バカの国
長者の家の子となりて、貧里に迷うに異ならず。
郵政民営化のおかしさを、わかりやすい例え話で説明してみよう。
このばかげた話は、作り話でも、おとぎ話でもなく、日本人が実際に犯してしまった過ちである。
これまでも繰り返し説明してきたように、ほんの二十年前の日本には、郵便貯金や、簡易保険や、国民年金に集められた国民の資産の全額を、国が自由に運用してよいというきまりがあった。(郵便貯金・公的年金の財政投融資への預託義務)
日本の公共事業は、税金を原資とする一般会計と、郵便貯金・簡易保険・国民年金を原資とする財政投融資の二頭立ての馬車で行われていた。
しかし、日本人はバカなので、片方の馬を売り払ってしまった。
「国のために使いましょう」という名目でひいおじいさんの代からこつこつ集めた財産なのに、「このお金は金輪際、国のために使ってはいけません。このお金は、これから一般の銀行と同じ貸金業を開くために使うのです」というバカな法律をわざわざ自分たちで作ってしまった。
そのおかげで国の財政は、税金一本でやっていかなければならなくなってしまった。
そんなことをすれば、国の借金が増えていくのは当たり前の話。
国の借金が増えれば、増税されてしまうのも当たり前の話。
増税されれば、国の中のお金のめぐりは悪くなり、日本人はますます貧乏になる。
日本人が貧乏になれば財政はますます悪化する。
そうして、もともと郵便貯金や簡易保険という莫大な資産を抱えた大金持ちの家の子供であった日本国民は、その愚かさのゆえに、みな貧乏になってしまった。
考えれば考えるほど、郵政民営化はおかしいのである。
どうして日本人はそんなばかなことをしてしまったんだろうと、頭を抱えたくなるぐらい、日本人にとっての黒歴史である。
さらにひどいことに、日本人は、自分たちが間違いを犯したということに、郵政民営化から十年以上経つ今も気付くことができないほどバカであり、
もっとひどいことには、TPPなどという、郵政民営化に輪をかけて、自分たちの生活を破壊してしまうような貿易協定に国会の承認を与えようとしてしまうほどバカなのだ。
郵政民営化がおかしいと言うことは、郵政民営化をやった奴らがおかしいということなのだ。
誰が郵政民営化をやったんだ?
自民党ではないか。
まして、安倍は、郵政民営化を行った小泉の後継者ではないか。
国を壊した張本人たちをわざわざ祭り上げて、何が「愛国者」だ。
何が「救国政権」だ。
あるところに、大金持ちの家があった。
親子三代にわたって勤勉で有能な家族が莫大な財産を築き上げたのだ。
そこに生まれた長男が、遺産を相続した。
遺言書にはこう書いてあった。
「私たちがこつこつ働いて蓄えたこの財産を、あなたの人生のために自由に役立てなさい。」
ところが、そこに悪い男がやってきてこんな風に言った。
「世界を見渡してごらんなさい。あなたが両親から譲り受けたような莫大な財産をもつ人があなた以外に存在しますか。こんな莫大な財産を一人で抱えて生きていくことは人間として異常なことではありませんか。あなたが抱えることになった財産は大きすぎてあなた一人の手に負えるものではない。私はお金を扱うプロなので、これからはあなたの財産を私が管理して差し上げます。私はあなたの財産を使って貸金業をはじめます。これからは、お金が必要なときにはいつでも私に言って下さい。私があなたに貸し出してあげます。ただしあなたは、これから私がお金を貸し出すたくさんの顧客の一人になるのです。そうすることで、あなたは他の人々と同じになれるからです。」
「それはすばらしい考えですね。私はかねがね自分が特別であることに悩み、他の人たちと同じ生き方をしたいと願ってきました。私が親から譲り受けたこの財産を手放して、自由にあなたからお金を借りることで、世間一般の水準(グローバル・スタンダード)に合致した人生を送れるなら、それは私が心から願うことです。その話に乗りましょう。」
この愚かな男は、親から譲り受けた貴重な財産を手放して、借金まみれになってしまったそうな。
このばかげた話は、作り話でも、おとぎ話でもなく、日本人が実際に犯してしまった過ちである。
これまでも繰り返し説明してきたように、ほんの二十年前の日本には、郵便貯金や、簡易保険や、国民年金に集められた国民の資産の全額を、国が自由に運用してよいというきまりがあった。(郵便貯金・公的年金の財政投融資への預託義務)
日本の公共事業は、税金を原資とする一般会計と、郵便貯金・簡易保険・国民年金を原資とする財政投融資の二頭立ての馬車で行われていた。
しかし、日本人はバカなので、片方の馬を売り払ってしまった。
「国のために使いましょう」という名目でひいおじいさんの代からこつこつ集めた財産なのに、「このお金は金輪際、国のために使ってはいけません。このお金は、これから一般の銀行と同じ貸金業を開くために使うのです」というバカな法律をわざわざ自分たちで作ってしまった。
そのおかげで国の財政は、税金一本でやっていかなければならなくなってしまった。
そんなことをすれば、国の借金が増えていくのは当たり前の話。
国の借金が増えれば、増税されてしまうのも当たり前の話。
増税されれば、国の中のお金のめぐりは悪くなり、日本人はますます貧乏になる。
日本人が貧乏になれば財政はますます悪化する。
そうして、もともと郵便貯金や簡易保険という莫大な資産を抱えた大金持ちの家の子供であった日本国民は、その愚かさのゆえに、みな貧乏になってしまった。
考えれば考えるほど、郵政民営化はおかしいのである。
どうして日本人はそんなばかなことをしてしまったんだろうと、頭を抱えたくなるぐらい、日本人にとっての黒歴史である。
さらにひどいことに、日本人は、自分たちが間違いを犯したということに、郵政民営化から十年以上経つ今も気付くことができないほどバカであり、
もっとひどいことには、TPPなどという、郵政民営化に輪をかけて、自分たちの生活を破壊してしまうような貿易協定に国会の承認を与えようとしてしまうほどバカなのだ。
郵政民営化がおかしいと言うことは、郵政民営化をやった奴らがおかしいということなのだ。
誰が郵政民営化をやったんだ?
自民党ではないか。
まして、安倍は、郵政民営化を行った小泉の後継者ではないか。
国を壊した張本人たちをわざわざ祭り上げて、何が「愛国者」だ。
何が「救国政権」だ。