批判的精神: 事実に基づく論理的推論

誰が真実を述べ、誰が偽りを述べていたか。
※この記事は、旧ブログの記事批判的精神: 事実に基づく論理的推論(2013年2月23日)を再掲したものです。

大変、残念ですが、みなさんに警告してきた通りの展開です。
日米、TPP関税撤廃の例外容認 共同声明発表

【ワシントン共同】日米両政府は22日午後(日本時間23日未明)の首脳会談後、環太平洋連携協定(TPP)に関する共同声明を発表した。「TPP交渉参加に際し、一方的に全ての関税撤廃をあらかじめ約束することを求められるものではないことを確認する」と明記した。日本側が求めた関税撤廃の「例外」を事実上認めた内容で、日本の交渉参加に向けた後押しとなる。

安倍晋三首相は24日に帰国後、政府与党内で調整した上で、近く交渉参加表明を最終決断する見通しだ。

声明は「最終的な結果は交渉の中で決まっていく」として、配慮すべき分野があるとの認識を示した。

これまで私が申し上げてきたことは、一言一句そのとおりになっています。

これは、決して自慢したくて、このように言っているわけではありません。

私の警告を聞いていただき、事実を調べて、ご自分の頭で批判的に、かつ論理的に考えていただきたく、このように申し上げているにすぎません。

私は、事実から推論すれば、どなたもお解りになる程度のことを書いているにすぎません。

問題は、事実が幻想に覆い尽くされてしまって見えなくなってしまっていること、また、多くの人たちが、批判的に考えることをやめ、思考停止に陥っていることにあります。

もし私の書いてきたように物事が推移していなければ、根拠のない思い込みや妄言として、笑って聞き捨てていただいてかまいませんが、実際には、私が申し上げてきた通りの展開になっています。

もう一度、今、日本に何が起きているのか。

あらゆるものを疑い、先入観を振り払って、虚心坦懐に事実を見つめ、そしてよくよく熟考していただきたいと思います。

「保守」論客の言っていることは、特にまゆにつばをして疑って聞いてください。彼らは、時に、本当にいい加減なことを、もっともらしい顔で語ります。たとえば、チャンネル桜にもよく登場する倉山満氏。



彼の主張は次のようなものです。

中国との関係が緊迫化するなか、今はアメリカとの関係が最も大事であり、
「TPPなんかくれてやってもいい。争点化すること自体問題である。もっと他に大事なことがある。」

(上の動画: 3分20秒あたりから)
そして他に大事なこととは、財務省と日銀のコントロールによるデフレ脱却(つまりアベノミクス)と、参院選の勝利だ、というのですが、彼のこの主張は本当に正しいでしょうか。批判的、論理的に考えてみましょう。

仮にアベノミクスを続け、インフレ目標を達成してデフレ脱却をしても、日本がTPPに参加してしまったら、安い物品が海外から流入してきますから、デフレに逆戻りします。仮に金融緩和と財政出動を続けて2%のインフレ率を維持できても、移民の流入によって、日本の美しいフィリップス曲線はゆがめられ、失業率は下がらない。公共事業の乗数効果により内需が増えたとしても、外国企業に需要を奪われて、国内産業は潤わない。

とすると、デフレ脱却の恩恵を国民が享受するためには「TPPには絶対参加しない」という前提条件が不可欠なはずです。しかし、彼は、デフレ脱却が最優先だといいながら「TPPは重要な問題ではない。争点化すること自体が問題である」などと矛盾したことを言っている。明らかに彼の主張はおかしいことが分かります。

「TPPは交渉次第だろう。参加したからといって、大した問題ではない。今はアベノミクスによる経済政策を成功させることが最優先だ」などとおっしゃる方をよく見かけますが、この手の「保守」論客の主張を無批判に受け入れてしまってはいないでしょうか。

事実に基づいて論理的に思考すれば、「アベノミクスの成功のためには、TPPに絶対に参加してはならない」「TPP参加はアベノミクスを棒に振ることになる」という結論には、誰でも簡単に到達することができます。

とすると、今回TPP交渉に参加しつつある安倍政権が行っているアベノミクスは、TPP交渉参加が本格化するまでの時限的な効果しかもたず、せいぜい参院選までの間に高い支持率を維持する効果や目的しかないということになります。つまり「デフレ脱却」は、決して彼らの最終目標ではなく、何かの目的を遂げるための手段にすぎないことが推定されます。

安倍政権の抱える様々な矛盾点は、このように、論理的推論を行うことで、どなたでも、簡単に見破ることができるものばかりです。問題は多くの人々が、誰かの主張を鵜呑みにし、思考停止に陥っていることにあります。

ですから、こういう「保守」論客の話をそのまま信じ込んではなりません。批判的に聞かないと、本当に間違った方向に誘導されていってしまいます。

そして、もちろん、このブログに書いてあることも、鵜呑みにはせず、事実を確かめ、批判的にかつ論理的に考えるきっかけにしていただけたらと思います。

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No title

悲しいかな政治に必要なのは数という力です。

私達が元安倍信者達を取り込むのも考えないと、安倍の売国は止めれないのかも知れません。

対決より、時には和解し説得し懐柔するのも必要なのかも知れませんね。

No title

http://news.nicovideo.jp/watch/nw785760
もはや、安倍信者たちは阿鼻叫喚の地獄ですね

・この期に及んで「民主党が悪い」などと責任転嫁する奴

・「安倍ちゃんは財務省に騙された」などと、安倍晋三を未だに盲信している奴

・「消費税増税なんて、日本のその他の問題と比べたら大した問題じゃない」などと擁護する奴

・「こんな事、俺様は最初から分かり切っていた」などと開き直る奴

上記の連中の大半が、つい1ヶ月ほど前は、
「マスコミの飛ばし記事」
「財務省の役人の勝手な暴走で、安倍ちゃんは怒ってる」
「附則18条があるから、当分は消費税は上がらない」
「ここで消費税を上げたら、せっかく回復軌道に乗った日本経済が奈落のどん底に落ち込んでしまう」
などと言っていたはずなのですが……
恐らく、管理人様を「ころしてやる」とか「しね」とか言ってた連中も、この中に含まれていると思われます。

完全に見通しを間違え、デマばかり流してきた責任を取って、連中は腹を切って死ぬべきですね。

【自分の書いた言葉に責任を取らない】

安倍信者の典型例です。
彼らはマスコミを、特に朝日や毎日を批判しますが、その彼ら自身、自分たちも間違った事を主張しておきながら一切の責任を取りません。
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