論」を展開し、かつ、「安倍さんは正しい経済政策を理解している」と断言していた言論人であるならば、自分の言葉と裏腹に、「亡国最終兵器」TPPへとのめり込んでいく安倍政権の姿を知らせる報道に直面して、憔悴や葛藤や怒りのようなものがあってしかるべきなのですが、三橋の表情からはそのようなものは何も伺えません。

三橋貴明とは対照的に、当時、怒り、葛藤し、憔悴していたのは、多くの人々が「安倍さんは新自由主義者ではない」「安倍さんはTPP交渉に参加しない」と、三橋貴明やチャンネル桜による催眠術にかかったまま、日本がTPP交渉参加表明の時を迎えつつあることを知った私たちでした。

三橋が本当にTPPに反対する立場であれば、そのような報道があったときに、「TPPに反対する声を政府に届けよう」と人々に呼びかけてしかるべきだったのですが、三橋からはそのような呼びかけは何もなされず、三橋が行ったことは、「政府が正式に表明するまでは、正式な表明ではない」という倉山満が消費税増税表明前に展開していたのと同一の詭弁を弄して、世論を沈静化させることでした。

上念司の情報によれば、三橋貴明は安倍晋三のTPP参加の意志を1年以上前から知っていたそうです。つまり、三橋貴明は、安倍晋三がTPP交渉参加表明を行うことを知りながら、とぼけていたことになります。
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KUZUYAさん

>真当な「保守」批判の言論が非主流であることに何かしらの感情が動いたのは私のエゴでしょう。

民主党時代に盛り上がった、「保守」ブーム。

そこから生じた安倍政権への熱狂的支持。

やっと、何かがおかしいことに「保守」の人々が気づき始めました。

WJFプロジェクトは、2013年1月より、安倍批判を展開すると同時に、「保守」の何が間違っていたのか、思索を深めてきました。

問題は、冷戦構造の中で植え付けられた「二元性」にある。だから、「保守」の問題を克服するには、単純に、右翼から転じて左翼になればよいのではなく、さりとて、従来の「保守」の中に閉じこもればよいのでもなく、「多元性」という、日本人にとって古くて新しい道を開かなければならないことが分かってきました。

安倍政権という一つのカタストロフに直面して、WJFプロジェクトは、小手先の修正ではなく、根源や原理にさかのぼって、日本人のあり方をただしたいと思っています。

日本人のあり方をただすためには、「多元性」という、日本人にとって最も古い原理をかかげ、深めていかなくてはなりません。

一旦チャンネル桜の視聴者となり「保守」を名乗り始めるようになると、「保守」界隈があたかも全世界であるかのように錯覚するようになります。

チャンネル桜に登場するような言論人の言葉ばかりに耳を傾け、チャンネル桜以外には、言論人が存在しないかのように、その枠の外側の人々の声には全く耳を傾けなくなってしまいます。

安倍晋三を批判しても、いまだに三橋貴明に固執する人々は、まさにそのような殻の中に閉じ込められたままの人たちであり、「多元性」への回帰とは、「保守」という狭い殻の打破と、広やかな世界への出立を意味します。

そのようなWJFプロジェクトの主張が、今後一年や二年で、二元性に染められた冷戦脳をもつ人々に簡単に受け入れられ、理解されるようになるとは思いません。「善vs悪」という、白黒をはっきりつける、二元性に基づくメッセージの方が、扇情的でもあり、人々にわかりやすいという理由もあります。

「多元性」という、WJFプロジェクトが今後掲げていく道が、WJFプロジェクトの願いの通り、将来主流として人々に受けいれられたときには、WJFプロジェクトは、さらに、一歩も二歩も先んじた新しい道を模索しているはずです。

WJFプロジェクトは、いつも頑固でへそまがりな、先駆者でありたいからです。

WJFさん

私は別に保守系の雑誌に載ることにロイヤリティを感じたり、そこにWJFが記事を書くことに期待をしているわけではありません。


>「かつて「安倍信者」をしていた人々が、その後安倍政権の危険性に気づいても、WJFプロジェクトに対するネガティブな見方が改まることはなく、」
>「もっと広い人々に言葉が届くように、配慮しなければならないのはご指摘の通りでしょう。 」

