親米保守は保守か

戦後体制という名の火宅の中に戯れ続ける子どもたち。
※この記事は、旧ブログの記事「「親米保守は保守か」(2013年1月11日)」を再掲したものです。

民主党の売国と自民党の売国。

そもそも日本を利用しようとする国や勢力は、与党の政治家にアプローチをしかけて、取り込もうとしますし、実際に売国的な政策を実行に移せるのも与党の座にある政党ですから、当然のことながら、与党の時代が長い政党ほど、売国の度合いは強まります。

中国、韓国への資金や技術の垂れ流し、それによる中国の軍事増大化、自衛隊の軍事費の削減、領土問題の長年の放置、歴史問題の不必要な政治問題化、規制緩和による外資への利益誘導、構造改革による格差社会の悪化、緊縮財政と消費税増税によるデフレの悪化、一千万人移民計画とそれに基づく国籍法改悪、日韓スワップ・・・枚挙にいとまがありませんが、これらすべて自民党が行ってきたことであり、他の政党が行ってきたことではありません。疑いの余地なく、量においても、質においても、これまでに自民党が行ってきた売国行為を超える売国を行った政党は日本の戦後史に存在しません。

民主党時代は、さんざん民主党政権は朝鮮半島とのつながりの深い売国政党であると批判されていましたが、単純に日韓議員連盟に所属する議員の数を比較するならば、wikipediaの記事によれば圧倒的に自民党の方が数が多いです。

しかし、それにもかかわらず、民主党の売国ばかりが強調して語られたり、自民党が愛国保守政党であるかのように信じられたり、自民党への批判がタブー視されたり、自民党の売国行為が直視されることなく過小評価されてきたのは、なぜでしょうか。

それは、民主党の売国が、主に中国や韓国・北朝鮮に向けられていた(と信じられていた)のに対して、自民党の売国は、主にアメリカに向けられたものだからではないでしょうか。実際は民主党もその政権の後半は極めて対米従属的であり、自民党による売国行為は、アメリカに対してのみならず、中国や韓国・北朝鮮に対しても等しく行われてきたのですが、やはりアメリカに向けられた売国行為という点では、自民党ははるかに際立っています。

自民党が保守の間で人気があり、いまだに愛国政党であるかのように信じられているのは、まさに自民党が伝統的にアメリカに売国を行う政党だからであり、その対米従属的な姿勢に、人々が安心感や安定感を感じているから、と考えるのは極論にすぎるでしょうか。つまり、日本人の多くは、本当には「戦後体制の脱却」など望んではおらず、ぬくぬくと居心地のよいアメリカの属国としての地位に留まっていたいのではないでしょうか。実はそれこそが自民党に対する人気と免罪の理由であり、また民主党時代に人々が民主党に対して腹を立てていたのも、長年の米国の属国としての日本の地位を破壊され、心地のよい眠りから覚まされてしまったからだと考えるのは、あまりに辛辣な見方に過ぎるでしょうか。

ここで改めて考えてみたいのは、親米保守とよばれ、未だに多くの日本人の支持を受けている自民党のこの伝統的な外交姿勢は、本当に、保守の本道であり、これからの日本の安全を保障し、日本の国益にかなうのかという問題です。「アメリカに従属すること」、より耳障りのよい言葉づかいで言い換えるならば、「日米同盟の深化」が、本当に日本を守ることにつながるのでしょうか。

仮に、アメリカが今後何十年も、何百年も、未来永劫、世界の超大国の位置に君臨し続けるのであれば、アメリカに依存し、従属していくことは、日本の安全をこれからも保証するものであり、有効な外交戦略であるかもしれません。

しかし、仮にアメリカの力が弱体化しており、近い将来、アメリカが超大国の地位を降りざるを得ないのであるとするならば、アメリカに依存し、従属していくことは、日本の安全を保証してくれるでしょうか。そうではないと思います。没落していく大国に従属していくことは、その没落の運命をも共にしていくことを意味します。中国の元が明によって中原の地を追われ北に退いたときに、元に事大していた高麗が滅んだように、中国の清が弱体化したときに、清に事大していた李氏朝鮮が混乱に陥ったように、大国の没落はそのまま、その大国に事大していた属国の没落を意味します。

すると、将来のどこかの時点で、アメリカへの依存と従属を日本はやめなくてはならないのですが、それはいつでしょうか。

アメリカと中国の力のバランスが、近い将来逆転すると言われていますが、日本が対米従属を離脱するのは、その前であるべきか、その後であるべきか、どちらでしょうか。

仮に、アメリカが超大国の地位を中国に奪われても、東アジアから兵を引くだけでよいのであり、太平洋を隔てたアメリカ本土の安全が中国によって脅かされる可能性は極めて低いでしょう。しかし日本は違います。日本がアメリカに依存を続け、自立した力を持たないまま、アメリカが東アジアから撤退してしまうとき、日本は中国の脅威に丸裸の状態で晒されることになります。そのまま中国に併呑されたくないのであれば、当然のことながら、日本が自立した力を手にするのは、アメリカと中国の力のバランスが逆転する前でなくてはなりません。

そして、米中の力が逆転するのは、10年後であるとも、20年後であるとも言われています。いずれにせよ、それほど遠い未来の話ではありません。

中国の脅威から身を守るためにこそ、対米従属的な従来の姿勢は、もはや有効ではなく、一日も早く、その姿勢を改めて、日本が日本として自立していく方向に舵を切らなくてはならない。そのためにこそ、言葉の本当の意味での、「戦後体制の脱却」が今こそ求められているのだと思います。

