「TPPバスの終着駅は、日本文明の墓場なのだ」

稲田朋美の変節。
安倍政権は、今国会(第192回国会、会期:平成28年9月26日〜11月30日)での、TPPの国会承認を目指し、10月14日から国会で審議が始まっています。

参議院予算委員会で、稲田朋美防衛大臣のTPPに関する過去の発言が取り上げられ、その変節ぶりが、社民党の福島瑞穂氏や民進党の徳永エリ氏といった野党議員から激しい批判を受けています。


稲田朋美防衛大臣の、過去の発言の一つに、目を通して見ましょう。

弁護士、衆院議員・稲田朋美 普天間のツケをTPPで払うな

TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)議論が沸騰している。

TPPは全てのモノの関税を原則即時撤廃し、サービス、貿易、投資、労働などを自由化することを目標とし、現在9カ国が交渉中だ。当然ながら、交渉参加国それぞれに思惑がある。例えば、米国は、アジア太平洋地域への輸出と国内雇用の拡大、地域でのリーダーシップの強化を狙っている。

≪なし崩し的な譲歩必至の交渉≫

では、日本の戦略は何なのか。イメージ先行で抽象的な決め付けではなく、冷静かつ戦略的な見極めと判断が必要だ。「バスに乗り遅れるな」と推進派は言うが、バスは乗り遅れるかどうかよりも、「行き先」が重要である。「行き先」が分からない、しかも間違いに気づいても途中下車できないバスに国民を乗せてはならない。

TPPが、将来の日本の国柄に重大な影響を及ぼすことは明らかで、交渉に参加するなら、国会での十分な議論が不可欠だ。だが、どうやら衆院予算委員会で1日だけ集中審議し、12日からのAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会合で野田佳彦首相が交渉参加を表明するらしい。外務委員会で玄葉光一郎外相に質(ただ)したが、参加決定手続きは未定、最終的には首相判断という曖昧答弁だった。

もともと、民主党は、昨年の参院選のマニフェスト(政権公約)でも全くTPPに言及せず、菅直人前首相の昨年10月の所信表明で突如浮上してきた。しかも、今に至るまで、交渉参加の原則的な方針すら決まっていない。コメにかける関税をどうするのか。輸入食品、医薬品、化粧品の安全基準はどうなるのか。海外の弁護士や外国人労働者の規制なくして、国民の生活や雇用は大丈夫なのか。

農業をスケープゴートに議論を矮小(わいしょう)化せず、ISD条項(投資家と国家間の紛争条項)による司法権、立法権の侵害の問題や最大の非関税障壁とされる国語は守れるのかという文明の危機の問題として議論しなければならない。正確な情報も発信されず、交渉に参加すべしとか、ルールを作るとか、途中で脱退できるのできないの、と抽象的な議論に終始しているようでは、全てをなし崩し的に譲歩することになるのがオチである。

≪取り返しつかぬ外交の失政≫

民主党は小泉構造改革による格差拡大を批判して政権を取った。それがなぜTPP推進なのか。壊滅的な打撃を受ける農業についても、平成21年の衆院選などで、自民党の規模拡大農政は零細農家を切り捨てると批判し、戸別補償で全農家を救うと豪語して農村票を取り込み、政権交代を果たした。TPPによる自由貿易と競争力強化そして規模拡大を核とする農業構造改革を訴える資格はない。

さらに、普天間の失政の埋め合わせにTPPを利用することは国益を大きく損なう。子ども手当、戸別補償、高校授業料無償化、高速道路無料化の、いわゆる4Kに代表される大衆迎合的な財源なきばらまきは、自民党が政権を奪還して、やめればすむ。だが、外交の失政は取り返しがつかない。

民主党政権の最大の失政は普天間と尖閣だ。普天間飛行場の県外移転というできもしない公約で日米関係をがたがたにし、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件での弱腰外交で世界中から足元を見られている。閣僚は竹島も北方領土も「不法占拠」と言えなくなった。韓国は竹島に次々に構造物を造り、ロシアは大統領が北方領土を訪問したが、日本はまともに抗議すらできない。こんな民主党に国益がかかる外交を任せておけようか。

≪日本独自の対外発信の放棄だ≫

TPPは米国の輸出拡大と雇用創出のためにある。普天間で怒らせた米国のご機嫌を取るために交渉に入るとすれば、政権維持のために国を売る暴挙だ。これ以上の失政の上塗りはやめるべきだ。

日本は中国でも米国でもない「道義大国」として独自の価値観を世界に発信する責務がある。だから、日米同盟は重要だが、「中国を囲い込む」という理由で、米国に同化するわけにはいかない。米国で今、大きな社会問題になっているウォール街占拠デモは、米国の強欲資本主義の歪(ゆが)みによるもので、ある種の共感を覚える。

