あの場所で安倍を待ち受けていたもの

「王様は裸だ」の連呼。
秋葉原は、安倍晋三にとって特別な土地です。

民主党政権時代の末期、自民党総裁選を数日後に控えた2012年9月20日、安倍晋三と麻生太郎が、彼らを救世主であるかのように熱狂的に支持するネット右翼の存在を意識して、街頭演説の場所に選んだのが、秋葉原でした。


あの当時のネットを覆い尽くしていたのは、安倍晋三や麻生太郎という自民党の政治家が過去に総理大臣だった頃、彼らが「愛国者」としていかにすばらしい政策を行っていたのか。

「反日勢力」に支配されたマスコミがいかに事実を隠蔽し、卑劣な偏向報道を行って、自民党の「愛国的」政治家たちを支持しないように国民を扇動し民主党という反日政権を成立させたか。

インターネットによって真実を知った今、国民は、自民党や安倍晋三を反日マスコミの偏向報道から守り、彼らを熱烈に支持して、政権に復帰させなくてはならないという、一種の陰謀論でした。

このときの演説のことを、経済評論家の三橋貴明は、歓喜の涙にむせびながら、次のように書いています。



上の写真、安倍晋三元総理の「右側」で、「誰か」が総理の「左手」をしっかりと握りしめ、高々と掲げているように見えたのは、きっとわたくしの目から汗が零れ落ちているためでしょう。

(中略)

ちなみに、総裁選や総選挙はともかく、民主党代表選挙はどうでもいいと思われた方がいらっしゃるかもしれません。とはいえ、本日の代表選の結果を受け、野田総理が再選されると、TPP反対派や増税反対派が離党する可能性が極めて高いのです。

ただでさえ野田総理は左派(原発反対派)からも保守派からも罵声を浴びる状態なのです。これでは、別にTPPや増税に反対していなくても、民主党を抜けたくなるでしょう。そして、もはや「数人」が離脱すると、民主党は衆院過半数割れする状況なのです。

『野田首相初の街頭演説「人殺し」「辞めろ」コールに思わず涙目

http://gendai.net/articles/view/syakai/138764

野田首相は、自分がどれだけ国民から嫌われているか、身に染みて分かったのではないか。19日、民主党代表選の街頭演説が東京・新宿で行われた。詰めかけた聴衆の手には「辞めろ」「ウソつき」などと書かれたプラカード。野田が登場すると、「帰れ!」「人殺し!」とヤジや罵声が飛び、最後は「辞めろ」コールの大合唱で演説がまったく聞こえないほどだった。(後略)』

【120919民主党代表選街頭演説(野田佳彦) 】
http://youtu.be/ig6i1BVF06Q

新宿で罵声を浴びた野田総理に対し、安倍総理は秋葉原で麻生総理や聴衆から「ハッピーバースデー!」と祝福されました。安倍総理の演説の初めに、麻生総理が応援演説をして下さったことについて、「こんな嬉しいことはありません」と仰っていました。

本当に嬉しいのは、わたくしたち日本国民の方です。経済政策や安全保障について「正しく理解している」方が立ち上がった。本来は、日本国民はこれを「自分たちのために」喜ばなければならないと思うわけです。

(出典: 三橋貴明ブログ「こんな嬉しいことはありません」2012年9月21日)


2012年12月16日の衆院選、その選挙前日の最後の街頭演説の地として、安倍晋三が選んだのも秋葉原でした。


無数の日の丸が翻る、「安倍晋三、安倍晋三」という群衆の熱狂的な連呼の中、安倍晋三は演説を行いました。

その翌日の選挙で自民党が圧倒的な勝利を飾り、民主党から政権を奪還しました。

それ以来、選挙があるごとに、安倍政権は、最後の街頭演説を秋葉原で行ってきました。(下の動画は、2014年12月の衆院選前の最終演説。)


都議選の選挙期間中、支持率の低下を意識して街頭演説を控えてきた安倍晋三でしたが、秋葉原なら、群衆が自分を好意的に迎えてくれると思ったのでしょうか。投票日を翌日に控えた7月1日、安倍晋三は、いつもの秋葉原で、最初で最後の都議選候補のための街頭演説に立ちました。

ところが、安倍晋三を待ち受けていたのは、「辞めろ」「帰れ」と連呼する群衆の声。


かつては安倍晋三の熱心な信奉者であった、籠池夫妻も現れて、「嘘つき」「人殺し」と叫ぶありさまです。



さきほど引用した三橋貴明のブログ記事の中でも触れられていましたが、安倍晋三が自民党の総裁選を戦っていた同じ2012年9月には、民主党の野田総理が、代表戦のための街頭演説で、「人殺し」「辞めろ」「嘘つき」「帰れ」という連呼を群衆から受けていました。


『野田首相初の街頭演説「人殺し」「辞めろ」コールに思わず涙目

野田首相は、自分がどれだけ国民から嫌われているか、身に染みて分かったのではないか。

19日、民主党代表選の街頭演説が東京・新宿で行われた。詰めかけた聴衆の手には「辞めろ」「ウソつき」などと書かれたプラカード。野田が登場すると、「帰れ!」「人殺し!」とヤジや罵声が飛び、最後は「辞めろ」コールの大合唱で演説がまったく聞こえないほどだった。

