国民に戦いを挑んだ総理大臣
そして、「こんな人たち」に負けた安倍晋三。
都議会議員選挙の前日、秋葉原で行った街頭演説の中で、自民党の石原伸晃、安倍晋三は次のように発言しました。
石原伸晃、安倍晋三の上の発言はまったく異常です。
自民党候補者の応援演説で、「防衛省、自衛隊、防衛大臣として(投票を)お願いしたい」と述べた、稲田朋美の発言もさることながら、それを上回る異常さだと思います。
街頭演説は、政治家が有権者に直接、政策を語りかける場所です。
政治家の演説に対して、有権者の側から、賛成と反対、両方の声が上がるのが民主主義国家の自然な姿です。
政治家の演説を批判してはならない、拍手喝采しかしてはならないというのは、民主主義国家ではなく、一党独裁国家の発想です。
有権者は、自民党や安倍政権に対して怒るべき理由があるから怒っています。
理由もなしに怒っているわけではありません。
安倍晋三は、国民全体の利益に奉仕する総理大臣の立場にありながら、かつ国民を愚弄するような傍若無人な政治をこれまでさんざん行っておきながら、自らに怒りを向ける有権者を指さして、「こんな人たち」と呼びすてました。
さらには、「こんな人たち(自民党を批判する有権者)に負けない」と言い放ちました。
国民は、総理大臣(公務員)が奉仕する対象ではあっても、戦いを挑む対象ではありません。
総理大臣が、国民を指さして「こんな人たち」と貶めるばかりか、国民に対して戦いを挑む。
こんなおかしな話はこれまで聞いたことがないし、総理大臣によるこの発言は明らかな憲法違反です。
これこそが、民主主義の否定ではありませんか。
稲田朋美のみならず、安倍晋三、石原伸晃、彼らの政治感覚は根本からずれています。
ここまで民主主義という言葉の意味をまったく理解していない、異常な感覚をもつ人々が、日本国憲法を改正するというのですから、恐ろしい話です。
安倍晋三は、次のようにも述べました。
演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない?
安倍晋三が、総理大臣という立場にありながら、国会の予算委員会での審議中にしばしばヤジを飛ばして、野党議員の質問を妨害してきたことを、国会を見てきた人なら誰でも知っています。
よくも、まあ、このような嘘が平気で口からでてくるものだと、改めて、呆れるばかりです。
参考記事: WJFプロジェクト「安倍サイコパス政権」(2015年7月10日)
当然の結果として、自民党に対して有権者の厳しい審判が下りました。
これまで都議会議員選挙での自民党の最低議席は、1965年と、民主党への政権交代が起きた2009年の、38議席だったそうですが、今回の選挙では、過去最低を大きく下回り、自民党の獲得議席はわずか23議席に留まりました。
自民党が解体するレベルの、歴史的大敗です。

(画像出典: 毎日新聞)
石原伸晃 「このあと、総理総裁、安倍晋三総理総裁からお話があると思いますけれども、私たちは政権をお預かりする身として、本当に一部の人間が不用意な発言、あるいは不用意な行動をした事によって、今日ここにお話を聞きに来てくださった皆様がたに対して、あのような形で邪魔をする人たちが来てしまった事は、本当に申し訳ないと思っております。実は皆さん 今回の都議会議員選挙はいたるところで、都政の話ではなくて、私ども、自由民主党のこの演説会に反対だけをする人たちがたくさんやってまいりました。これはある意味では、民主主義を否定いたします。自分たちの主義主張があるならば、その自分たちの応援するところに行って、自分たちの主義・主張をするのが民主主義の基本でありますけれど、残念ながら反対をすることだけしか、出来ない人たちがこうやって様々な会場で60人の仲間の前で選挙の妨害を繰り広げたということは、民主主義をしっかり守っていく私たちとしては本当に情けなくも、また申し訳なくも思っております。」
安倍晋三 「みなさん、あのように、人の主張の訴える場所に来て、演説を邪魔するような行為を私たち自民党は絶対にしません。私たちはしっかりと政策をまじめに訴えていきたいんです。憎悪からは何も生まれない。相手を誹謗中傷したって、みなさん、何も生まれないんです。こんな人たちにみなさん、私たちは負けるわけにはいかない。都政を任せるわけにはいかないじゃありませんか。」
石原伸晃、安倍晋三の上の発言はまったく異常です。