私が言いたいところは上記の2点で既に伝わっていることを解釈し、
「やり方」としての目線の話と、実際に今人を惹きつけているカツトシ君の実例を挙げたまでです。
(雑誌や言論人の話は不要でしたね。論点をずらしてしまい申し訳ありません。修正しておきます)


どちらにせよ、WJFの言論空間は分かる人には分かる的な場所だということはよくわかりました。
「保守」に対する真当な批判の言論が非主流であることに何かしらの感情が動いたのは私のエゴであったことを反省します。

KUZUYAさん

昨年、ちらりと言及しましたが、参院選前に、ある名の知れた保守系雑誌の編集者から、記事を書いてくれと依頼されたことがあります。さんざん安倍支持を煽ってきた雑誌です。

また、安倍批判を始めたころ、チャンネル桜に登場する某言論人から、会いたいというメールをもらった事もあります。

特定の勢力に取り込まれたくないため、それらのお話はお断りしました。

率直に「保守」批判ができなくなるからです。

「保守」界隈で、有名になることよりも、真実を語る。それがWJFプロジェクトが選んだ道です。

WJFプロジェクトが「保守」の雑誌に載ったり、チャンネル桜に登場する言論人と対談したりする、そのようなことを期待されているならば、今後も一切ありませんので、期待しないでください。

「保守」という狭い殻の中で有名になるどころか、むしろ、従来の「保守」なるものをぶちこわし、古くて新しい日本人の道を切り開くのがWJFプロジェクトの野望です。

右翼になるのでもなく、左翼になるのでもなく、

かつて存在したが長く埋もれた道を切り開くのですから、マイナーにならざるをえないのは当然です。

「保守」が立派な考えの立派な人たちの世界ならば、その中で評価されて、ぜひとも有名になりたいものですが、

「保守」という、嘘つきたちばかりが跋扈する狂ったゆがんだ世界にしがみついて、その中でメジャーになろうとすること自体が、もはやおかしいじゃないですか。

短期的に変わるもの

私には単にWJFプロジェクトブログでの「やり方」がまずいとも、正しいとも断言できません。


ただ、安倍信者のような真性馬鹿に真正面から馬鹿だと言ってしまったからその馬鹿連中に恨みを買い、
今度は三橋避難所に逃げている連中にまで詐欺師にまた騙されている認定をダイレクトに伝えて恨みを買いにいっている。

はたから見ていると、言ってることやその目的は至極真当でも、一部の優等生にしか理解されない先生に姿が被ります。

私が見てきたそういったベテランの先生方は口を揃えて、
「いずれ社会に出れば苦労してあいつらも分かるだろう」
「言うべきことは全て伝えたつもりだ」
という諦めの言葉を述べていました。


WJFに対して私が過度に期待して他力本願になっている訳ではなく、
活動自体がつまらなくなっているけど使命感から継続されている先生方に何となく被って見えたからかもしれません。


短期的に大きな政治的活動を起こすのは無理ですが、目線の高さ次第で印象はがらりと変わりますし、元安倍信者への影響も違っていたのではと思います。


以前、ここで紹介されていたカツトシ君は彼独自の情報配信媒体での支持層を着実に広めています。

彼の主張と自分の考えは食い違う面は多々ありますが、彼が人々の目にとまる理由はなんとなく分かる気はします。

ポン吉さん

おひさしぶりです。

WJFプロジェクトの記事は暗くなりがちなのですが、ポン吉さんは、明るいユーモアをまじえてわかりやすく伝えていらっしゃり、感心しながら拝見しています。

特に、最近の「ポン吉童話ー水島家の災難ー」は秀逸でしたね。おもいっきり笑わせていただきました。

http://ameblo.jp/ponkiti-2013/entry-11891764114.html

ポン吉さんは、三橋貴明は言うまでもなく、中野剛志氏や、藤井聡氏らも怪しいと以前から指摘されていました。

http://ameblo.jp/ponkiti-2013/entry-11578308706.html
http://ameblo.jp/ponkiti-2013/entry-11768632223.html

