「彼ら」の洗脳手法: まとめ

目を覚ませと我らに呼ばわる物見らの声。
※この記事は旧ブログの記事「彼ら」の洗脳手法: まとめ(2013年5月19日)の再掲です。

これまで紹介してきた様々な洗脳や、世論誘導のやり方を整理しておきたいと思います。
矛盾したメッセージを同時に発して思考停止に陥らせる「ダブルバインド
ダブルバインドの最も身近で分かりやすい例は「ツンデレ」と呼ばれるものです。特定の異性に対して「好き」と「嫌い」という矛盾した二つのメッセージを同時に発すると、「好き」という単一のメッセージを発したときよりも、強く相手の心を縛り付けることができます。カルト宗教も多用するこの洗脳手法は、「美しい日本の棚田を守る」と言いながら「構造改革を押し進める」、「日本を取り戻す」といいながら「日本を売り渡す」安倍政権の政策や、「保守・ 愛国」を唱え、グローバリズムに反対しながら、安倍晋三という「グローバリスト」への支持を煽り、「TPP絶対反対」といいながら、TPPを積極的に推進する「安倍政権絶対支持」というチャンネル桜の発する矛盾したメッセージに典型的に現れていました。サンフランシスコ条約によって、日本が「独立した」と宣言しながら、同時に日米安保条約によって日本を属国化した「戦後レジーム」それ自体が、その始まりからして既に、日本人をがんじがらめに縛り付ける「ダブルバインド」的な矛盾を抱えたものでした。
善悪のコントラストを強調して「善」とする側に人々を傾斜させる「善悪二元論」
三橋貴明がブログの中で多用してきた、最もシンプルな洗脳手法です。彼はブログの中で「自民党(善)」VS 「民主党(悪)」、「自民党(善)」VS「マスコミ(悪)」というマンガのように単純な善悪二元論を執拗に反復し、人々が自民党を盲目的に支持するように誘導してきました。また、「戦後レジーム」の根幹を支えた冷戦構造そのものが、極度に理念化された「善悪二元論」であり、これによって、戦後の日本人はアメリカを「善の陣営」と信じて強く傾斜していくようになりました。 参照記事: 「双頭の鷲作戦」で滅ぼされる日本
特定の個人や集団を叩くことによって、同じ傾向性をもつ周辺の個人や集団の抱える問題を見えなくする「スケープゴート」
これも、三橋貴明が繰り返し使ってきた手法です。竹中平蔵のような特定の構造改革推進論者「のみ」を批判することによって、あたかも、同じ傾向を抱える安倍晋三が構造改革推進論者ではないかのような錯覚を人々に与えてきました。また、民主党「のみ」を売国政党として批判することによって、自民党のもつ同じ売国的な性質や来歴が隠蔽されてきました。この洗脳手法も「戦後レジーム」の中に織り込まれたものでした。ソ連や中国といった共産圏の国々「のみ」を日本に敵対する国として強調することによって、アメリカのもつ同じ反日的な傾向が隠蔽されると言う事が生じました。
自分の本来の立場を隠すために敢えて自分と同じ立場の人々を批判する「偽装批判」
これは、チャンネル桜や三橋貴明や西田昌司のような論客たちに見られた事例です。TPPや新自由主義、構造改革やグローバリズムに反対する立場である「ハズ」の彼らが、なぜか、TPPや新自由主義、構造改革やグローバリズムを積極的に推進する安倍晋三を愛国・保守の権化として神格化し、支持を煽るという不思議な現象がみられました。その結果、安倍晋三はTPPやグローバリズムに反対する立場の政治家であるという誤解が人々の間に広がり、「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」という自民党の欺瞞的な選挙ポスターなどの効果も相まって、安倍自民党は選挙に圧勝。安倍晋三がTPP交渉参加を表明したあとは、これらの論客たちは体を張ってTPP交渉参加を阻止するどころか、「仕方がない」「容認するしかない」「他に誰がいるのだ」と開き直って世論を懐柔しはじめました。これらの一見すると反TPPの論客たちは、結果的には、TPP参加の方向へ世論を誘導することに成功したことになります。この同じ手法は、アメリカが、日本の世論を懐柔するために表向き中国を批判してみせるというように、外交上用いられることもあります。
危機感を煽って、急進的な市場主義改革を迫る「ショック・ドクトリン
ナオミ・クラインの『ショック・ドクトリン』という書物に書かれている煽動手法です。政変・戦争・災害などの危機的状態を挙げ、人々を不安に陥れ、市場原理主義的な改革を実現させようとする「惨事便乗型資本主義」の手法です。尖閣諸島問題、韓国の大統領の竹島上陸、中国の反日デモ、北朝鮮のミサイル、拉致問題・・・これらが日本社会に与える危機感が、「対中包囲網」という大義名分をおし着せられたTPPへの傾斜や、親米的な安倍政権への強い支持率へとつながりました。この洗脳手法も、TPP問題が浮上した最近に限らず、ソ連の核の脅威が強調された冷戦時代など「戦後レジーム」全体を通じて一貫して見られるものでした。
99%の正しさの中に、1%のウソや誤謬を忍び込ませる「毒りんご」
ほぼ正しいことを言っているので、話の全体が正しいように聞こえてしまうのですが、注意して聞けば、どこかに小さな、しかし深刻な誤謬が隠されているという洗脳手法です。この手法も、「戦後レジーム」の中に最初から組み込まれていたものであると言えます。「自由」や「民主主義」という美しくまた「正しい」言葉や主張の中に、どれだけ危険なウソや誤謬が忍び込まされていたことでしょうか。戦後の日本人は、与えられたおいしいリンゴを食べ続けることにより、その中に含まれていた微量の毒をどれほど体に蓄積させてきたことでしょうか。
「戦後レジーム」自体が長期的・複合的な日本人の洗脳プロセスであった
このように、「戦後レジーム」それ自体が、さまざまな洗脳手法を幾重にも組み込んだ、長期にわたる洗脳プロセスであり、戦後60年以上をかけて日本人はたくみに洗脳され、本来あるべき姿や立ち位置を忘れて、全く異なる地平へと知らず知らずに誘導され、国の姿を根底から歪めてきました。「保守」論客たちは「戦後レジーム」の中に内在されていた洗脳手法をそのまま反復して用いることにより、「戦後レジーム」という洗脳プロセスを強化し、その最後の総仕上げを行ってきたと言えます。また「戦後レジーム」完遂の画竜点睛を任じられた人物こそ安倍晋三なのであり、その政権の下で、一時的な好景気の知らせにうかれる日本人は、あたかも集団自殺を図るかのように、亡国の方向に向かって大きく傾斜していこうとしています。 日本の最後の息の根を止めようとする日本包囲網の中で、「戦後レジーム」のたくみな洗脳から脱し、日本人の本来の思い、本来の立ち位置、本来の姿、本来の知恵、本来の勇気、本来の誇り、本来の自立、本来の独立を取り戻す日本人は、これから、どれほど多く現れるでしょうか。日本を取り戻すため、どれだけ多くの日本人が立ち上がり、力を合わせて結集するでしょうか。
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