NHK籾井会長の慰安婦問題に関する発言について
正々堂々、あるがままの事実を語れ。
NHKの籾井勝人新会長が、記者会見で、慰安婦問題について行った発言に関してメディアが大騒ぎを始めています。
――慰安婦を巡る問題については。
戦時中だからいいとか悪いとかいうつもりは毛頭無いが、この問題はどこの国にもあったこと。
――戦争していた国すべてに、慰安婦がいたということか。
韓国だけにあったと思っているのか。戦争地域にはどこでもあったと思っている。ドイツやフランスにはなかったと言えるのか。ヨーロッパはどこでもあった。なぜオランダには今も飾り窓があるのか。
――証拠があっての発言か。
慰安婦そのものは、今のモラルでは悪い。だが、従軍慰安婦はそのときの現実としてあったこと。会長の職はさておき、韓国は日本だけが強制連行をしたみたいなことを言うからややこしい。お金をよこせ、補償しろと言っているわけだが、日韓条約ですべて解決していることをなぜ蒸し返すのか。おかしい。
――会長の職はさておきというが、公式の会見だ。
では全部取り消します。
――取り消せない。
会長としては答えられないが、それだとノーコメントばかりになるから「さておき」と言って答えた。
(出典: 朝日新聞デジタル 2014/01/25 22:30「NHK籾井会長会見の主なやりとり」)
戦時中だからいいとか悪いとかいうつもりは毛頭無いが、この問題はどこの国にもあったこと。
――戦争していた国すべてに、慰安婦がいたということか。
韓国だけにあったと思っているのか。戦争地域にはどこでもあったと思っている。ドイツやフランスにはなかったと言えるのか。ヨーロッパはどこでもあった。なぜオランダには今も飾り窓があるのか。
――証拠があっての発言か。
慰安婦そのものは、今のモラルでは悪い。だが、従軍慰安婦はそのときの現実としてあったこと。会長の職はさておき、韓国は日本だけが強制連行をしたみたいなことを言うからややこしい。お金をよこせ、補償しろと言っているわけだが、日韓条約ですべて解決していることをなぜ蒸し返すのか。おかしい。
――会長の職はさておきというが、公式の会見だ。
では全部取り消します。
――取り消せない。
会長としては答えられないが、それだとノーコメントばかりになるから「さておき」と言って答えた。
(出典: 朝日新聞デジタル 2014/01/25 22:30「NHK籾井会長会見の主なやりとり」)
マスコミや民主党が籾井会長のバッシングを始めていますが、籾井会長は慰安婦問題に関して決して事実と異なることを語ったわけではありません。
WJFプロジェクトの上の動画、「『慰安婦神話の脱神話化』第一部: 実際に何が起きたのか 」でも取り上げましたが、ドイツの性科学者マグヌス・ヒルシュフェルトは、『第一次世界大戦における性の歴史』という書物の中で次のように書いています。
WJFプロジェクトの上の動画、「『慰安婦神話の脱神話化』第一部: 実際に何が起きたのか 」でも取り上げましたが、ドイツの性科学者マグヌス・ヒルシュフェルトは、『第一次世界大戦における性の歴史』という書物の中で次のように書いています。
"The close connection subsisting between the military and the realm of prostitutes is well known from history ... The World War (I) did not offer any essential novelty in this matter, but it did differ from all previous wars of history in two essential points."
「軍隊と売春婦たちの領域との間に存在する密接な関係は歴史から知られるところである。第一次世界大戦はこの問題に本質的な目新しさを加えはしなかったが、次の二つの本質的な点において、歴史におけるかつての戦争と異なっていた。」
"First, as a result of national conscription, the majority of the male population of the European nations were torn out of their normal relationships and became potential victims of war prostitution."
「第一に、徴兵制度の結果として、ヨーロッパ諸国の男性人口の大部分が、彼らの通常の性的関係から引き離されて、戦時売春の潜在的な犠牲者となったことである。」
"Secondly, the World War was the first conflict in which trench warfare first achieved outstanding strategic importance and, as a result, changed the conditions under which prostitution could be controlled in the army."