確かに、中野剛志氏が、新自由主義者、赤池まさあき氏への投票を呼びかけたり、特定秘密保護法案に反対する人々を「サヨク」と呼んでなじったりしたことは、グローバリズムに反対してきた彼の言論と矛盾していますし、藤井聡氏が披瀝していた「民主党(悪)vs自民党(善)」というネトウヨ的な世界観は、大学教授としていかがなものかと思います。

私自身が、この二人に関して最も不可解に感じてきたのは、常に三橋貴明と行動していながら、三橋貴明の言論の矛盾に、この頭のよい二人が気づかないのだろうか、ということです。

「保守」界隈という狭い世界に限定して、その中で、グローバリズムや新自由主義を批判する言論人を探すと、どうしても三橋や中野という人物が浮上するのですが、視野をもっと広げれば、グローバリズムや新自由主義を批判する人々は、少なからず存在することに気づきます。立場を超えて、それらの人々と連携していく必要があると思います。

また、私たち自身が、既成の言論の中に閉じこもるのではなく、ささやかでも、新しい言論や考え方や言葉を作り出していかなくてはならないと思います。その中で、「ポン吉童話」は、人々に新自由主義やグローバリズムの危険性をわかりやすく伝え、グローバリズムを推進する勢力に属する人々が繰り出す言葉の矛盾を、ユーモラスに辛辣に指摘されており、小さからぬ貢献をされていると思います。

これからも、私たちができることを、こつこつと積み重ねていきましょう。

KUZUYAさん

敵はマジョリティーではなく、「インチキな仕立て屋」勢力に洗脳された「保守」というマイノリティーです。

「インチキな仕立て屋」勢力は、テレビ、ラジオ、書籍、雑誌、ネット、様々なメディアを駆使して、組織的に展開しています。役者も豊富にそろえており、おそらく何十年にも及ぶ、長期的な戦略をもって、着々と準備を重ねた結果、現在、安倍政権による刈り取りの時を迎えています。

http://wondrousjapanforever.blog.fc2.com/blog-entry-234.html

彼らは、何十年もかけて、政治の世界に、メディアや、各界に入り込んできたのでしょう。

私たちの声が人々に届かないのは、単に私たちの「やり方」がまずいからでしょうか?

「やり方」次第で、短期決戦で、現状を変えることは可能でしょうか。

「やり方」以前に、組織力や物量に圧倒的な開きがあり、現状に関しては、多勢に無勢です。

まして、ほとんどの「保守」の人々が「インチキな仕立て屋」の催眠にかかっていた昨年の段階では、とにかく正論を論じる、声を上げる、騒ぐ以外の手だては見つかりませんでした。

それでも、WJFプロジェクトが語りうることは語り、なしうることはめいいっぱいやったつもりです。

しかし、せっかく安倍政権の危険性に気づいても、今度は三橋のような「インチキな仕立て屋」を人々が持ち上げ始める現状を前にしては、正直匙を投げたくなります。

かつて「安倍信者」をしていた人々が、その後安倍政権の危険性に気づいても、WJFプロジェクトに対するネガティブな見方が改まることはなく、チャンネル桜という、いわゆる「保守」界隈の狭い世界の中で、三橋貴明のような比較的「まし」に思える言論人の周りにむらがっていきます。

WJFプロジェクトは「保守」というそれ自体マイナーな世界の中では、引き続きマイナーな立ち位置に追いやられたままですが、しかし、「安倍さんを信じよう」と言い合っている人々に対して、「安倍は売国奴だ」と言い、「三橋さんは正しい」と言っている人々に対して、「三橋は詐欺師だ」と言えば、マイナーにならざるをえないのも、ある意味、仕方がないのかもしれません。

この現状を、「やり方」一つで短期決戦でひっくりかえせるか。率直にいえば、WJFプロジェクトだけの力では到底無理でしょう。多くの人たちが力を合わせなくてはならないと思います。

それでも、WJFプロジェクトが語りうること、なしうることは、これからも、こつこつと続けていくつもりです。

もっと広い人々に言葉が届くように、配慮しなければならないのはご指摘の通りでしょう。

私たちの敵が、何十年もかけて準備を重ね、今の刈り取りの時を迎えたように、

私たちも、何十年も先の未来に向けて、語るべき事を語り、なすべき事をなし、性急に成果を求めず、地道に努力を積み重ねていくべきではないでしょうか。

「保守」というマイノリティーや、「左翼」というマイノリティーを、それぞれの狭い殻から解放し、やがて「日本人」というマジョリティーの中に連れ戻すことが、私たちが今後なすべきことではないかと思います。

敵はマジョリティ?

