アメリカはTPPをどう見なしているか(5)

バーニー・サンダース「TPPに反対する四つの理由」全編。
ヒラリー・クリントンと民主党の大統領候補指名を争ったバーニー・サンダース民主党上院議員が、2015年5月に上院で行った有名なTPP&ファストトラック反対演説に日本語の字幕をつけました。


演説をお聞きになればわかるように、バーニー・サンダースは、「社会主義者」を自称することをはばからない、自国の労働者の立場に立とうとする「左派」の政治家です。

そして、サンダースのように自国の労働者の生活や権利を守ろうとすると、必然的に、グローバリズムに反対し、国の門戸を閉ざそうとする立場に至ることがわかります。

つまり「社会主義」と「国家主義」は表裏一体の親和性を持ちます。

「左翼」が反国家的なのではなく、資本主義に闇雲に傾斜していく「右翼」こそが反国家的な人々であることがわかります。

日本に当てはめて言えば、「右翼」こそが「反日」なのです。

1. 多国籍企業ではなく、国民の側に立ち、
2. その故にこそ、グローバル化を推進したり容認したりするのではなく、国の枠組みを守ろうとする。


そのような政治的立場が日本でも育っていく必要があると思います。

ちなみに、このとき連邦議会で議題になっていたのは、オバマ大統領にTPPのTPA(貿易促進権限・別名ファストトラック)を認めるかどうかでした。

このときTPA法案は可決しており、11月8日に大統領選と同時に行われる連邦議会選挙から来年1月3日の連邦議会の会期終了までの「レームダック会期」と呼ばれる期間に、TPAを利用してオバマ大統領がTPP法案を議会に提出する可能性も指摘されています。

参考記事:
日経新聞「米のTPP承認、狭き道 オバマ氏意欲も民主党内には反対論」(2016年8月4日)

民主党内には、バーニー・サンダースやエリザベス・ウォーレンのような反TPPの有名な政治家が居ますが、民主党の「プラットフォーム」(政治綱領)には、反TPPの立場は盛り込まれませんでした。



参考記事:
ロイター「米民主党の綱領草案、サンダース氏主張のTPP反対は盛り込まず」(2016年7月11日 )

同時に、共和党の「プラットフォーム」(政治綱領)にも、反TPPは明確な形では明記されていません。

参考記事:
毎日新聞「TPPに慎重姿勢『重要な貿易協定急がず』」(2016年7月19日)
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バーニー最高!!

感謝

字幕動画の連続作成、本当に有難うございます。
そしてお疲れ様です。
FBなどで拡散させて頂きます(欧州の方向けにもよいと思ったので)。

記事内でも、左右二元論派向きに表現すれば、安倍政権下での日本の主な保守派、右派とは異なり、一貫してTPPに反対している日本の左派の言説を読んでいて個人的に感じていたことが端的に指摘されていて、興味深く拝読いたしました。
TPPの正式(公式)文書に日本語が入っていないことに関しても、左派の方は「屈辱的だ」と表現していたり、ISDSの件も「日本人に合わない」と発言していたりと、左右逆転してますね。
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