(出典: 日刊ゲンダイ 2012年9月20日)


5年前に、政権の座から引きずり下ろされようとしていた民主党の野田総理が、群衆から受け取っていた言葉と全く同一の言葉を、現在の安倍晋三が受け取っているのは皮肉なものです。

安倍政権が陥落する日が近づいています。

安倍政権発足直後から、私は、安倍晋三は「救国政治家」などではなく、日本を破壊する「裸の王様」(=グローバリスト)であると述べてきました。

安倍政権発足以来、日本は、まさにアンデルセン童話の『裸の王様』状態でした。

実際には「王様は裸」=「安倍晋三は新自由主義者」だったのですが、

誰も本当のことを語らなくなった。

誰も本当のことが見えなくなった。

このような錯誤が起きた背景には、アンデルセンの童話と同じく「インチキな仕立て屋」の存在があります。

その「インチキな仕立て屋」の一人に、三橋貴明氏という経済評論家の存在があり、彼は、いまどきのロボットアニメや戦隊ヒーロー物にも採用されないような、子供染みた単純な善悪二元論を毎日毎日振りかざし、世論を自民党支持、安倍晋三支持という一方向に追い込んできました。

その善悪二元論とは、

「自民党(善)vs民主党(悪)」

「安倍政権(善)vsマスコミ(悪)」

といったもので、彼のブログのどの記事を読んでも、このマンガのような善悪二元論が、これでもか、これでもかと執拗に反復されていることを、どなたも簡単に見つけることができるでしょう。

社会経験を積んだ大人であれば、世の中に絶対的な「善」など存在しないこと、誰も彼も、多かれ少なかれ不完全さを抱えた「悪」であることぐらい分かるはずなのですが、

このような「インチキな仕立て屋」に騙されて、人々は「安倍さんは愛国者」「安倍さんさすが」「安倍さんはTPPやらない」「安倍さんを信じよう」と事実とはアベコベの「信仰」を抱くようになってしまいました。

(出典: WJFプロジェクト「『インチキな仕立て屋』と『正直な子ども』」2013年2月28日)


今、一番大切なことは、

事実をねじ曲げる言論があふれる中で、

おかしいことを、おかしいと、はっきりと告げること。

おかしいことを、おかしいと指摘する人の輪が、

ひろがっていくこと。

アンデルセンの『裸の王様』の「正直な子ども」の輪がひろがっていくこと。

「インチキな仕立て屋」に負けることなく、

「王様は裸である」と大きな声ではっきりと告げることです。

(出典: WJFプロジェクト「『王様は裸である』と告げよ」2013年3月22日)


安倍晋三は、単なるグローバリスト、単なる新自由主義者、単なる構造改革推進論者、つまりは単なる売国奴です。

「裸の王様」自身が、自分が裸である事をはっきりと認めたのですから、今や、すべての国民が「王様は裸だ」と叫ぶ「正直な子ども」になって、国を守らなくてはなりません。

(出典: WJFプロジェクト「露出狂と化した裸の王様」2013年6月29日)


しかし、あなたがたは、私たち国民に謝罪すらしません。 謝罪もせず、責任も取らずに、のうのうと経済評論家だの、政治家だのの椅子に座り続け、いまだに安倍晋三こそが構造改革の主犯である事実を隠蔽し、国民を騙して、なおもこの嘘つき政治家への支持を煽り「インチキな仕立て屋」を演じ続けています。

あなたがたが自らを裁かなくても、やがて、時代がみなさんを裁き処罰するときが必ずやってきます。国民が目覚め、騙された怒りをあなたがたに向けるときがまもなくやってきます。そのとき、「王様は裸だ」「安倍晋三は売国奴だ」という怒号の中を、皆さんは安倍晋三と一緒にパレードすることになるでしょう。わたしはそのことをあなたがた「インチキな仕立て屋」にはっきりと予告しておきます。

(出典: WJFプロジェクト「三橋貴明は腹を切れ」2013年6月11日)


「王様は裸だ」と叫ぶ、最初は数少なかった「正直な子ども」たちの声は、いまでは、多くの群衆の声となって広がりつつあります。

選挙の結果はどうなるのでしょうか。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

WJFプロジェクトについて
作品リスト
政治的立場
WJFプロジェクトは、日本の主権、伝統、国柄を守る保守的な観点から、安倍政権が推し進めるTPP参加、構造改革、規制緩和、憲法改正、安保法制、移民受入などのグローバル化政策に反対しています。
TPP交渉差止・違憲訴訟の会
YouTube
WJFプロジェクトの動画作品は以下のYouTubeのチャンネルでご覧になれます。

お知らせ
アクセス・カウンター


今日の一言
日本語と日本社会(45)

天皇陛下万歳。 日本国万歳。 すばらしき日本よ、永遠なれ。
最新記事
コメント
<>+-
アーカイブ


RSSリンク
RSSリーダーに下のリンクを登録されると、ブログの記事やコメントの更新通知を受け取ることができます。