「第二に、第一次世界大戦は、陣地戦が戦略的な重要性を持った初めての紛争であり、その結果、売春が軍の中で管理される諸条件が変化したことである。」
"Whereas in former military campaigns, especially during the Middle Ages, prostitutes followed the army and actually constituted a portion of the troops, trench warfare, which entailed the sojourning of large military units at the front or at various intermediate stations, required a correspondingly sedentary or fixed form of prostitution. This form could only be found in brothelized prostitution. This had the added advantage of promising some protection agalnst venereal disease and the possible interference with fighting power induced by the latter."
「かつての、特に中世における軍事行動では、売春婦たちが軍に追随し実際には部隊の一部を構成していたのに対し、陣地戦では、大規模な部隊が、前線や様々な中間基地に滞留することを余儀なくされ、それに伴い定着型の売春を必要とした。この定着型の売春は、売春施設を設置した形でのみ見られ、性病と、それによって引き起こされる戦力への干渉を防止する上でも有利であった。」
(出典: Magnus Hirschfeld "The Sexual History of the World War" Chapter 8 Regulation and Army Brothels マグヌス・ヒルシュフェルト『第一次世界大戦における性の歴史』第八章 軍管理売春宿)
「軍隊と売春婦たちの領域との間に存在する密接な関係は歴史から知られるところである。第一次世界大戦はこの問題に本質的な目新しさを加えはしなかったが、次の二つの本質的な点において、歴史におけるかつての戦争と異なっていた。」
"First, as a result of national conscription, the majority of the male population of the European nations were torn out of their normal relationships and became potential victims of war prostitution."
「第一に、徴兵制度の結果として、ヨーロッパ諸国の男性人口の大部分が、彼らの通常の性的関係から引き離されて、戦時売春の潜在的な犠牲者となったことである。」
"Secondly, the World War was the first conflict in which trench warfare first achieved outstanding strategic importance and, as a result, changed the conditions under which prostitution could be controlled in the army."
「第二に、第一次世界大戦は、陣地戦が戦略的な重要性を持った初めての紛争であり、その結果、売春が軍の中で管理される諸条件が変化したことである。」
"Whereas in former military campaigns, especially during the Middle Ages, prostitutes followed the army and actually constituted a portion of the troops, trench warfare, which entailed the sojourning of large military units at the front or at various intermediate stations, required a correspondingly sedentary or fixed form of prostitution. This form could only be found in brothelized prostitution. This had the added advantage of promising some protection agalnst venereal disease and the possible interference with fighting power induced by the latter."
