細川護熙は偽装左翼か

偽装右翼も偽装左翼も、仲良く構造改革を推進する。
都知事選に立候補した細川護熙の公約が報じられています。
細川氏、公約は5項目 原発ゼロ・簡素な五輪・防災…

東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に立候補を表明している細川護熙元首相(76)は22日夕、東京都庁で記者会見し、公約を発表する。公約は①原発ゼロ②2020年東京五輪 東京・東北③防災④都市基盤整備⑤子どもと高齢者にやさしい先見的都市モデル――の5項目にまとめられている。

公約の筆頭に挙げられるのが「原発ゼロ」。原発ゼロで「新しい成長に点火する」と掲げる。政治が方針を打ち出すことで、省エネ、再生可能エネルギー産業を世界トップクラスの成長産業にすると訴える。

陣営は「再稼働を止める、すなわち即時原発ゼロだ」と強調し、「再稼働しつつ中長期的に原発を減らすというのは『原発ゼロ』ではない」と一線を画す。

東京独自のエネルギー政策を実現するため、専門家による仮称「東京エネルギー戦略会議」をつくる。東京電力の改革や電気料金適正化にも取り組み、中小企業や消費者を保護するという。

五輪については、「2020年東京五輪 東京・東北」を掲げ、震災復興を世界に示す。東北被災地との文化、環境イベントの共同開催も計画。また、「日本らしい簡素で優美な五輪を目指す」と位置づけ、「派手な施設の誇示はしない。過大な施設計画の見直しも検討」とする。

防災の項目では、直下型地震に備え、帰宅困難者対策や耐震化、木造密集地域の不燃化にとりくむ。景観にも配慮し、「自然の力を生かした防災都市づくり」を進める。景観美化も同時に進め、日本橋の上の首都高撤去の可能性も検討するという。

都市基盤整備では、「国家戦略特区」の活用に触れ、「グローバルな都市間競争に勝ち抜く」と主張。また、福祉政策については「子どもと高齢者にやさしい先見的都市モデルをつくる」とする。特区を活用して「同一労働同一賃金」も打ち出す。

細川氏は告示日の午後、都心のターミナル駅で小泉純一郎元首相(72)と並んで街頭演説する予定。

22日午後は、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)、元厚生労働相の舛添要一氏(65)、日本弁護士連合会前会長の宇都宮健児氏(67)も日本記者クラブで会見する。

細川護熙の掲げる公約の中で、最も奇妙なのは、
都市基盤整備では、「国家戦略特区」の活用に触れ、「グローバルな都市間競争に勝ち抜く」と主張。
という部分です。

細川護熙は反原発を掲げており、一見、左派候補に見えるのですが、安倍晋三の推進する構造改革(国家戦略特区)には賛同するというのです。

記者会見では、細川護熙はIWJ (Independent Web Journal)の岩上安身氏の質問に下のように答えています。(WJFとIWJはたまたま頭文字が似ているだけであり、全く無関係であることを改めて述べておきます。)
「・・・もう1点は経済の新自由主義についての考え。支援を受けている小泉さんの新自由市議的な構造改革の後を受けているのが安倍政権です。安倍政権は、TPPや国家戦略特区を一生懸命やろうとしている。舛添候補はこの国家戦略特区を是としています。細川さんの規制緩和という点は、舛添氏や安倍首相の新自由主義に同意しているとも聞こえました。

以上2点、外交安全保障と経済政策についてお聞かせください」

細川「戦略特区みたいなことは、これだけ候補がいるから、だぶることも当然あると思います。私は誰もが言っていることであろうと、よいことはいい、悪いことは悪いと、それだけの話です。よいところは取り入れていきたいと思います」

岩上「集団的自衛権行使容認、それから秘密保護法については」

細川「集団的自衛権は、私は賛成ではありません。海外での武力行使ということは、私は賛成出来ないと。憲法についてのスタンスはそういうことです。憲法をいじるということも、私は賛成ではないということを、私は前から言ってきました」

