WJFプロジェクトから脅迫メールを受け取ったと喜ぶ三橋貴明氏
私は知りません。
三橋貴明氏が、昨日のブログの記事やツイッターで、「WJFプロジェクトからの刺客よしふる」を名乗る人物から、9月20日に脅迫メールを受け取ったと、とてもうきうきした調子で報告しています。
三橋貴明は、WJFプロジェクトのことは知らないと主張しつつ、どういうわけか、WJFプロジェクトが、「超爆笑」してしまうような、「すっげ〜、惨め」で、「心の底からの『嘲笑』」に値するようなメールを送ってきたのだということを、世の中に印象づけたくて仕方がない様子なのですが、そもそも、三橋貴明氏が、本当にWJFプロジェクトのことを知らないのかと言えば、
と述べてこられた三橋貴明氏の過去の発言と同様、まゆにつばをして聞かなければならない大変疑わしい言葉であると思います。
というのは、下に引用するとおり、三橋貴明氏は、今年の4月に、ご自分のブログに飛源という人物が「WJFプロジェクト」の名前を連呼しつつ書き込んだコメントに反応し、「何で(WJFプロジェクトのような)売名目的の無名ブロガーをわたくしが相手にしなければならないの」と、自分でわざわざ答えてしまっているからです。
このように、WJFプロジェクトを指して「売名目的の無名ブロガー」「一般人のブログ」と自分で呼んでおきながら、三橋貴明氏がWJFプロジェクトの存在すら知らないということは考えられません。
また、WJFプロジェクトの記事のリンクを三橋ブログのコメント欄に投稿して、コメントを削除されたりブロックされた人がこれまでにもいますので、その事実から判断しても、三橋氏がWJFプロジェクトのことを全く知らないと言うのは不自然です。
それでも三橋貴明氏が、「TPPはマスコミの飛ばし」「安倍さんはバスが出るのを待っているだけ」ととぼけていた時と同じように、「WJFプロジェクトなど知らない」ととぼけるのであれば、三橋先生、そして三橋ブログの読者のみなさん、2012年12月末の安倍政権発足以来、WJFプロジェクトが三橋貴明氏に対して向けてきた疑問や批判を、この機会に、どうか知っていただきたいと思います。
WJFプロジェクトが三橋貴明氏に向けてきた批判を、次のように要約することができます。
そして、下に挙げるような様々な記事において、三橋貴明氏の発言を具体的に引用しつつ、三橋貴明氏の言論の矛盾や虚偽を繰り返し指摘してきました。
WJFプロジェクト: 三橋貴明氏への公開質問状 (2013年3月4日)
WJFプロジェクト: 三橋貴明は腹を切れ (2013年6月11日)
WJFプロジェクト: 本物を見抜く目: 三橋貴明、また嘘をつく (2014年2月8日)
WJFプロジェクト: 三橋貴明はなぜ歓喜の涙を流したのか (2014年6月16日)
WJFプロジェクト: 三橋貴明: 言論界の佐村河内守 (2014年7月22日)
WJFプロジェクト: 三橋貴明による嘘のカタログ (2014年9月1日)
WJFプロジェクト: インチキな仕立て屋たちの遁走 (2015年2月21日)
WJFプロジェクト: 性懲りもなく (2016年1月22日)
WJFプロジェクト: 「言論の自由に、嘘で売国奴を持ち上げる自由は含まれない」 (2016年3月24日)
さて、WJFプロジェクトが、9月20日に、三橋貴明氏に対して「殺し(564)」を暗示するような脅迫メールを出したかと言えば、私はそのようなメールに一切関知していません。
