沢村直樹における「政治」と「非政治」
障子の向こう側に存在するもの。
沢村氏の界隈が「政治」的に尖鋭化し、かつ陰謀論に傾斜していくのと逆行するかのように、二年ぐらい前から、このブログは「政治」について語るよりも、「非政治」の大切さということを強く言い始めるようになりました。
当ブログがこのような言葉を連ねるようになってから、沢村氏の界隈の人たちからは「日本が政治的な危機に直面しているときに、抽象的なポエムに逃げたりして何をやってるんだ。最前線で戦っている沢村や侍JPを見習え」というようなお叱りを受けることもありましたが、今改めて思うことは、「非政治」に根ざさない「政治」的な活動や思弁がいかに不健全であるかということです。
昨年の暮れに「分を知る」という記事を書いたときも、実は、一つの悪い見本として沢村直樹氏とその界隈の人々の姿が私のイメージの中にありました。
沢村直樹氏の活動の問題点は、情報の精査や勉強という地道な作業にほとんど時間を注ぐことなく、毎日、何時間もパソコンの前に座り込んで、その場その場の思いつきや、ネット上に転がっている陰謀論を拾い集めて一方的にしゃべりつづけるがために、その情報発信の中に、必ず一定の割合で、事実に根ざさない誤った情報やデマが混ざり込み、似たようなトラブルを何度も繰り返したり、世の中に迷惑をかけたりするということだけではありません。
自分の生活の「非政治」の領域をあまりにも軽んじ、「政治」的なヒロイズムへと傾斜してしまうことの不健全さでもあると思います。
沢村直樹氏が軽んじている「非政治」の領域は、彼がいつも座っている座敷の障子の向こう側に存在していると私は感じています。
それは何よりも、障子の向こう側にいらっしゃるであろう、沢村直樹氏のお母さんの存在です。
毎日、毎日、何時間もパソコンの前に張り付いて、怒鳴り声をあげながら政治配信にふける沢村さんのことを、障子の向こう側にいらっしゃる沢村氏のお母さんはどう思っていらっしゃるのでしょうか。
沢村氏にとっての「非政治」の領域の重要な部分を占めるお母さんに心配をかけるような生活をしながら、健全な「政治」的な活動や言葉が立ち上がってくるとは思われません。
自分の生活の「非政治」の領域を軽んじてしまえば、日常からあまりにも乖離した既成の陰謀論へと傾斜していってしまうのも避けられないことです。
911の陰謀説が事実であろうが、あるまいが、沢村さんが一番大切にしなければならないのは、ご自分の生活の「非政治」の領域を満たしている様々な個々の存在です。
本来、それらのものを守るための一つの手段が「政治」であるはずです。
自分の生活の「非政治」の領域をないがしろにし、その領域の乏しさを埋め合わせる手段として「政治」に傾斜しているのであれば、それは本末転倒であるし、人の生き方としてあまりに不健全です。
沢村氏は、もっと「政治」的配信の時間や回数を減らすべきです。
お母さんのことをもっと大切にし、安心させてあげてください。
健全な「政治」的活動や言葉は、「非政治」の領域の豊かさの中からしか生まれないからです。
それは沢村直樹氏のみならず、「政治」に関心を抱く、私たち全てが、わが身を省みて、注意しなくてはならないことがらであると思います。
「非政治」の代替として、「政治」を利用してはならないのです。
陰謀論全般の問題点についてはこれからも指摘していきますが、沢村氏に関する言及は当面これを最後にしたいと思います。
「政治」が「政治」を糾し得る時代は過ぎ去りました。
一つの「政治」が、他の「政治」に置き換わる、「政権交代」と呼ばれる小手先の療法によっては、現代の日本の政治の病根は根治できません。
「あれがだめだからこれ、これがだめだからあれ」という既成のカタログからの取捨選択によっては、もはや日本はどうにも救われません。
必要なのは、どの陣営であれ「政治」そのものが、「非政治」の広さと深みと「根底」から、圧倒的な力で、批判され、否定され、粛正され、解体され、新しく塗り替えられていくことです。
そのために求められるのは、「非政治」のエネルギーの結集です。
ここで「非政治」とは、時には無邪気に遊ぶ子どもの笑顔であり、時には魂の内奥からわきあがる感情のざわめきであり、時には大地に這いつくばって暮らしを営む人々の怒りであり、時には国家の安寧と五穀豊穣を願ってやまない天皇陛下の祈りであり、時には安倍晋三の体内に潜むがん細胞であり、時には事実をあるがままに語る人々の群れであり、時には火山からの水蒸気の噴出であり、時には大地にふりそそぐ雨であり、時には太古から語り継がれる神話であり、時には連綿と受け継がれる伝統であり、時には人々の心を打つ音楽であったりします。
つまり、「非政治」とは、「自然」からわき起こり立ち上がるすべてのものの総称ですが、そうしたものの連携と結集が、今や「政治」を圧倒し、浄化しなくてはならない。