岩上「この点で、小泉さんと見解がぶつかるということはないのでしょうか」

細川「それはないでしょう。今回は脱原発ということで一致しているわけで。そりゃ違うこともあるかもしれないけれど、靖国の参拝がどうだとか、憲法がどうだとか集団的自衛権がどうだとか、そんなことはお互い知りませんよ」

岩上「話しあったりはしていない?」

細川「話したことはありません。これからするかもしれませんけど。でも、それはすれ違うだけじゃないでしょうかね」

言うまでもなく、小泉純一郎は、安倍晋三の前任者として構造改革を推進した政治家です。

安倍晋三は、小泉政権時代に官房長官として小泉構造改革を補佐しましたが、その後、小泉構造改革の後継者として生まれたのが第一次安倍政権でした。

安倍晋三は、第一次安倍政権発足当時、次のように明言していました。
はっきりと申し上げておきたいことは、5年間小泉総理が進めてまいりました構造改革を私もしっかりと引き継ぎ、この構造改革を行ってまいります。構造改革はしばらく休んだ方がいい、あるいは大きく修正をした方がいいという声もあります。私は、この構造改革をむしろ加速させ、そして補強していきたいと考えております。

そのためにも、しっかりと地方分権を推進してまいります。また、道州制についても視野に入れながら議論を進めていく考えでございます。

私は、安倍晋三と同じ、原理主義的な構造改革論者でありグローバリストである小泉純一郎という政治家が、なぜ突然反原発を唱えだし、わざわざ細川護熙を担ぎだして都知事選を戦うのか理解できなかったのですが、これで彼らの意図は明確になったのではないでしょうか。

安倍政権誕生によって国政を籠絡した後のグローバリストたちの次なる目標は、日本の首都東京を手中に収め、安倍政権と共働して、「国家戦略特区」構想を実現させ、東京の規制緩和とグローバル化を効率よく推進することにあります。

小泉純一郎は「反原発」という左派の人々が喜びそうなスローガンを餌に票を取り込み、結果的には、構造改革を推進する細川護熙に支持を誘導する。

小泉純一郎が担う役割は、原発に反対する左派の人々の支持が、構造改革に反対する政治家に流れてしまう事をブロックすることにあります。

また、安倍晋三自身も、自らの特区構想の補佐役として、新自由主義者である舛添要一を指名する。自民党のブランドや舛添要一の知名度がもたらす安定度によって、B層の多くの支持を取り付ける事ができる。

他方、グローバリストたちは、田母神俊雄といういかにも保守的ななりをした偽装右翼の候補者を立て、歴史問題などに敏感な右派層の支持を取り込み、やはり安倍構造改革を補佐させる。

田母神俊雄は、確かにTPPや構造改革に反対の意見を日頃述べていますが、その一方でTPPや構造改革を推進する安倍政権を批判した経歴は一度もなく、田母神俊雄を支援するチャンネル桜が安倍政権に反旗を翻した事実もありません。それどころは田母神陣営は、「我々は安倍首相の嫡流だ」と明言しています。

自民党支援候補者、偽装左翼、偽装右翼、どちらに転んでも、構造改革が推進されていく仕掛けをグローバリストたちは巧妙にしかけている。

それが都知事選の実態ではないでしょうか。

都知事選の、隠された真のそして最大の争点は、原発問題などではなく、安倍政権の推し進める東京の構造改革(国家戦略特区構想による規制緩和とグローバル化)を東京都民が受け入れるか、拒絶するかです。

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何かこう、不自然で不穏な感じが…

小泉元首相の新自由主義政策をを批判していたあの亀井氏までもが細川氏支持に名乗りを上げましたね。

あんなにもTPPを反対していた元民主の落選議員たちがこぞって細川氏支持にまわったのも、あまりにも不自然では。TPPの内実を熟知しており、危険性を散々訴えてきたのに、国家戦略特区や規制改革の恐ろしさに気づいていない訳がない。なのに国家戦略特区に話が及ぶと、妙なくらいに歯切れが悪かったり、変に甘い見方ばかりしている。おいおい、あなたたち、一体どうしちゃったんですか?と開いた口が塞がりません。