また、よしふるさんに確認したところ、よしふるさんも、そのようなメールを三橋貴明氏に出してはいないそうです。
とすると、三橋貴明氏が9月20日に受け取った脅迫メールは、WJFプロジェクトの関係者になりすました、まったく無関係な人物が出したものであると考えられます。
私にはアリバイがあり、9月19日と20日の両日は、以前からこのブログでも紹介してきたBABYMETALという三人組のユニットが今年展開してきた世界ツアーのファイナルを飾る、東京ドームのコンサートに参加していました。
(二晩参加したのは、BABYMETALのコンサートが二晩で完結する構成だったためです。)

私は、三橋貴明氏が脅迫メールとやらを受け取っていた頃、延べ11万人のBABYMETALのファンたちと共に、東京ドームで、キツネサインを振りかざしたり、土下座ヘドバンをしたり、「ヨン」とか「メタッ」と叫んだり、「紅月」や「NO RAIN, NO RAINBOW」を歌うSU-METALの圧巻の歌声に感動のあまり涙したり、YUI-METALやMOA-METALの笑顔に思わずほほえんだり、夢のような感動的な時間の中にいたのであって、三橋貴明氏やチャンネル桜といった、唾棄すべき塵埃の世界のことなど、頭の片隅にすらありませんでした。

著名人を含めて、この二晩のコンサートを見たたくさんの人々が、感動を口にし、歴史に残る圧倒的な名演だったと大絶賛していますが、その中から、アニメ演出家の山本寛氏の感想を紹介させていただきます。
私がBABYMETALのコンサートに初めて参加して驚いたことは、ファンの年齢層が様々であることでした。
お父さんに連れられたベビメタの衣装を着た小さな女の子、家族連れ、若い男女、中高年の男女、そしておじいさんやおばあさんまで、実にいろいろな人たちが、コンサートを見に来ていました。
コンサートを見る目的でわざわざ来日したという外国人もたくさん来ていました。
このように、まだ十代の女の子に過ぎないBABYMETALの三人と、三人を支える優秀なスタッフが生み出してきた独自のコンテンツは、この地球上に暮らす様々な人々の心をわしづかみにしています。
そして、
BABYMETALと、三橋貴明(チャンネル桜)。
この二つのコンテンツを比較するならば、私は次のように述べざるをえません。
この二つのコンテンツは、あまりに対照的であると。
天と地が対照的なように、
昼と夜が対照的なように、
光と闇が対照的なように、
ごまかしのない研ぎ澄まされた質の高いパフォーマンスと、デタラメばかりを並べた言論が対照的なように、
それ自身のポジティブな魅力で成立するビジネスと、人々の不安につけ込むことで成立するビジネス(「韓国経済が崩壊する」とか「日本の借金が」といったネットの各所にしつこく現れる例のうっとうしいバナー広告のことです)が対照的なように、
この二つのコンテンツは、あまりに対照的です。
そして、
三橋貴明氏の言葉を借りるならば「無名」で「一般」のコンテンツの消費者に過ぎない私が、上の二つのコンテンツのうちどちらが好きかと問われれば、私は、間違いなく、BABYMETALの方が大好きだし、私自身は本当につまらない人間であるけれども、少しでも修練を重ねて、BABYMETALのような質の高い本物の世界に少しでも近づきたいと答えます。
それにしても、三橋先生。
という発言は、あまりにプロの作家として言葉のセンスを欠いていませんか。
わたしはジャマイカのフラワー?