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「九条」を守るということは「米領日本」体制を維持するということ

>日本人の多くは、本当には「戦後体制の脱却」など望んではおらず、ぬくぬくと居心地のよいアメリカの属国としての地位に留まっていたいのではないでしょうか。実はそれこそが自民党に対する人気と免罪の理由であり

「憲法九条」とは、まさに「米領日本」体制の上に成り立っている、というのが偽らざるところで、「九条」を守るということは「米領日本」体制を維持するということなのです。

これは「日米安保」が「米領日本」体制の上に成り立っているもので、「安保」堅持とは「米領日本」体制を維持すること、というのと実は表裏一体を成しているものに過ぎません。

つまり「九条=日米安保」BY「米領日本」体制、ということなのです。

実は「九条」と「日米安保」の二人三脚で「戦後日本」なるものが運営されてきたのですが、この両者があたかも真っ向から対立しているもの、と愚かな日本人が勝手に思い込んでいるだけなのです(今だに!)。

そもそも、日本国憲法自体が Made in GHQ なのですから、アメリカ様の力(軍事力)で「平和」も「民主主義」も与えてもらってきた、というのが「戦後日本(戦後民主主義)」なるものの実態なので、この上にいつまでも乗っかっているだけでは、永久に「米領日本」体制が続くのです。

「九条」平和主義がダメなのは、しょせんはアメリカ様(GHQ)からの「あてがいぶち」に過ぎないからで、それをいつまでも「日本人が平和を願って創った憲法(九条)」などという、ご都合主義のインチキ平和神話(「平和主義」ではない!)に乗っかってばかりいるから、平和ボケになって、アメリカ様の匙加減一つで足元を掬われてしまう(九条という恩恵を与えてやったのだから、もうそろそろアメリカのために働け!)のです。

(私がどうしても「日本国憲法」なるものが好きになれないのは、Made in GHQ であるくせに、それを「日本人が平和を願って創った憲法」などという、ご都合主義のインチキ憲法神話を流布させて信奉しているから、なのです。
もしも、「これは Made in GHQ の憲法だが、優れた憲法だからこれをしっかりと自分たちのものにしたい」と正直に認めた上で、この憲法を守ろうというのならば話はわかるのでずか、ご都合主義のインチキ憲法神話の上に乗っかって「護憲」とやっているから、何だあんなもの、と言いたくなるのです。)

日本がアメリカから「独立回復」すれば、日本の国防は当然に自ら担わねばならなくなりますが、アメリカの軍事力で維持されている「九条」に乗っかっていれば、自ら国防を担わなくて済み、「戦争はいけません、平和を守りましょう」と言っていればいいだけなので、居心地のいい「米領日本」というアメリカ植民地体制のままでいたい、というのが大部分の日本人の偽らざる本音でしょう?

しかし、日本人が「米領日本」(という「九条」のぬるま湯)からの独立を目指して、日本自前の自立と平和を築くことができなければ、しょせん「九条事大主義」(与えられた平和)は「アメリカによる徴兵令」(押し付けられる戦争)にいずれは取って代わられる運命、なのです。

今、現にそうなりつつあるわけなのですが。


No title

在日米大使館「失望している」 安倍晋三の靖国神社参拝


在日米国大使館は26日、安倍晋三が靖国神社を

参拝したことについて、「近隣諸国との関係を悪化させる行動を

取ったことに、米国政府は失望している」との声明を発表した。

米政府が日本の首相の靖国神社参拝を公式に批判するのは極めて異例だ。


http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312260172.html





安倍晋三靖国参拝 アメリカ「日米関係害する」



アメリカ側から、「オバマ大統領が理解を示すことはない」、

「日本の評判を落とし、日本のアジアにおける影響力低下を招く」

アメリカの反対を押し切った形で参拝したことで、

日米関係への影響が懸念される。


http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00260356.html


>国民の税金で海外旅行するだけで外交経験のない安倍晋三らしい

ひとりよがりの自分に酔っている哀れな姿です。名実ともに

安倍晋三はくそ野郎でトイレに流す必要があります。


応援しています!

こんなアホ丸出しの売国奴集団に日本が乗っ取られつつあることを思うと、もう情けなくて情けなくて・・・

安倍首相、TPP早期妥結指示=日米協議継続も求める―西村副大臣に
時事通信 12月12日(木)11時31分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131212-00000053-jij-pol

しかし、WJFさんの警告通りにことは恐るべきスピードで進捗しています。

秘密保護法が可決され、ブログの自主閉鎖がポツポツと出てきておりますが、WJFさんどうか負けずに頑張ってください!

本当にそのとおり。

いつも拝見させていただいてました。
本当にWJFさんのおっしゃる通りだと思います。我々日本人は、戦後70年近くアメリカという大きな檻の中で、飼い慣らされ、ぬくぬくと甘く生活してたんです。自民党は見事に日本人を愚民化にする事に成功したのではないでしょうか?!それに気づかず、むしろ体制側の人間と勘違いしている、親米保守、ネトウヨ逹、しかしながら、少しずつですが目覚め出した人逹もいます。来年の今頃はガラッと情勢が変わると思います。特定秘密保護法案に危惧して、良質なブログが次々と閉鎖してます。どうかWJFさんはずっとブログを続けて下さい。本当に日本を憂いている保守ブログは僅かです。後は偽物と言い切って良いと思います。
私も出来る事はがんばります。応援してます!
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