そしてそれに連なる一般の支持者たち。あれだけB層向けマーケティングの手法が詳らかになって久しいのに、またしてもいとも簡単に釣られてしまったようです。中でも最悪なのが「自分は脱原発だ。自分は他人よりも意識の高い人間だ」と自負していた人ほど容易に釣られてしまったところです。国家戦略特区や規制改革に話が及ぶとまともに反論できず、「共産党のネガティブキャンペーンだ」などと逆切れする人もいる始末。保守の方にも国家戦略特区や規制改革の危険性を訴えている方がいらっしゃるのと考えもしないとは。彼らにとってWJFさんは「共産党」なんだそうですよ(笑

私には、現在の安倍政権の強硬路線がこのまま長続きするとは思えません。
4月からの消費税増税もあり、今後は日本経済は弱いところからすごい勢いで疲弊していくでしょう。そしてセイフティーネットとして機能していた規制はどんどん破壊される。こんなめちゃくちゃな状況で、変わらずに高い支持率を維持できるとは考えにくいです。

そして石破氏・麻生氏・甘利氏などのなりふり構わずな言動の数々。いろんな方面から顰蹙や反感を買っているようですが、あれも何だか演出っぽく見えてきました。

で、そこにきて、まるで救世主が現れたかのごとく登場する細川氏と小泉氏。
何故かいつも自民党の危機的状況(のように演出されたものも含む?)になると突然颯爽と姿を現す。細川氏にしろ、小泉氏にしろ、全然役割が変わってないんじゃん?と思うのですが。

ポスト安倍の新党結成だとか政界再編などが、今回の都知事選にも既に(いや、たぶんもっと前から?)絡んでいるのではないかというウワサを目にするようになりましたが、自分の中でも少しずつ現実味を帯びてきたのかもしれないと感じるようになりました。

一昨年の12月の衆院選で生活の党が惨敗した際も、小沢氏はごく穏やかな表情でIWJのインタビューを受けていましたが、悲痛な面持ちなどみじんもなく、「三年後に小選挙区制でひっくり返せるから、別にかまわない」というような受け答えをしていた覚えがありますが、あまりに呑気そうな様子にびっくりしたのも覚えています。(インタビュワーの岩上氏も「え?」というような意外そうな反応を見せていたし)。

みんなの党、維新ともに内部の動きがぐちゃぐちゃしているのも気になります。

WFJさんは現在の、そして今後の政局について、いかがお考えですか?

しかまきさん

小泉は反原発票を二つに割ることにより、見事に安倍政権をアシストしてみせました。地獄のような未来が待ち受けていますが、それに気づいていない人々があまりに多いです。

No title

出所と信憑性は激しく謎ですが(ソースが見つかっていないという噂もある)、今ツイッターではこんな予想が飛び交っています。上位四人分しかないのでちょっと乱暴かとは思いますが、せっかくだから気になっていた点を計算してみました。

◆ 一月末のNHK世論調査  予想投票率:58.30% ◆

舛添要一 2,700,000
細川護煕 1,770,000
宇都宮健児 860,000
田母神俊雄 536,000

では、原発推進 V.S. 脱原発 で見てみると、

原発推進(舛添は実質推進派と看做しました+田母神) 3,236,000 (55%)
脱原発(細川+宇都宮) 2,630,000 (45%)

この拮抗ぶりを当て込んで、「細川氏・宇都宮氏の脱原発票で舛添氏・田母神氏の票を超えれば脱原発の民意が示せる」と脱原発の世論を動かせるのではないかと期待して、脱原発候補者一本化派と二者間協力派は必死になっているようですが…。

次に、国家戦略特区賛成 V.S. 国家戦略特区反対 で見てみると、

国家戦略特区賛成(舛添+田母神+細川) 5,006,000 (85%)
国家戦略特区反対(宇都宮) 860,000 (15%)