この、日本を浄化しうる「非政治」の広さと深みと「根底」を、私は「多元性」と呼びます。
(出典: WJFプロジェクト「『非政治』に『政治』を圧倒せしめよ」2014年10月10日)
当ブログがこのような言葉を連ねるようになってから、沢村氏の界隈の人たちからは「日本が政治的な危機に直面しているときに、抽象的なポエムに逃げたりして何をやってるんだ。最前線で戦っている沢村や侍JPを見習え」というようなお叱りを受けることもありましたが、今改めて思うことは、「非政治」に根ざさない「政治」的な活動や思弁がいかに不健全であるかということです。
昨年の暮れに「分を知る」という記事を書いたときも、実は、一つの悪い見本として沢村直樹氏とその界隈の人々の姿が私のイメージの中にありました。
ずっと以前から述べていることですが、「政治」というのは、この世界を構成する一つの小さな要素にすぎません。
「政治」が、この世界の全てを決定しているわけではありません。
世界は「政治」以外に、多様な要素によって組み上げられています。
私が陰謀論者に同意できないのは、彼らが、政治的な権力者たちが、世界のすべてを彼らの意のままにコントロールできると勘違いしているからです。
実際には、どんなにパワフルな権力者といえども、世界を構成する小さなパーティクルにすぎません。
それは私たち自身にもあてはまることです。
私たちがどんなに「正しい政治的見解」を訴え、それに同意する人々の数を増やし、民主主義や多数決によってどんなに大きな声を獲得したとしても、私たちが世界を自分たちの意のままにコントロールできるわけではありません。
私たちは、世界を構成する小さなパーティクルにすぎないからです。
「政治」にまったく無関心なことも、「政治」に関心を持ちすぎることも、共に誤りであると思います。
もっと世界との全体的な関わりを通して、自分たちの人生を有意義に組み立てていかなくてはならないと思います。
(出典: WJFプロジェクト「分を知る」2016年12月12日)
沢村直樹氏の活動の問題点は、情報の精査や勉強という地道な作業にほとんど時間を注ぐことなく、毎日、何時間もパソコンの前に座り込んで、その場その場の思いつきや、ネット上に転がっている陰謀論を拾い集めて一方的にしゃべりつづけるがために、その情報発信の中に、必ず一定の割合で、事実に根ざさない誤った情報やデマが混ざり込み、似たようなトラブルを何度も繰り返したり、世の中に迷惑をかけたりするということだけではありません。
自分の生活の「非政治」の領域をあまりにも軽んじ、「政治」的なヒロイズムへと傾斜してしまうことの不健全さでもあると思います。
沢村直樹氏が軽んじている「非政治」の領域は、彼がいつも座っている座敷の障子の向こう側に存在していると私は感じています。
それは何よりも、障子の向こう側にいらっしゃるであろう、沢村直樹氏のお母さんの存在です。
毎日、毎日、何時間もパソコンの前に張り付いて、怒鳴り声をあげながら政治配信にふける沢村さんのことを、障子の向こう側にいらっしゃる沢村氏のお母さんはどう思っていらっしゃるのでしょうか。
沢村氏にとっての「非政治」の領域の重要な部分を占めるお母さんに心配をかけるような生活をしながら、健全な「政治」的な活動や言葉が立ち上がってくるとは思われません。
自分の生活の「非政治」の領域を軽んじてしまえば、日常からあまりにも乖離した既成の陰謀論へと傾斜していってしまうのも避けられないことです。
911の陰謀説が事実であろうが、あるまいが、沢村さんが一番大切にしなければならないのは、ご自分の生活の「非政治」の領域を満たしている様々な個々の存在です。
本来、それらのものを守るための一つの手段が「政治」であるはずです。
自分の生活の「非政治」の領域をないがしろにし、その領域の乏しさを埋め合わせる手段として「政治」に傾斜しているのであれば、それは本末転倒であるし、人の生き方としてあまりに不健全です。
沢村氏は、もっと「政治」的配信の時間や回数を減らすべきです。
お母さんのことをもっと大切にし、安心させてあげてください。
健全な「政治」的活動や言葉は、「非政治」の領域の豊かさの中からしか生まれないからです。
それは沢村直樹氏のみならず、「政治」に関心を抱く、私たち全てが、わが身を省みて、注意しなくてはならないことがらであると思います。
「非政治」の代替として、「政治」を利用してはならないのです。
陰謀論全般の問題点についてはこれからも指摘していきますが、沢村氏に関する言及は当面これを最後にしたいと思います。
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