結局、WJFブログの主張を支持する人間ってどれくらいいるのでしょうか。

慰安婦問題の動画については何千もの肯定的なコメントが集まっているのは分かりますが、
こと三橋批判に及んでは実態がよく分かりません。

私は基本的にWJFブログ上で行われている三橋批判は支持しますが、
先の在日認定の話同様、三橋徹底批判という手法がどの程度の支持を得られるのかについては技術的な意味で懐疑的です。


「安倍内閣発足前からWJFの予言はことごとく的中してきた」
といった好意的な意見も多々あるのは事実ですが、
私達のすべきことは悲観的な未来予測を的中させることではなく、そうならないようにどうすべきかだとは思います。


三橋本人に「言論を辞めろ」だとか「腹を切れ」と言ったところで、持ち前の厚顔で突っぱねられることは分かり切った話で、
結局は何が一番政治に関心がある層に響くのかを考えるのが一番の課題だと思います。


慰安婦動画第二部のテーマである「脱神話化」は、韓国や半日思想家たちの主張や、既存の「保守」言論とは全く違った切り口からの鋭い批判と、真っ当な人間の支持を得やすい素晴らしい動画だったと思います。


歴史的問題ではなく、現在進行形で工作しているインチキな仕立て屋が相手なだけに怒りがこみ上げるのは分かりますが、
慰安婦問題の脱神話化同様、どうすれば多くの人間が三橋たちの手法に気付くのかについて着目しなければ次の選挙も同じ結果に終わる気はします。


よしふるさん辺りがブログ内で指摘されている三橋の発言を時系列に繋いだ動画を作ってくれれば分かりやすい気もしますが、チャンネル桜の切り抜き動画が著作権BANの対象になるならそれもできませんし、
ともあれ、安倍、上念、倉山、水嶋などを批判する層さえも三橋となると支持をはじめるという厄介な現象は、猪突猛進的な正面からの批判だけで切り崩すには技術的限界があるように感じます。

お久しぶりです

ご無沙汰しております。さて、質問があります。WJFさんは藤井聡氏、中野剛志氏の評価はどうでしょうか?私は非常に怪しいと思っています。理由はこの記事書いています。


彼らは全部知っていた!?
http://ameblo.jp/ponkiti-2013/entry-11893857704.html

もし、宜しければご意見を伺いたく思います。それでは失礼します

KKnagomiさん

今回の
「私たちが構造改革の危険性について論じるとき、次の二つのことがらに注意を向けなくてはならない。
1. 構造改革それ自体の危険性
2. 構造改革を実行する政権に支持を誘導するマス・コントロール(大衆心理操作)の危険性」
という部分は卓見です。


的確なご理解に感謝します。

安倍政権発足後、私たちは、三橋貴明らの「インチキな仕立て屋」に、「安倍さんは新自由主義者ではない」「安倍さんはTPP交渉に参加しない」と信じ込まされてしまった人々に、「安倍晋三は新自由主義者だ」「安倍晋三はTPP交渉に参加する」と説明するのに、さんざん苦労しました。

私たちが、「安倍構造改革にブレーキをかけるためには、衆参のねじれを維持せよ」と呼びかけてきたときに、「泥の中をかき分けて進むように安倍政権を支持し続けよ」と呼びかけた三橋貴明の恥知らずな煽動には、はらわた煮えくり返る思いを味わいました。

「安倍さんは正しい経済政策を理解している」
「安倍さんは構造改革チックなことは語っていない」
「安倍さんはバスが発車するのを待っているだけ」
「TPPに関するマスコミの報道は、飛ばし記事」
「消費税増税に関するマスコミの報道は、飛ばし記事」
「安倍政権は構造改革を推進しているのは事実だが、泥の中をかき分けて進むように安倍政権を支持し続けよ」