500万対86万票って…(呆)
パーセンテージでいえば、85%対15%。円グラフを作る気も失せるような数値ですね。

国家戦略特区・規制緩和を真の都知事選の争点と位置付けると、反対派は見るも無残な負け方です。もうグウの音も出ない負けっぷり。

今回の争点は原発ではなく、完全に国家戦略特区・規制緩和の方でしょう。

細川氏は偽装左翼(偽装リベラル?)で自民の補完勢力ですが、国家戦略特区・規制緩和反対候補にとって、細川氏は小泉氏お得意の「刺客」だったというわけですか。

これで当初の予定通り、安倍首相のおっしゃる通りに春から国家戦略特区が動き出すことになりそうです。

まず手始めはこれですかね?

残業代ゼロの試験導入提案へ 年収1千万円超、来春から(2013年12月11日)
http://www.asahi.com/articles/TKY201312100404.html

四月からは中小企業にとっては恐怖の消費税増税もあるというのに、日本は今後どうなってしまうのでしょう。

しかまきさん

自民党は元々はそういう政党です。
すなわち「小泉純一郎時代の造反者に容赦しなかった刺客選挙こそがおかしかった」のであり、
それ以前の自民党では党内決定に従わなくともそこまで厳しい処分など在りませんでした。
でなかったら、仮にも「改憲」を掲げている政党なのに、護憲派がそれなりの数を持っている事に説明がつきません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E5%B5%90%E4%BC%9A

一例として、石原慎太郎とかハマコーが属していた青嵐会などは、田中角栄の日中国交正常化に反対して中華民国擁護の姿勢をあらわにしています。
ですが、何のおとがめも在りませんでした。

元々自民党は、右派から社会党には賛成できない中道辺りまでの人々を大同団結させた政党なので、「党内民主主義」が盛んだったのですよ。
これが良い方に転べば「皆の合議でやっていくので独裁や暴走を許さない」事につながり、
悪い方に転べば「決められない政治」「決断力の無い政治」「石橋を叩いても渡らない臆病な政治」に転嫁してしまうわけです。

小泉純一郎はこの自民党の伝統を「ぶっ壊し」ました。
善し悪しは抜きにして、確かに小泉純一郎の時代は「独裁」に近かったし「暴走」していたかも知れませんが、少なくとも「構造改革」「郵政民営化」という小泉の理想は強引に推進されました。

日本は天照大御神の時代から「衆議」というのを大事にするお国柄なので、当然自民党だってその日本古来の伝統を引き継いでいたのです。

やっぱり同じ穴の貉では?

自民 舛添氏に反感持つ勢力根強く細川支援でも処罰せぬ方針

 小泉純一郎元首相の支援を受けて細川護熙元首相が都知事選立候補を表明した。こうした状況に自民党内部も揺れている。自民が支援する都知事候補・舛添要一氏に対して、党内には新たに「反舛添」という対立軸も現われた。

 すでに小泉進次郎・復興政務官は「支援に大義はない」と応援拒否を明言した。自民党が野党に転落した2010年、党を割って出て除名処分を受けた舛添氏に反感を持つ勢力が根強く存在するのだ。自民都連幹部がいう。

「遺恨が完全に解消されていないので、党本部としての推薦ではなく、都連の要請に応じて党が支援するという微妙な形になった。だから、都連に所属していない国会議員は、フリーハンドの状態で、『無所属の候補であれば、誰を応援しようが我々の自由』と公言する中堅議員もいる。純一郎氏に同調する議員が雪崩を打って出てきてもおかしくない」

 実際、細川氏を支援しても党本部は処罰しない方針だといい、“造反議員”たちが決起するのに大きな障害はない。

(出典:週刊ポスト2013年1月31日号)


自民党の国会議員が桝添氏を応援しなくても「おとがめなし」だなんて、最近の自民ってずいぶんとゆるいんですね。対立しているはずの二番手候補である細川氏を応援していいだなんて、余裕というか呑気というか、ちょっと驚きです。

自民党ってこういう党でしたっけ?私のイメージとはずいぶんかけ離れてるような…?郵政改革選挙の際は造反者は次々と刺客を立てられ、軒並落選したという記憶があまりにも鮮明で。

