ドナルド・トランプと三橋貴明

偶然の一致か、意図的な錯誤か。
「グローバリズムは国民を貧困化させる。」

「グローバリズムは国内産業を疲弊させる。」

「国民の生活を豊かにする内需型の経済政策が必要だ。」

ドナルド・トランプも三橋貴明も、大衆に向かってグローバリズムの危険性をせつせつと語りながら、長年、新自由主義やグローバリズムを批判する主張を掲げて戦ってきた政党や政治勢力から支持者を奪い、わざわざ共和党や自民党のような、大企業の側に立つ筋金入りの新自由主義政党に支持を誘導する。

自分たちの政党が伝統的に掲げてきた主張ではなく、あえて、反対勢力が長年掲げてきた政治主張を自分たちの主張であるかのように掲げることで相手勢力の支持者を取り込み、結果的に、反新自由主義勢力を分裂させ、骨抜きにし、弱体化させる。

ドナルド・トランプが、

「グローバリズムは皆さんを貧困化させるので、共和党のような新自由主義政党ではなく、真の反グローバリズムの闘士である民主党のバーニー・サンダースを一緒に支持しようではありませんか」

とは決して言わなかったように、

三橋貴明は、

「グローバリズムは皆さんを貧困化させるので、自民党のような新自由主義政党ではなく、国民新党や社民党という反新自由主義政党と連立を組んだ民主党政権を応援しようではありませんか」

とは決して言わなかったし、

「『自由党』(旧「生活の党と山本太郎となかまたち」)」の山本太郎のような反新自由主義の闘士を応援しましょう」

とは決して言わない。

むしろ、三橋貴明は、本物の反新自由主義の政治勢力に対しては「反日左翼」のレッテルを貼って、支持しないように読者を仕向けてきた。

「NAFTAやTPPのような貿易協定でアメリカは豊かになるのです」という主張や「構造改革や規制緩和によって日本は豊かになるのです」という主張が真っ赤な嘘であることに気づき始めた大衆を懐柔する上で、ドナルド・トランプや三橋貴明が採用したこの方法は、実に効果覿面なのだ。

なぜなら、彼らがグローバリズムに対して向ける批判は全く正しいものであり、「グローバリズムによって国民が貧困化する」という彼らの主張に嘘や誤りはないからである。

彼らが誤っているのは、彼らが提示する方法である。

彼らが本当にグローバリズムを批判する立場であるのであるのならば、徹底した新自由主義政党である自民党や共和党に投票を呼びかけてよいはずがない。

さて、このような同じ選挙手法が日本とアメリカで採用されたのは偶然の一致に過ぎず、彼らは、自分たちがやっていることが、実際には反新自由主義勢力から支持者を奪い脆弱化させてしまうことにまったく気付かずにやっていたのか。

それとも、彼らは、社会心理学やマーケティングの研究成果に基づいて高度に計算された大衆心理操作の一つの手法として各国のポピュリズム選挙を取り仕切る参謀らによって共有されている一つの技法として、このことを意図的に行っていたのか。

みなさんは、どちらだと思いますか。
*
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No title

また騙されていると思うべき。馬鹿は何度でも騙される。

No title

私はこれから先、日本にもバーニー・サンダースのような機知と理知を兼ね備え世界を分断するのではなく繋げる、高潔な精神と言動を併せ持つ国会議員が生まれる未来を期待しています。
「未来に出てくる」議員に期待しています。

No title

管理人さんて頭良いなーとつくづく思います。
私はどうも頭が悪いようでkazuya氏に騙され、桜井誠氏に騙され、三橋氏に騙されてずーっと自民支持でしたがやっとやっと目が覚めました。WJFはおかしな反日サイトだ!という匿名のコメントを信じきっていました。
誰かの意見に依存しまくりで、裏づけをとろうとしない自分がいかに愚かであったか実感しています。
本当に今までご迷惑おかけしたことを心の底から申し訳なく思っております。
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