これならば、倉山満氏の
という発言の方が、はるかに秀逸であると申し上げずにはおれません。
9月20日、「WJFプロジェクトからの刺客 よしふる」(そもそもWJFって、何のこと? わたしは(W)、ジャマイカの(J)、フラワー(F)の略?)と名乗る者からメールが来たのですが、安倍政権の新自由主義的政策に反対し(続きはブログで)https://t.co/Rt5twMV2k4
— 三橋貴明 (@TK_Mitsuhashi) 2016年9月22日
9月20日、「WJFプロジェクトからの刺客 よしふる」(そもそもWJFって、何のこと? わたしは(W)、ジャマイカの(J)、フラワー(F)の略?)と名乗る者からメールが来たのですが、安倍政権の新自由主義的政策に反対しないと(していますが)、564、だそうです。だっせ~っ(心の底からの「嘲笑」)。
何が、564ですか。堂々と「殺す」と書けばいいじゃないですか。いざというときに言い抜けするために、「殺す」ではなく、「564」と書いているわけですね。
すっげ~、惨め。しかも、わたくしだけではなく、藤井先生や施先生も「564」だそうです。
懸命に自分を守っている文章に、超爆笑しましたwww。そんなに自分が大切なら、メールなんてしてこなければいいじゃんw。
さらに、三橋経済塾にも「スパイ」を忍ばせているとのこと。年間6万円も払って、ご苦労様ですね。頑張って下さい。
(出典: 三橋貴明ブログ「日本銀行の総括」2016年9月22日)
三橋貴明は、WJFプロジェクトのことは知らないと主張しつつ、どういうわけか、WJFプロジェクトが、「超爆笑」してしまうような、「すっげ〜、惨め」で、「心の底からの『嘲笑』」に値するようなメールを送ってきたのだということを、世の中に印象づけたくて仕方がない様子なのですが、そもそも、三橋貴明氏が、本当にWJFプロジェクトのことを知らないのかと言えば、
「安倍さんは、構造改革チックなことは一言も語っていない」
「安倍さんは、正しい経済政策を理解している」
「自民党は、構造改革や消費税増税をやらない」
「TPPも消費税増税もマスコミの飛ばしである」
「消費税増税や緊縮財政は財務省が悪い」
「安倍政権の構造改革路線は産業競争力会議や竹中平蔵のせい」
「安倍政権、突然変わりましたよね。(2013年)9月末ぐらいからちょっとおかしいなあとは思ってたんですよ。」
「TPP交渉に参加したからといって安倍支持をやめてはならない」
「安倍政権の政策の中に構造改革の匂いを嗅いだぐらいで支持をやめるのは革命だ」
「泥の中をかきわけるように安倍政権を支持し続けよ」
「赤池まさあき氏が正しい経済政策を、完璧に理解している方であることを保証します」
「田母神俊雄はクリーンです。それはもう、笑ってしまうほどにクリーンです 」
「間違いなく、田母神俊雄は主要候補の中で最もクリーンなのです」
「アベノミクスで超大国日本が復活する」
と述べてこられた三橋貴明氏の過去の発言と同様、まゆにつばをして聞かなければならない大変疑わしい言葉であると思います。
というのは、下に引用するとおり、三橋貴明氏は、今年の4月に、ご自分のブログに飛源という人物が「WJFプロジェクト」の名前を連呼しつつ書き込んだコメントに反応し、「何で(WJFプロジェクトのような)売名目的の無名ブロガーをわたくしが相手にしなければならないの」と、自分でわざわざ答えてしまっているからです。
40. なぜ黙認しているのですか?
WJFプロジェクトがまた三橋さんを痛烈に批判していますよ。
ホラッチョ三橋
http://wjf-project.info/blog-entry-1164.html
なぜ、ここまで言われているのに黙っているのですか?
なぜ、倉山氏の時のようにすぐに告訴しないのですか?
三橋さんは言っていましたよね?
「一線を越えた誹謗中傷」は、ネットの書き込みだろうが何だろうが、容赦なく告訴します。そのための弁護士チームも揃えてあります。
と。
なのになぜ告訴しないのですか?
何を怖がっているのですか?
それともまだ「一線を越えた誹謗中傷」ではないとおっしゃるのですか?
三橋さんをこれでもかと「詐欺師」呼ばわりしているのに!
このまま黙っていると黙認しているとみなされ、みんなから本当に三橋さんを「詐欺師」だと思われてしまいます。
それを避けるためにも、裁判所の権力を借りて三橋さんは「詐欺師」じゃないと認定してもらいましょう!
もうそれしかないです。
三橋さんは言動を一致させるブレないお方のはずです。
ですので、勇気を持ってWJFを訴えてください。お願いします!