「桝添氏は自民を一度離反したのだから…」、「党内では対立していたり、いろんな主張があるのだから尊重する」、これが建前になっているようです。

桝添氏・細川氏は、決してお手々をつないでいる”お友達”なんかじゃないよ、全然共通点がない対立候補なんだよとアピールしたいのでしょうか。

しかし、その引き金が、あの小泉ジュニアの発言だったというところが何とも臭う感じです。

桝添氏は依然トップで、現在当選に一番近い位置にいる。そして細川氏・宇都宮氏は拮抗している…つまりは支持者が割れてしまい、現政権の政策遂行にはかなりな追い風となっています(今のところ、細川氏・宇都宮氏二人足してもトップの桝添には届いていないらしいですが)。

やっぱり最初から作られていた構図だったんじゃないのと冷めた目で勘ぐってしまいます。

tetsuさん

GHQの占領統治以来、歴史問題と構造改革は連動している。靖国神社に参拝しながら、構造改革を嬉々として進める安倍晋三の歴史認識はおかしい。都知事選においても、右からも左からも、構造改革やグローバル化を推進する勢力に日本は挟み撃ちにされている。その主張の何が支離滅裂なのでしょうか。それとも、構造改革やグローバリズムがなぜ国を壊すと言えるのか、そのような基本的なところから説明して差し上げなくてはなりませんか?

安倍のダボス会議でのスピーチを読んで、まだあなたが安倍晋三に呆れていないとしたら、そんなあなたに私は呆れ果てます。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm22743118

「保守の一つの方向」?

歴史問題と構造改革、この二つに対して等しく異議申し立てを行う。これ以外のどこに日本の「保守」のあり方があるんですか。

呆れました

かなり呆れました。

保守の一つの方向として拝見しておりましたが、安倍首相の靖国参拝から論調が支離滅裂になってきております。

以前より賛同出来ません。

No title

語るも論外な舛添と細川が有力候補ってだけでも目が当てられませんが
田母神は偽装右翼、宇都宮はバリバリの左翼というね…

この都知事選に希望なんてありませんよ

No title

こんにちは。

私は宇都宮さんに入れるつもりです。
かつては左翼弁護士なんて冗談ぢゃないわ!!!と思っていたんですけどね…
立候補している中では一番庶民の方を向いていそうだからです。

余談ですが今回の都知事選、熊本づいていますね。
細川さんは勿論、宇都宮さんも熊本高校出身(生まれは違う)です。

同じ穴のむじな

心の中のもやもやが晴れたような気分です。
まとめて頂いてありがとうございます。
そもそも安倍総理が小泉氏の構造改革を継承していくと明言している時点で、小泉氏と自民党が対立しているというのはありえない。
どっちに転んでも、グローバリストの利益になるようになっている。
国家戦略特区に注目している有権者は、残念ながら極少数でしょうし、マスコミの「更なる規制改革が必要だ」という世論操作によって、肯定的に受け止める人も少なくない。
自民党への流れを止めるのは難しそうです。

首相は「ドリル」という表現が本当に気に入っているようですね

先日のダボス講演でもこう発言していました

「 春先には、国家戦略特区が動き出します。
 向こう2年間、そこでは、いかなる既得権益といえども、私の「ドリル」から、無傷ではいられません。」

細川氏は自民補完候補(補)

今から考えると、自民の中で候補者を一本化できなかったとか、人材不足だという自民内部からの声というのも、たぶん「演出」の一環なのでしょうね。

一度自民党を飛び出した桝添氏、”敢えて立てた”候補なのでしょう。

生まれながらに殿であり、品が良く、人がよさそうでおっとりした風情で芸術家肌の細川氏。佐川問題など、もう相当な過去の話なのでほじくりようがない。

一方、強気で知名度も高く、ちゃんと大臣経験もあり、だけどスキャンダルがありそうな、過去にあまりよろしくない振る舞いをしていたと週刊誌に書かれたこともある(真偽のほどは不明)、桝添氏。