自民党候補者の応援演説で、「防衛省、自衛隊、防衛大臣として(投票を)お願いしたい」と述べた、稲田朋美の発言もさることながら、それを上回る異常さだと思います。
街頭演説は、政治家が有権者に直接、政策を語りかける場所です。
政治家の演説に対して、有権者の側から、賛成と反対、両方の声が上がるのが民主主義国家の自然な姿です。
政治家の演説を批判してはならない、拍手喝采しかしてはならないというのは、民主主義国家ではなく、一党独裁国家の発想です。
有権者は、自民党や安倍政権に対して怒るべき理由があるから怒っています。
理由もなしに怒っているわけではありません。
安倍政権に対して怒るべき理由の数々
・国民に対する監視と規制の強化
・国民に対する税負担の強化
・外国人に対する規制の緩和(ビザ取得要件、永住権取得要件の緩和etc)
・公権力と大企業に対する規制の緩和
・大企業に対する税負担の緩和
・有権者を無視した強引な国会運営
・農業解体(企業参入の準備、農協解体、種子法廃止、国家戦略特区)
・国民の資産の外国への無節操なバラマキ(公的年金でアメリカのインフラ投資etc, 2016年1月時点で総額80兆円の海外バラマキ)
・領土問題や歴史問題に関する中国・韓国・ロシアに対する妥協
・アメリカへの隷属の強化(集団的自衛権行使容認etc)
・株インフレと賃金デフレしか引き起こさなかった出口のない金融政策
・TPPという国家破壊の執拗な推進
・身近な人間への「忖度」問題
安倍晋三は、国民全体の利益に奉仕する総理大臣の立場にありながら、かつ国民を愚弄するような傍若無人な政治をこれまでさんざん行っておきながら、自らに怒りを向ける有権者を指さして、「こんな人たち」と呼びすてました。
さらには、「こんな人たち(自民党を批判する有権者)に負けない」と言い放ちました。
国民は、総理大臣(公務員)が奉仕する対象ではあっても、戦いを挑む対象ではありません。
日本国憲法前文
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。
日本国憲法第十五条
1. 公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。
2. すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。
3. 公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する。
4. すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない。
総理大臣が、国民を指さして「こんな人たち」と貶めるばかりか、国民に対して戦いを挑む。
こんなおかしな話はこれまで聞いたことがないし、総理大臣によるこの発言は明らかな憲法違反です。
これこそが、民主主義の否定ではありませんか。
稲田朋美のみならず、安倍晋三、石原伸晃、彼らの政治感覚は根本からずれています。
ここまで民主主義という言葉の意味をまったく理解していない、異常な感覚をもつ人々が、日本国憲法を改正するというのですから、恐ろしい話です。
安倍晋三は、次のようにも述べました。
「あのように、人の主張の訴える場所に来て、演説を邪魔するような行為を私たち自民党は絶対にしません。」
演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない?
安倍晋三が、総理大臣という立場にありながら、国会の予算委員会での審議中にしばしばヤジを飛ばして、野党議員の質問を妨害してきたことを、国会を見てきた人なら誰でも知っています。
「あのように、人の主張の訴える場所に来て、演説を邪魔するような行為を私たち自民党は絶対にしません。」
よくも、まあ、このような嘘が平気で口からでてくるものだと、改めて、呆れるばかりです。
参考記事: WJFプロジェクト「安倍サイコパス政権」(2015年7月10日)
当然の結果として、自民党に対して有権者の厳しい審判が下りました。
これまで都議会議員選挙での自民党の最低議席は、1965年と、民主党への政権交代が起きた2009年の、38議席だったそうですが、今回の選挙では、過去最低を大きく下回り、自民党の獲得議席はわずか23議席に留まりました。
自民党が解体するレベルの、歴史的大敗です。

(画像出典: 毎日新聞)
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