飛源 2016-04-27 20:23:43
42. Re:なぜ黙認しているのですか?
>飛源
何で売名目的の無名ブロガーをわたくしが相手にしなければならないの? そもそも、一般人のブログなどわたくしは読みませんし、どうでもいいです。
いい加減うざいので、今後も同じ趣旨のコメントを書き込むなら、アク禁にします。
三橋貴明 2016-04-27 21:18:43
(出典: 三橋貴明ブログ「安倍政権は移民推進内閣である」2016年4月27日 )
このように、WJFプロジェクトを指して「売名目的の無名ブロガー」「一般人のブログ」と自分で呼んでおきながら、三橋貴明氏がWJFプロジェクトの存在すら知らないということは考えられません。
また、WJFプロジェクトの記事のリンクを三橋ブログのコメント欄に投稿して、コメントを削除されたりブロックされた人がこれまでにもいますので、その事実から判断しても、三橋氏がWJFプロジェクトのことを全く知らないと言うのは不自然です。
それでも三橋貴明氏が、「TPPはマスコミの飛ばし」「安倍さんはバスが出るのを待っているだけ」ととぼけていた時と同じように、「WJFプロジェクトなど知らない」ととぼけるのであれば、三橋先生、そして三橋ブログの読者のみなさん、2012年12月末の安倍政権発足以来、WJFプロジェクトが三橋貴明氏に対して向けてきた疑問や批判を、この機会に、どうか知っていただきたいと思います。
WJFプロジェクトが三橋貴明氏に向けてきた批判を、次のように要約することができます。
「TPPや新自由主義を批判してきた代表的な論客である三橋貴明氏が、安倍晋三が、小泉構造改革の後継者として自民党総裁に選ばれ、『小泉構造改革の継続』を訴えて第一次安倍政権を発足させた当時から、過激な新自由主義の政治家として知られていた事実を知らなかったはずがない。また政権交代が起き、第二次安倍政権が発足することになった2012年12月の衆院選前に自民党が出した総合政策集J-ファイル2013には、その後、安倍政権が推進していくことになる過激な新自由主義路線がはっきり明記されていた。マクロ経済学の専門家である三橋貴明氏が、自民党の総合政策集を読んで、そのことを読み解けなかったはずがない。三橋貴明氏は、安倍晋三が昔と何ら変わらない過激な新自由主義の政治家であることを十分に知悉しながら、2013年10月ごろまで、そのことに気付かないふりを続け、あたかも安倍晋三が、『正しい経済政策』なるものを理解しており、新自由主義とは真逆の政策を進めようとしているかのようなデマを流す大衆扇動に加担し、『TPP交渉に参加を決めたからといって安倍支持をやめてはならない』『泥の中をかき分けるように安倍晋三を支持しつづけよ』と読者に呼びかけ続け、結果として、2013年の夏の参院選で自民党が圧勝し、衆参のねじれが解消され、安倍政権がなんの歯止めもなく、新自由主義路線に邁進していく環境を整えることに協力した。万に一つ、その錯誤が意図的なものでなかったとしても、読者に対して自らの錯誤を認めて謝罪し、なぜ黒いものを白だと思い込むような、通常ならば考えられないレベルの錯誤を犯したのか、その原因を現在に至るまで一切説明しようとしない姿勢は、プロの言論人としてあまりに無責任である。」
そして、下に挙げるような様々な記事において、三橋貴明氏の発言を具体的に引用しつつ、三橋貴明氏の言論の矛盾や虚偽を繰り返し指摘してきました。
WJFプロジェクト: 三橋貴明氏への公開質問状 (2013年3月4日)
WJFプロジェクト: 三橋貴明は腹を切れ (2013年6月11日)
WJFプロジェクト: 本物を見抜く目: 三橋貴明、また嘘をつく (2014年2月8日)
WJFプロジェクト: 三橋貴明はなぜ歓喜の涙を流したのか (2014年6月16日)
WJFプロジェクト: 三橋貴明: 言論界の佐村河内守 (2014年7月22日)
WJFプロジェクト: 三橋貴明による嘘のカタログ (2014年9月1日)
WJFプロジェクト: インチキな仕立て屋たちの遁走 (2015年2月21日)
WJFプロジェクト: 性懲りもなく (2016年1月22日)
WJFプロジェクト: 「言論の自由に、嘘で売国奴を持ち上げる自由は含まれない」 (2016年3月24日)
さて、WJFプロジェクトが、9月20日に、三橋貴明氏に対して「殺し(564)」を暗示するような脅迫メールを出したかと言えば、私はそのようなメールに一切関知していません。