このように、細川氏を自民党とは対立する候補者として立てるためには、まるで”対極的な二人”の姿が必要だったのでしょう。本命である桝添氏には、細川氏と差別化を図り、桝添・細川の二人に類似性を一切持たせないようにする。全く違う人物に仕立てることで、細川氏を自民色のある候補ではないと見せかけて、対立しているように見せる。

そして桝添氏当選の暁には、構造改革路線を公約ではっきりと提示したとおり、規制撤廃や民営化、特区構想を明言していたとおりに強力に推し進める。当選によって都民の信任を得たのですから、文句など言わせないということです。もちろん原発も推進する。桝添氏当選によって、脱原発は都民の民意ではなくなったのだから。

対して、構造改革路線をきっぱりと反対しているのが宇都宮氏。新自由主義者・グローバリストとしては、ここにどうやってでも切り崩したい。万が一の可能性も排除したい。宇都宮氏に票を取られるわけにはいかない。彼にはそれなりの実績や人脈がありますから、当選されたら抵抗が見込まれる。しかもついこの間、沖縄で実質的な自民候補が落選したことで、その風が東京に吹いて、都民に乗られてしまったら困るわけです。

だからこそ、細川氏からは自民色を徹底的に排除し、宇都宮氏のものをそのままなぞったように似通った共通点だらけの「脱原発以外の政策」を揃えてきたのでしょう(ただ中身がスカスカなのは前述のとおり)。

実際、どうせ使う予定もなく、不要になるものなのだ。あまり時間をかけて作成していないらしいのは既にバレている。ただし万が一、桝添氏が何らかの理由で通らなかった場合に、細川氏当選もあるかもしれないと考えて、政策に構造改革をそっと織り込んでおく(どうせ大抵の有権者はまともに内容を精査したりしない)。そうすることで、公約違反を問われない。脱原発もなんだかんだとぐだぐだ言って、どうせ実現しないだろう。

ちなみに小泉氏は以前、自民の異端児だった。自民をぶっ壊すと言って(日本をぶっ壊したが)、かつての選挙では、従来の自民に嫌気がさしていた層の票をごっそりとさらいました。

細川氏はかつて自民を政権から追い落とした人と言えなくない。やはり自民っぽさがあまり感じられない。最近の安倍政権に嫌気がさしていたり、心が離れかけていて、でも共産や社民などには抵抗があって…と、自民への投票を迷っている人も細川氏にきれいに流れてくる。これほど最適な受け皿はないでしょう。

そして今回の細川氏擁立のために、小泉ジュニアは自民批判をする。自民の中が割れていると見せかけるために、敢えて手厳しくまっとうな批判をする。でも本当は自民内部は割れてない、みんなお友達。

というわけで、細川氏と宇都宮氏…似たような二人がいれば、当然票は割れる。宇都宮氏の票が減って確実に落選させられるようになる。沖縄のような、自民V.S.左派の直接対決は避けられるわけだ。

自分は何故こんなに高齢の細川氏が担ぎ上げられたのかとずっと疑問だった。

果たして任期を全うできるのか、というのは大変失礼かもしれないが、脱原発はどうみてもご存命中には実現不可能だ。できたとしても現在止まっている東電原発の再稼働を止めておくことくらいがせいぜいのところで、廃炉はほとんど無理。このご高齢では、少々無責任な感じさえする。

でも、彼らはそれでいいのですよ。
新自由主義者・グローバリストたちは、脱原発なんてハナからやる気なんてないんだから。

そもそも、細川氏は当選しないだろう。組織票は桝添氏行きで、細川氏には入らないのだと思う。

どう考えても、脱原発は都知事選の争点ではない。



ちなみにこの選挙の行方が変わるのは、桝添氏の新党改革時代の政党助成金の使いみち疑惑が持ち上がるかどうかくらいですかね…?(赤旗が頑張ってるようですが)

夕べのラジオでは・・・

まるで、「舛添VS細川、あなたはどちらを選びますか?」 みたいな話をしていました。
他には候補者がいないかのような内容に、うんざりしました。
都民として、これはどうしたものかと考えていましたが、今日の記事を読んで、少し頭の中が整理できました。
どうもありがとうございました。

細川氏は自民補完候補

とても鋭い分析ですね。
現在、田母神氏のことまでしっかりと説明できている人は、WJFさんだけなのでは?