すべて三橋貴明が語ってきた言葉です。このようなデタラメな言論と、私たちは戦ってきました。

これまで、さんざん人々を欺き、それらの言葉が全て偽りあったことが明らかになっているのにも関わらず、言論人として、謝罪も訂正もせず、恥ずかしがるそぶりも見せず、人前にのこのこと出てこられる三橋の厚顔無恥さは、人間離れしています。

自分が嘘をばらまいた結果、自分が抱え込んでしまった矛盾に葛藤している(いた)水島や倉山の方が、まだ人間らしさを感じます。三橋には葛藤の片鱗すらない。佐村河内と同じタイプの、天性の詐欺師です。

現在、安倍政権が行っている壮大な国家破壊を見るにつけ、三橋貴明らが行った煽動は、大罪です。

しかし、三橋以上に腹が立つのは、構造改革を批判している程度のことで、三橋貴明の大罪を免罪し、ふたたびこの男を持ち上げて、その尻馬に乗ろうとする人々の安易さと愚かしさです。

三橋の言論に頼るまでもなく、構造改革や新自由主義のひどさは、国民が自分の身体で味わい理解するようになります。

必要なのは「構造改革は悪い」「移民はよくない」程度の当たり前なことを述べる言論人にすがることではなく、私たちの身の回りで常に行われている煽動や、プロパガンダに対する警戒心を私たちが身につけることです。

プロパガンダ批判は最重要

今回の
「私たちが構造改革の危険性について論じるとき、次の二つのことがらに注意を向けなくてはならない。
1. 構造改革それ自体の危険性
2. 構造改革を実行する政権に支持を誘導するマス・コントロール(大衆心理操作)の危険性」
という部分は卓見です。

未だに、三橋貴明について語る際に
「1のために利用すべき」
という方々を保守ブログなどでよく見かけますが、
「保守層の言論囲い込み作戦」が
まだまだ効いているという印象です。

最近、三橋について批判的なブログを見たのですが
「2について見落としている」
と感じたため
このようなものを書いて貼りコメントとしたことがありました。

三橋氏のプロパガンダの意図
http://www.twitlonger.com/show/n_1s2fe7p?new_post=true

(丁寧な返答もいただきました。
こちらも参考までに貼っておきます⇒ http://ameblo.jp/masato1982/entry-11893657148.html )

WJFさんの今回の記事は
私の伝えたかった「三橋の意図」を
小泉時代から連なる大衆操作の流れとして
捉えた点が非常に良かったです。

三橋貴明のしようとしていることは
安倍・麻生に対する反対派勢力の懐柔・誘導(壊滅)。

三橋氏に頼らなければ多数にならない…という人は
このような三橋の意図を想定していないとみています。

三橋に死ぬ気で責任を取るよう追い込むことのみが
(国民の愛国心を利用し売国に誘導したこと含め
万死に値すると思いますが、
そこまでいかなくても断筆するべきでしょう)
三橋をマシな方向に動かす唯一の道であり、
利用しようなどという考えは
それこそ三橋「ら」の思うツボだと考えています。

組織的なプロパガンダ工作への批判は
今後必須でしょうね。

TPP反対で釣ってTPP推進
消費税増税反対で釣って消費税増税推進
愛国で釣って売国
全部同じ手口です。

https://twitter.com/KKnagomi2/status/489979727835181056

どこまで繰り返されるのかは
「大衆誘導に対する批判」がカギになるでしょう。

それにしても安倍も三橋も不誠実極まりないですね。
言論も、善意も、壊滅的状況です。






三橋劇場の終焉

日曜討論で三橋が提言した、
「安倍政権のレームダック化」
について、水嶋がまた欠席裁判を行った。
www.youtube.com/watch?v=rT2v2vPCuY4

水嶋はこの中で、
「三橋の経済政策は99%信用しているが、結論としてレームダックを出すことに反対である」
と述べている。

チャンネル桜の視聴率は低迷しているが、CGS、チャンネルアジャ、倉山の私的放送など、
いわゆる「保守」映像ビジネスは桜以外失敗しているのも事実である。

この中で三橋は独自の映像媒体を立ち上げるのか、チャンネル桜内でプロレスを演じ続けるのか…
安倍批判とともにインチキな仕立て屋への批判も高まる中で、彼らの今後の動向は監視し続けなければならない。
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