「離脱すること」と「組み込むこと」

日本らしさとは何か。
先日、「安倍晋三は『正しい歴史認識』をもっているか」(2014年1月11日)という記事の中で、構造改革は「日本を日本でなくすものだ」ということを述べましたが、「日本が日本でなくなる」とは具体的にどういうことなのでしょうか。

この問いに答えるためには、私たちはまず、「日本が日本である」とは具体的にどういうことか、明確にしなくてはなりません。

2006年、安倍晋三が自民党総裁選前に出版した『美しい国へ』。



この本の中で、安倍晋三は次のように述べています。
日本は長いあいだ、韓国から文化を吸収してきた歴史をもつ。その意味では、韓流ブームはけっして一時的な現象ではない。
なぜか嫌韓の人々に熱烈に支持されている親韓政治家安倍晋三は、「韓国起源説」を信じる韓国人と同じように、「日本は長いあいだ、韓国から文化を吸収してきた歴史をもつ」と信じ、韓流ファンと同じように、「韓流ブームはけっして一時的な現象ではない」と信じています。

安倍晋三と韓国との密接なつながりや親韓ぶりについては、以下の記事も参照してください。

「あなたはいまだに騙されてはいないか?」(2013年8月20日 )
「親韓の安倍晋三を支持する嫌韓の人々」(2013年11月22日)

安倍晋三は、また同書の中で、次のようにも述べています。
わたしは日韓関係については楽観主義である。韓国と日本は、自由と民主主義、基本的人権と法の支配という価値を共有しているからだ。
安倍晋三によれば、「韓国と日本は」(「日本と韓国は」でない点に注意)、同じ価値観を共有しているとのことですが、果たしてそうでしょうか。

言うまでもなく、日本と韓国は、地理的にはとても近しい二国なのですが、歴史的にはある決定的な相違点をもっています。

それは、歴史的に、韓国(朝鮮)が自らを大きな勢力に「組み込む」ことで安定を手に入れようとしてきた国であるのに対して、日本は大きなものから「離脱する」ことで、自らの立ち位置を確保してきた国であるという点です。

具体的には、「中華体制」という、古代以来、東アジア一帯を支配してきたグローバリズムに対してとったこの二国の態度の相違のことを述べているのですが、日本と韓国(朝鮮)は、正逆の方向を向いて、それぞれの歴史を紡いできたと言えます。

ですから、韓国(朝鮮)に韓国(朝鮮)らしさがあるとすれば、それは、自らを何かに「組み込むこと」、そのことにあります。

また、日本に日本らしさがあるとすれば、それは何かから「離脱すること」で、その独自性を確保しようとすること、そのことにあります。

このような正逆のベクトルをもつ二国が、もともと同じ価値観など共有しようはずがありません。

しかし、戦後の日本は、事情が全く異なります。

戦後の日本は、何かから「離脱する」ことをやめ、自らを大きなものに「組み込む」ことで、安定した地位を手に入れようとしてきました。

具体的には、日本はアメリカ、もしくは、アメリカの率いる勢力に自らを「組み込む」ことで、生存を図ってきました。

つまり、これは、戦後の日本が、何かから「離脱する」あるいは自立するという、本来の日本らしさを捨てて、自らを大きなものに「組み込む」あるいは依存するという、朝鮮的特質を身につけたことを意味します。

朝鮮化した戦後の日本であれば、安倍晋三の言葉のとおり、「韓国と日本は同じ価値観を共有している」と言っても誤りではないのでしょう。

「自由と民主主義、基本的人権と法の支配という価値」とは、言うまでもなく、戦後の日本がアメリカから授かった価値のことですから、「韓国と日本は、自由と民主主義、基本的人権と法の支配という価値を共有している」という安倍晋三の言葉は、詳細には、「日本と韓国は仲良くアメリカに組み込まれた二国である」ということを意味します。

確かに戦後日本の現実はそのとおりなのですが、しかしこれは、「戦後レジームからの脱却」だの、「日本を取り戻す」だのと、ふだんからさんざん唱えてきた政治家が、口にすべき言葉ではありません。

日本が再び何かから「離脱する」。そのときにこそ、「戦後レジームからの脱却」や「日本を取り戻す」ことは可能になるからです。

安倍晋三と同じく、何かから「離脱する」という日本的特質を発揮することよりも、TPPだの集団的自衛権だのと、大きなものに日本を「組み込む」という朝鮮的特質を発揮するのが大好きな自称「保守」がこの国に多いのは、一体どうしたことでしょうか。

同じ趣旨のことを述べた下の記事も、参考になさってください。

「自民党は日本の政党ではない」(2013年7月19日)

ブログ・ランキングにご協力ください。
一日一回、右のバナーをクリック願います。

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

素晴らしいご意見有り難う御座います! 同感致しました

はじめまして

私も、行動出来るひとつとして、周りの沢山の人に事実を伝えていきたいと思います。安倍から日本を取り戻す!
WJFプロジェクトについて
ご寄付のお願い
作品リスト
政治的立場
WJFプロジェクトは、日本の主権、伝統、国柄を守る保守的な観点から、安倍政権が推し進めるTPP参加、構造改革、規制緩和、憲法改正、安保法制、移民受入などのグローバル化政策に反対しています。
TPP交渉差止・違憲訴訟の会
YouTube
WJFプロジェクトの動画作品は以下のYouTubeのチャンネルでご覧になれます。

お知らせ
アクセス・カウンター


今日の一言
蓮舫の二重国籍問題のジレンマ

違う入り口を選んだハズなのに、ドアを開けると、同じ出口につながっている。
最新記事
コメント
<>+-
アーカイブ


RSSリンク
RSSリーダーに下のリンクを登録されると、ブログの記事やコメントの更新通知を受け取ることができます。