野生と文明の相克の物語(3)

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3. マニフェスト・ディスティニー
ローマ帝国やカトリック教会が支えていた普遍的世界が崩れ、ローマ帝国の継承者とされていた神聖ローマ帝国が力をなくし、ヨーロッパがいくつかの主権国家に分裂して、互いに覇権を競い合い、長く忘れられていた「民族」としての自覚すらが歴史の古層から呼び起こされようとしていた頃、新大陸においては、旧世界の支配と秩序から離脱し、啓蒙思想と資本主義と共和制民主主義に基づく、新しい人工的な国家が勃興しつつあった。アメリカ合衆国である。

かの国の人々は、「野生」に根ざす先住民たちの暮らしや文化や共同体を破壊し,その生命や自由を奪いながら、彼らの領土を拡張し、北米大陸全体を、さらには太平洋全域を、やがてはアジアや地球全体を、彼らが「文明」の本態と信じてやまない、啓蒙思想や資本主義や共和制民主主義によって包摂していくことを、神から授けられた「マニフェスト・ディスティニー」(明白な宿命)であると信じた。

この野心のもとに、太平洋の対岸にまで艦隊を派遣した彼らが逢着したのが、いずれ彼らが火炎放射器や絨毯爆撃や原子爆弾という「文明」の力を見せつけることによって、その島の原住民たちを圧倒し屈服させることになる、新石器(縄文)以来の「野生」の特質を色濃く温存してきた、日本という珍妙な島国であった。

ちょんまげを解いた日本人が、遅ればせながら、「帝国主義」という名の「文明」の所作を、アメリカ人やイギリス人から教わり、まねるようになる遥か以前から、アメリカは、その建国のはじまりよりすでにして、「帝国主義」をその本質として標榜する国家だった。

あらゆる「野生」をなぎ倒し、ローマ帝国以来の「文明」を全世界に拡張させ、普遍的世界を実現する崇高にして明白なる宿命は、神により、彼らの手に委ねられたのだから。
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