そもそも初めからいろいろと変でした。
細川氏の立候補といい、かねてからの小泉氏の脱原発転向発言といい…。いかにも不自然でしたよね。猪瀬引きずり降ろしも既定路線で、前々からいろいろと準備されていたのでしょう。また、ただでさえ寒くてかったるい2/9の投票日はソチ五輪開幕二日後ですから、投票率は下がりそうですし。

細川氏は立候補正式表明を告示ぎりぎりまで持ち越し(二回も延期)、政策を一切発表せず。なのになぜか関係者の口からは「脱原発で立候補するらしい」ということだけが漏れ聞こえてくる。メディアの報道でも誤報まで飛び交う。ジャーナリストが本人に食いついても、ぎりぎりまで本人の口からは政策を明かさない。

政策討論会に招かれるも何度も辞退を繰り返し、22日の立候補表明演説では脱原発を滔々と語りきれいにまとめ上げる。他の政策は耳触りのいいことを並べながらも、少し突っ込まれただけでも、一転しどろもどろになったり、質問を忘れてすっ飛ばしたり、目が泳いでしまったり、答えなかったり、答えても全く質問の答えになってなかったり・・・。脱原発以外は本気でないことが丸わかり(というか完全な手抜きでは?)

かつての首相経験者が二人も出てきて脱原発を訴えるというびっくりな展開で、「脱原発するかどうか」というわかりやすい二項対立を煽るシングルイシュー選挙を目指し、有権者に考える時間を与えず(だからぎりぎりまで政策を明かさない)、脱原発だけが都知事選の焦点のように見せかけ、真の目的を見えなくさせ、知名度とイメージと脱原発の連呼で選挙戦を乗り切る。

いきなり降ってわいたびっくり展開でショックを与え、人々を一種の催眠状態にし、争点をシングルイシュー化して二項対立を煽ったりしながら、その裏でしっかりと構造改革・民営化を推進するパターン。

…かつての小泉氏の郵政改革・劇場型選挙とそっくりです。

しかも今回は、脱原発候補者として立候補を表明することで、すでに立候補表明していた脱原発候補者との間で一本化案を浮上させ、リベラル・左派を分断させてみっともないところを世間に晒し、ドタバタする脱原発知識人の評判を地の底まで堕とし(目障りな脱原発知識人を潰せた)、傍で見ている人に一連の騒動によって政治に対するうんざり感・嫌悪感を植え付け、無党派層の浮動票を「選挙に行かない」無関心棄権票に変え、選挙には行くと決めていたリベラルや脱原発の票が細川氏に流れ、事実上自分たちの方にかっさらう。

細川氏が当選する必要はありません。田母神氏も同様。桝添氏は知名度と組織票で固めて当選させる。本当に倒したい相手の票は割れた。

小泉ジュニアは桝添氏支援に関して、自民党に物申していますが、それも父親のイメージをよくするための演出だったのでしょうか。

全く…一粒でいくつおいしいやり方なんでしょう。本当に巧いですよね、心の底から感心します。

完全にパターン化された、いつものショック・ドクトリンのやり方そのものです。

ご指摘の通り、脱原発の陰に隠れた真の争点は、これまで推し進めてきた構造改革と、新たに付け加えた「国家戦略特区」でしょう。

特区構想を進めるということは、東京で規制に風穴を開けて既成事実化し、その後全国に一気に広げていくということです。もはや東京だけの問題ではなくなりました。

グローバリスト・新自由主義者のブレなさっぷりについては尊敬に値するほどです。

>一方今まで、国でも都でもできなかったことも沢山あります。
>とりわけ、「岩盤規制」と言われる、各種の既得権によって阻まれてきた、
>医療、介護、子育て、教育などの分野などでの規制改革を強力に推し進めていきたいと思います。
>これは、既存の政党勢力と結びついた人たちには恐らく難しい課題でしょう。
>私は、何のしがらみもありません。
>恐れるものもありません。
>既得権との闘いこそ、私に最も期待されるところではないかと思います。
(出典: 平成26年1月22日 細川氏立候補表明演説)