また、よしふるさんに確認したところ、よしふるさんも、そのようなメールを三橋貴明氏に出してはいないそうです。
とすると、三橋貴明氏が9月20日に受け取った脅迫メールは、WJFプロジェクトの関係者になりすました、まったく無関係な人物が出したものであると考えられます。
私にはアリバイがあり、9月19日と20日の両日は、以前からこのブログでも紹介してきたBABYMETALという三人組のユニットが今年展開してきた世界ツアーのファイナルを飾る、東京ドームのコンサートに参加していました。
(二晩参加したのは、BABYMETALのコンサートが二晩で完結する構成だったためです。)

私は、三橋貴明氏が脅迫メールとやらを受け取っていた頃、延べ11万人のBABYMETALのファンたちと共に、東京ドームで、キツネサインを振りかざしたり、土下座ヘドバンをしたり、「ヨン」とか「メタッ」と叫んだり、「紅月」や「NO RAIN, NO RAINBOW」を歌うSU-METALの圧巻の歌声に感動のあまり涙したり、YUI-METALやMOA-METALの笑顔に思わずほほえんだり、夢のような感動的な時間の中にいたのであって、三橋貴明氏やチャンネル桜といった、唾棄すべき塵埃の世界のことなど、頭の片隅にすらありませんでした。

著名人を含めて、この二晩のコンサートを見たたくさんの人々が、感動を口にし、歴史に残る圧倒的な名演だったと大絶賛していますが、その中から、アニメ演出家の山本寛氏の感想を紹介させていただきます。
うわー。
もうどう言葉にしていいか解らない。
ただ興奮しかない。
僕はベビメタに関しては完全に「後乗り」なので、どう語っていいか見当も付かない。だから今まで言及しないでいた。
ベビメタについての議論は今や世界中で行われている。だから自分が今更語っても、既出の陳腐な論評しかできないと思っていた。
だがしかし、それでも、ここで声を出したい、出すしかないと思える程、今日のライブは圧倒的だった。それまでのアイドルのドーム公演は何だったんだ、というくらい、圧倒的な出来栄えだった。
今日の「LEGEND -METAL RESINTANCE」公演は、一つの最上級の「作品」だった。
間違いなく、BABYMETALは今のアイドルシーンの頂点だ。差が違いすぎる。彼女らに比べたら他のアイドルはただの学芸会だ。
とは言え、それが他のアイドルをすぐに排除するものではない。『AKB商法とはなんだったのか』という本にも書いてある通り、「未完成さ」「未熟さ」も、間違いなくアイドルの一大要素であるはずだからだ。
それを否定する気は毛頭ないが、しかしここまでのパフォーマンスを見せられたら、声も出ない。
パフォーマンスの高さだけではない、徹底したコンセプトデサイン、それがライブだと一望できた。セット、照明、音響、観客に配ったコルセットなどの演出、これらはいずれも現場にいないとちゃんと確認できないものだ。ただただ、息を飲んだ。
BABYMETALの「コンセプト」は、非常に危ういものである。キツネ様とか、世界を護って戦っている?体だとか。そのコンセプトに付いていけなくて消えていったアイドルを僕はいくつも知っている。「こりん星」とか、そういう類のものだと思えば、理解していただけるだろう。
だから世のアイドルはたいてい、その「コンセプト」をなし崩し的に、状況に合わせ少しずつシフトし、緩くする。 AKBも、ももクロもそうだった。
しかしBABYMETALは、逆に敢えて「コンセプト」に偏執狂的にこだわる。その「裏付け」として、驚異的なクオリティを要求し、それを達成しているがゆえに、成功しているのだ。「神バンド」、SU-METALの歌唱、ダンスパフォーマンス、それに加え、今日のステージセットは、もう圧巻だった。これを思いついただけで凄いし、どれだけ予算がかかったのだろう?と考えるだに途方に暮れる。
僕は昨日のニコ生でも言った通り、グループアイドルの最初にして最高は「キャンディーズ」だと考える。それは今でも変わってないし、「アイドルとは物語」という僕の主張に照らし合わせれば、BABYMETALはやはり少し弱い。
しかし、それを補うに余りあるクオリティとコンセプトデザインの完璧さ、それは日本アイドル史を覆すほどの「事件」だと考える。今まで誰がここまで完璧なアイドルを求めただろう?