日本は一握りの極端に裕福な人と多数の貧しい人の国ではなく、額に汗し努力した人が報われる、頑張りながら報われなかった人も助ける社会を目指すべきだ。日本型資本主義は、富を創出し、社会を豊かにした人が豊かになるものでなければならない。コンピューターを駆使した不公正な株取引や法の不備をついて巨額の富を得ることが称賛されることなく、「不道徳」と指弾される国である。

日本は「儲(もう)けたもの勝ち」「何でもあり」を是正し、カジノ資本主義を正す責務がある。TPP参加は、そういう役割を自ら放棄することになる。なぜなら、TPPは米国の基準を日本が受け入れ、日本における米国の利益を守ることにつながるからだ。それは、日本が日本でなくなること、日本が目指すべき理想を放棄することにほかならない。TPPバスの終着駅は、日本文明の墓場なのだ。(いなだ ともみ)

(出典: 産経新聞2011年11月7日)


稲田朋美は、野党議員の追及に対して、安倍政権になり、オバマ大統領との間で「聖域なき関税撤廃」ではないことが確認されたので、TPPに賛成することにしたと答えていました。

しかし、上の文章の中で、稲田朋美は次のように記しています。

農業をスケープゴートに議論を矮小(わいしょう)化せず、ISD条項(投資家と国家間の紛争条項)による司法権、立法権の侵害の問題や最大の非関税障壁とされる国語は守れるのかという文明の危機の問題として議論しなければならない。


稲田朋美は、TPPが農産物のような関税の問題に矮小化されず、国家の主権や、「文明の危機の問題」であることを明確に認識していました。

にもかかわらず、農産物に例外品目が認められ「聖域なき関税撤廃」ではないことが明らかになったので、TPPに賛成することにしたのだというのは、どういうことなのでしょうか。

日本は「儲(もう)けたもの勝ち」「何でもあり」を是正し、カジノ資本主義を正す責務がある。TPP参加は、そういう役割を自ら放棄することになる。なぜなら、TPPは米国の基準を日本が受け入れ、日本における米国の利益を守ることにつながるからだ。それは、日本が日本でなくなること、日本が目指すべき理想を放棄することにほかならない。TPPバスの終着駅は、日本文明の墓場なのだ。


と、そこまで分かっていながら、安倍晋三と共に、TPPを推進し、国家の主権を放棄し、日本文明を墓場に葬り去ろうとするのはどういうことなのでしょうか。

稲田朋美は、福島瑞穂氏から、次のように一喝されていました。


私は別に切り取って言っていません。これはあなたが実際に発言しているんですよ。あなたの信念だったんじゃないんですか。TPPに関してだって、アメリカと違うんだったら、グローバリゼーションが間違っているんだったら、瑞穂の国が守れないじゃないですか。

TPP反対で信念貫きなさいよ。


稲田朋美は、与党時代と野党時代では立場が異なるというのですが、社民党も民主党と連立政権を組んでいましたから、福島瑞穂氏も同じように与党時代と野党時代を経験しています。

しかし、福島瑞穂氏が、稲田朋美のように、野党時代と与党時代で手のひらを返すような変節を示したか。福島瑞穂氏は、与党時代も野党時代も首尾一貫して経済弱者の側に立つ政策を訴えています。あくまでも国民の生活を守ろうとする点では、安倍晋三や稲田朋美のような統一教会絡みの売国奴よりも、ずっと愛国的であると思います。すくなくとも政治家として一貫した信念を貫いています。

K-POPのアイドルグループBIGBANGの日本ドームツアーの記念グッズの帽子をかぶって公務にでかける稲田朋美。





K-POPや韓流ブームと、「血統転換」(民族浄化)を教義に掲げる統一教会は無関係ではありません。(ソース)

移民やグローバリズムという統一教会や安倍政権が推進する政策も、「血統転換」の教義と合致しています。


(統一教会の関連組織「世界平和連合」の福井県大会に参加する稲田朋美)
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野党があまりに酷いから自民党を支持する、といってる愚民のせいであらゆるものが失態・悪政の連発なんだけどね。ロシア外交は歴代の中で最も無能、韓国相手に慰安婦を認め金までバラまく始末、中国に空気清浄技術を無償で渡し、日本が被災で苦しむ中で支援は数千億に対して利権だらけの無用のオリンピックに総合計兆単位の計画、国を守る筈の自衛隊を南スーダン紛争地に派遣し続ける「国民優先の無視と自衛隊をものの如く使う」自己満足の世界貢献アピール。他にも見るに耐えないものは山程ある。NHKの意見丸のみとか東電優遇しまくりとかね。

それでもまだ安倍政権が良いと言ってる奴は数年後泣きを見た後で「安倍を支持してた奴責任とれ!」とか臆面もなく言うんだろうなぁ…。

No title

まともな政党の方が支持率が低いんだから国民のレベルの低さがわかる
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