洗脳された世代

戦後レジームの画竜点睛。
※この記事は、旧ブログの記事「洗脳された世代」(2013年1月29日)を再掲したものです。

洗脳された人たちは、自分が洗脳されているとは気づかない。

こう書いている私自身が、何かの意図をもった人々がでっち上げたある物語によって洗脳されている可能性もあります。

どうして洗脳は怖いのか。それは、その物語をでっちあげた人々の利益のために、私たちの行動がコントロールされてしまうからです。

私たちは今、気づかない間に、洗脳されていないでしょうか。あらゆる種類の洗脳から目覚め、自由にものを考えているのでしょうか。

戦後の日本人は次のように教えられてきました。

「アメリカが軍国主義から日本を解放し、自由と民主主義を与えてくれた」

「戦後は、ソ連の核の脅威から日本を守り、経済を発展させ、豊かな生活と平和をもたらしてくれた」

「アメリカは同盟国だ。アメリカこそ真の友人だ」

「これからは、アメリカは、日本と手を組んで、中国という悪の国家を包囲し日本を守ってくれる」

「だから日米同盟を強化していこう」

いまでも多くの日本人はこのように考えています。

「保守」と呼ばれる立場の人たちもそうです。

しかし、上の物語は、はたして真実でしょうか。

私は、上の物語はでっち上げだと思います。真実はこうです。

「日本ははめられた」

「日露戦争では、米英は、日本に莫大な金を貸し付けて、自分たちの駒として日本を都合良く利用した挙げ句、日本が戦争に勝っても、日本には賠償金を一銭も受け取らせず、おまけに、日本が満州利権を手に入れたとたん、手のひらを返して日本を仮想敵国と見なし始めた。」

「日露戦争の勝利以降、日本の潜在的な国力は、アメリカに大きな脅威と感じられるようになった」

「日本を包囲し、日本が宣戦布告をしなければならないところまで日本を追い込んだ。」

「日本人の上に雨あられと爆弾を落とし、貴重な文化財をゴミのように焼き、原爆で何十万もの同胞を焼き殺した」

「戦争が終われば、自分たちが犯してきた悪行は棚に上げて、正義の解放者であるふりをし、自虐的な歴史観と『自由と民主主義と個人主義』という彼らの価値観を日本人に植え付け、日本人から自国を守る武器と誇りを奪い取った。」

「1948年以降、対日戦略が友好的なものに変化したのは、中国の共産化と共に、中国を友好国とすることができなくなった結果、日本を資本主義に成功した豊かな親米国家に育て上げて『共産主義の防波堤』として利用する必要が生じたからであり、決して反日的なアメリカの本質が変化したからではない。」

「冷戦終結と共に、『共産主義の防波堤』としての日本の戦略的価値が消滅すると、今度はアメリカを追い越さんばかりに成長した日本の経済力自体が、再びアメリカにとって脅威と感じられるようになった。」

「その結果、アメリカの友好的な対日戦略は、冷戦終結と共に転換され、90年代以降は、執拗な内政干渉を通じて、日本経済を漸次弱体化させ、その富を回収する対日戦略を取り続けてきた。」

「日本経済の弱体化とその富の回収をねらったアメリカの戦略の実行を日本国内において担わされたのは、主に自民党政権であった。(自民党は、その結党以来、アメリカのCIAの傀儡であったことは、機密解除されたアメリカの公文書が示している歴史的事実である。)」

「90年代以降の、日本の弱体化と富の回収をねらったアメリカの対日戦略も最終段階に至り、いまやTPPと道州制により、完全な日本の解体を目論んでいる。」

「日本を解体し併呑しようとしているアメリカの意図に気づかず、日本に対して友好的だった時代のアメリカの記憶をいまだにひきずっている戦後教育に洗脳された日本人が、民主党への不信感、高まる中国の脅威、韓国への嫌悪感などから、自民党を盲目的に支持し、アメリカへの傾斜を強め、TPPや道州制による日本解体に加担しようとしている。」

アメリカがでっちあげた、ばかばかしいウソと洗脳の上に築かれてきたのが、「戦後レジーム」なのであって、そこから脱却するということは、歴史の真実を知り、いかに自分たちがだまされていたか、洗脳されていたかに気づくことからはじまらなくてはなりません。