「かつての、特に中世における軍事行動では、売春婦たちが軍に追随し実際には部隊の一部を構成していたのに対し、陣地戦では、大規模な部隊が、前線や様々な中間基地に滞留することを余儀なくされ、それに伴い定着型の売春を必要とした。この定着型の売春は、売春施設を設置した形でのみ見られ、性病と、それによって引き起こされる戦力への干渉を防止する上でも有利であった。」
(出典: Magnus Hirschfeld "The Sexual History of the World War" Chapter 8 Regulation and Army Brothels マグヌス・ヒルシュフェルト『第一次世界大戦における性の歴史』第八章 軍管理売春宿)
ヒルシュフェルトは、戦争で夫を亡くし、子どもを養うためにやむなく売春婦に身を落とし、敵国の兵士に体を売らなければならなかった女性たちのことや、性病防止のために町の売春婦たちを軍が強制的に管理下に置いた事例などをこの本の中で語っていますが、そのような女性のみならず、徴兵制によって、家族や恋人から引き離されて戦場に送られ、売春宿を利用しなければならなくなった若者たちもやはり「犠牲者」だったと語っています。
傭兵ではなく、徴兵制を採用し、一般市民を戦場に送り込んだ近代国家は、必然的に、軍管理売春制度を必要としたのであり、日本は決してその例外ではありませんでした。
それがまぎれもない歴史的な事実です。
安倍晋三のような政治家に盲目的に傾斜する「右翼」の人々も問題ですが、そもそも、反動としてそのような人々を大量に作り出しているのは、朝日新聞やフジテレビに代表される質の悪い偏向したマスコミであり、歴史問題に関して、思い込みや先入観の中にうずくまり、客観的に事実を検証しようとしない「左翼」の人々です。
「右翼」もさることながら、「左翼」の人々も、いい加減にしていただきたいと思います。
「歴史問題」と「構造改革」。
この二つは、表裏一体のものです。
そのいずれに関しても、私たちは、事実をありのままに見て、語らなければなりません。
私たちは、「20万人以上の女性が拉致された」などという嘘を鵜呑みにすることがあってはならないし、明らかに日本の未来に害をもたらす政治がなされようとしているときに、「安倍さんを信じよう」という思考停止の中にうずくまることがあってもなりません。
「右翼」は「歴史問題」に関しては鋭く異議申し立てを行いますが、「構造改革」の危険性については無知であり鈍感すぎます。
「左翼」は「構造改革」に関しては鋭い批判を行いますが、「歴史問題」に関しては、誇張され歪曲された主張をそのまま鵜呑みにしてしまいます。
「右翼」か「左翼」か、二者択一的に、どちらか片方の陣営を選んで傾斜していくという姿勢では、日本人は、現在の危機を乗り切ることはできないでしょう。
『慰安婦神話の脱神話化』第二部、文字通り毎日作品に向き合っていますが、「もうすぐ、もうすぐ」といいながら、ご覧のように、時間が経過しています。
おそらく作品の最も厳しい審判者である作者本人が、「これで、よし」と宣言したときが、この動画の完成時点です。
しかし、改めて、完成のときは「もうすぐだ」と申し上げさせていただきます。
傭兵ではなく、徴兵制を採用し、一般市民を戦場に送り込んだ近代国家は、必然的に、軍管理売春制度を必要としたのであり、日本は決してその例外ではありませんでした。
それがまぎれもない歴史的な事実です。
安倍晋三のような政治家に盲目的に傾斜する「右翼」の人々も問題ですが、そもそも、反動としてそのような人々を大量に作り出しているのは、朝日新聞やフジテレビに代表される質の悪い偏向したマスコミであり、歴史問題に関して、思い込みや先入観の中にうずくまり、客観的に事実を検証しようとしない「左翼」の人々です。
「右翼」もさることながら、「左翼」の人々も、いい加減にしていただきたいと思います。
「歴史問題」と「構造改革」。
この二つは、表裏一体のものです。
そのいずれに関しても、私たちは、事実をありのままに見て、語らなければなりません。
私たちは、「20万人以上の女性が拉致された」などという嘘を鵜呑みにすることがあってはならないし、明らかに日本の未来に害をもたらす政治がなされようとしているときに、「安倍さんを信じよう」という思考停止の中にうずくまることがあってもなりません。
「右翼」は「歴史問題」に関しては鋭く異議申し立てを行いますが、「構造改革」の危険性については無知であり鈍感すぎます。
「左翼」は「構造改革」に関しては鋭い批判を行いますが、「歴史問題」に関しては、誇張され歪曲された主張をそのまま鵜呑みにしてしまいます。
「右翼」か「左翼」か、二者択一的に、どちらか片方の陣営を選んで傾斜していくという姿勢では、日本人は、現在の危機を乗り切ることはできないでしょう。
『慰安婦神話の脱神話化』第二部、文字通り毎日作品に向き合っていますが、「もうすぐ、もうすぐ」といいながら、ご覧のように、時間が経過しています。
おそらく作品の最も厳しい審判者である作者本人が、「これで、よし」と宣言したときが、この動画の完成時点です。
しかし、改めて、完成のときは「もうすぐだ」と申し上げさせていただきます。
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