いや、もはやBABYMETALを「アイドル」というカテゴリーに含めておくこと自体が、意味のないことなのかも知れない。これはそのパロディ性や諧謔性も含め、日本の現代アートに連なる一つの「作品」として見るべきではなかろうか?作家名を出すとまたとやかく言われるので控えるが、現代アートはまさに「クオリティ」に裏付けされた「コンセプト」と「パロディ」と「諧謔」の結晶だと言えるのではないだろうか?ならばその現代アートの最先端にBABYMETALはいる、僕はそう断言する。
長文になった。でもまだ全然語り切った気になれない。僕はまだ「BABYMETAL」という巨大なファンタジーの入り口に立ったばかりだ。その奥深さと豊饒さを、これからじっくりと味わっていきたい。
(出典: 山本寛ブログ「BABYMETAL」2016年9月20日)
私がBABYMETALのコンサートに初めて参加して驚いたことは、ファンの年齢層が様々であることでした。
お父さんに連れられたベビメタの衣装を着た小さな女の子、家族連れ、若い男女、中高年の男女、そしておじいさんやおばあさんまで、実にいろいろな人たちが、コンサートを見に来ていました。
コンサートを見る目的でわざわざ来日したという外国人もたくさん来ていました。
このように、まだ十代の女の子に過ぎないBABYMETALの三人と、三人を支える優秀なスタッフが生み出してきた独自のコンテンツは、この地球上に暮らす様々な人々の心をわしづかみにしています。
そして、
BABYMETALと、三橋貴明(チャンネル桜)。
この二つのコンテンツを比較するならば、私は次のように述べざるをえません。
この二つのコンテンツは、あまりに対照的であると。
天と地が対照的なように、
昼と夜が対照的なように、
光と闇が対照的なように、
ごまかしのない研ぎ澄まされた質の高いパフォーマンスと、デタラメばかりを並べた言論が対照的なように、
それ自身のポジティブな魅力で成立するビジネスと、人々の不安につけ込むことで成立するビジネス(「韓国経済が崩壊する」とか「日本の借金が」といったネットの各所にしつこく現れる例のうっとうしいバナー広告のことです)が対照的なように、
この二つのコンテンツは、あまりに対照的です。
そして、
三橋貴明氏の言葉を借りるならば「無名」で「一般」のコンテンツの消費者に過ぎない私が、上の二つのコンテンツのうちどちらが好きかと問われれば、私は、間違いなく、BABYMETALの方が大好きだし、私自身は本当につまらない人間であるけれども、少しでも修練を重ねて、BABYMETALのような質の高い本物の世界に少しでも近づきたいと答えます。
それにしても、三橋先生。
「そもそもWJFって、何のこと? わたしは(W)、ジャマイカの(J)、フラワー(F)の略?」
という発言は、あまりにプロの作家として言葉のセンスを欠いていませんか。
わたしはジャマイカのフラワー?
これならば、倉山満氏の
「TPPで騒いでいる(W)わなわな(J)じじいが(F)ふるえるプロジェクト」
という発言の方が、はるかに秀逸であると申し上げずにはおれません。
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