で、あるにも関わらず、「戦後レジームからの脱却」という言葉を振りかざしながら、あいも変わらぬ対米従属の外交を続け、アメリカに50兆のお金を貢いで「日米同盟を強化」し、それによって「中国包囲網」という冷戦構造の焼き直しを推進しようとし、天皇陛下を侮辱した隣国を「自由と民主主義」というアメリカから植え付けられた戦後的価値観を共有している国だと誉め称え、デフレ脱却を行うといいながら同時に大企業に有利な消費増税を押し進め、道州制を導入して国家の機能を弱め、再び国際金融資本に儲けさせようとする。

この自己矛盾に満ちた政権は「戦後レジームからの脱却」という言葉の意味を深く考え、本当にそれを実現しようとしているのでしょうか。「戦後レジーム」から脱却するどころか、むしろそれを強化しようとしているように見えるのは私だけでしょうか。

憲法を改正しようとしているのはわかります。

しかし、「自由と民主主義こそ至上の価値だ」と、アメリカから教わった戦後的価値観を振りかざすのであれば、現行憲法と何も変わるところはありません。また、集団的自衛権の行使を可能にし、日本の軍隊をアメリカの駒として活用することを可能にするための憲法改正ならば、それは、「戦後体制からの脱却」でしょうか、あるいはその強化でしょうか。

「日本を取り戻す」

誰から日本を取り戻すのでしょうか?

アメリカの支配から日本の独立と自律性を取り戻すのでなくて、どうして「戦後レジームからの脱却」が可能なのでしょうか?

「戦後レジームからの脱却」といいながら「日米同盟を強化する」という。

矛盾した二つのことを平然と掲げる安倍政権が、どこに私たちを連れて行こうとしているのか、私にはさっぱり理解できません。
*
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

日本という名の「タイタニック号」

「日本の保守」とは、「米領日本」体制を保守すること。

つまりこの連中は、自分たちの「地位と権力と利権」を維持してくれている現状=米領日本体制、を維持したいだけの私利私欲の輩で、日本がどうなろうが知ったことではない、というのが本音でしょう。

要するに、本音は「親方星条旗」「星条旗万歳」なのですが、それでは「売国奴ぶり」が見え見えなので、思慮の足りない大衆騙しのために「日の丸、君が代」「日本の名誉と誇り」「戦後レジームからの脱却」などという、見え透いた田舎芝居をやっているだけです。

こんな三文役者どもにまんまと騙されて、沈没しようとしている体たらくぶりだから、「日本という船」は、まさに「絶対に沈むはずがない」と言っていながら、初航海で沈没してしまった「タイタニック号」そのもの。

この中核になっている最大勢力は「官界」と「財界」で、「政界」はこの官界・財界のロボットに過ぎず、安倍自民党も官僚の書いた脚本を演じている役者に過ぎない、というのが実態でしょう。

この官(官僚機構)と財(財閥)のコンビが、軍部という官僚機構も含めて、明治以来の近現代日本を仕切ってきた中核勢力だったわけです。

日本国憲法を作ったGHQ民政局(GS)のスタッフたちは、官僚主導から政治家主導の日本にしようと、憲法第41条という「官僚権力を封じ込める議会中心主義」(国民の代表である代議員主体の立法府中心主義)条項を設けたのですが、せっかく41条ができたにも関わらず、法律を作ることができずに官僚に助けを求めた日本の政治家の無能ぶりと、GHQと結託した官僚機構の巧みな生残り策で、憲法41条は完全に骨抜きにされて、日本はいまだに官僚立法がまかり通っているというあり様。

こうして、その「地位と権力と利権」を維持するために、「アメリカの代官」となり、アメリカ植民地・米領日本である体制を維持しようとしている官僚機構と、アメリカの日本支配の思惑とが一致して、「米領日本」体制が60年間も維持されているというわけなのです。





WJFプロジェクトについて
ご寄付のお願い
作品リスト
政治的立場
WJFプロジェクトは、日本の主権、伝統、国柄を守る保守的な観点から、安倍政権が推し進めるTPP参加、構造改革、規制緩和、憲法改正、安保法制、移民受入などのグローバル化政策に反対しています。
TPP交渉差止・違憲訴訟の会
YouTube
WJFプロジェクトの動画作品は以下のYouTubeのチャンネルでご覧になれます。

お知らせ
アクセス・カウンター


今日の一言
蓮舫の二重国籍問題のジレンマ

違う入り口を選んだハズなのに、ドアを開けると、同じ出口につながっている。
最新記事
コメント
<>+-
アーカイブ


RSSリンク
RSSリーダーに下のリンクを登録されると、ブログの記事やコメントの更新通知を受け取ることができます。