>そして選挙が終わったらどうするか。私はこれからの3年を、集中的な改革の期間と位置付け、持てる政治力を、投入します。固い、岩盤のような日本の規制を、私自身をドリルの刃として、突き破ろうと思っています。
(出典: 平成25年6月19日: 安倍晋三によるロンドンでの講演…WJFさんから)

安倍氏、細川氏ともに同じことを言っていますね。
しかも「岩盤」という象徴的な言葉すらダブっていて(よほど規制が邪魔だと思っているのだろう)、同じシナリオライターが後ろにいるんだろうなと想像させてくれます。

同意します。

本当に、その通りだと思います。
出来る限り拡散して、一人でも多くの日本人に、目を覚ましてもらいたいです。

No title

>私は、安倍晋三と同じ、原理主義的な構造改革論者でありグローバリストである小泉純一郎という政治家が、なぜ突然反原発を唱えだし、わざわざ細川護熙を担ぎだして都知事選を戦うのか理解できなかったのですが、

私は、構造改革を究極的に追求していくならば、小泉純一郎の態度の方こそが妥当だと思ったのですが。
小泉純一郎が原発反対を唱えるのも理解できます。

指摘しておくならば、脱原発と構造改革(もしくは資本主義)は矛盾しません。
知識人や評論家などの原発推進派の多くは、「原子力ムラ」から賄賂を貰った人ばかりです。
日本列島は大半が山岳地帯で平野部が乏しく、おまけに地震が頻繁に起こるので原子力発電は不向き・非効率的と考える立場も在ります。
「原子力発電は火力発電と違って二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーだ」
と散々言われましたが、発電し終わった後の「放射性廃棄物」の処理を全く考慮に入れていない愚論です。
物によっては「数億年」単位で半減期に到達する物もあり、先述の通り平野部が狭くて地震大国の日本に、廃棄物の処理場などは建設不可能でしょう。

つまり、構造改革論者の好きな「経済的効率性」を考えたら、原子力発電なんて最も非効率なんですよ。
去年の夏も一昨年の夏も、「原子力発電抜き」で日本は乗り切りました。
原子力発電が仮に全廃されても、日本が電力不足に陥る事は確実にありません。

ついでに指摘すれば、原子力発電推進派は、ただ単に「原子力ムラ」をかばおうとしている、「既得権」を守ろうとしている人たちに過ぎません。
真の構造改革論者ならば、この手の「既得権益」は片っ端からぶっ潰そうと考えるのではないですか?

今回の小泉純一郎VS安倍晋三の戦いは、
「真のグローバリスト・構造改革主義者」VS「弱腰で中途半端のグローバリスト・構造改革主義者」
これだと思います。

あと、「脱原発」を唱えて運動している者の多くが「左翼」だからといって、「右翼」は原発を支持する者ばかりとは限りません。
小林よしのり氏が原発に反対しているのは有名な話ですし、正真正銘の「右翼」の中からは、統一戦線義勇軍の議長である針谷大輔氏が『右からの脱原発』を主張しています。
(その名もズバリ、『右からの脱原発』というタイトルの本も書いています)

「この美しき日本の国土を、放射能で汚染する原発は許さん!」

こう考える右翼が居ても不思議ではないですし、むしろ右翼ならばそう主張すべきでしょう。
悪徳企業である東京電力をかばって原発を推進せよなどと言う右翼が居たら、それは「賄賂」を疑った方が良いでしょうね。
脱原発を以て「左翼的」とは、少し考え物です。

おっしゃるとおりだと思います

左右から構造改革を仕掛けるというのが奴らの狙いだと思います。

とにかく新自由主義要素が少しでもある奴は要注意です。
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