「地球市民賞」を受賞した安倍晋三
日本は世界で最も迅速に永住権が得られる国になる。
いまから三年前の2013年9月25日、安倍晋三は、ニューヨーク証券取引所で次のように語りました。
この言葉の通り、安倍晋三は、TPP・RCEP・FTAAPなどの自由貿易協定の推進、国家戦略特区の制定、出入国管理及び難民認定法の改正等によって、日本を取り囲む国境の壁に、自らドリルの刃と化して、大きな穴をこじ開けてきました。
その歴史的な功績が評価され、安倍晋三は、今年9月19日、ニューヨークで、大西洋評議会(Atlantic Council)というアメリカのシンクタンクから「地球市民賞」(Global Citizen Awards)という賞を授与されました。
安倍晋三は、この受賞の翌々日、ニューヨークのトムソン・ロイター社で、次のような講演を行い、日本は世界でもっとも迅速に永住権が得られる国になるだろうと述べました。
「地球市民賞」は、「国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去った」と信じる稀代のグローバリスト安倍晋三にもっともふさわしい賞であると言わざるを得ませんが、いまから数年前、民主党政権時代に、「日本列島は日本人だけのものではない」と述べた鳩山由紀夫を「売国奴」と呼んで痛烈に批判した人々が、今も熱心に安倍晋三を支持し、彼を愛国者として賞賛している姿は、実に奇妙です。
もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました。
(出典: 首相官邸「ニューヨーク証券取引所 安倍内閣総理大臣スピーチ」2013年9月25日 )
この言葉の通り、安倍晋三は、TPP・RCEP・FTAAPなどの自由貿易協定の推進、国家戦略特区の制定、出入国管理及び難民認定法の改正等によって、日本を取り囲む国境の壁に、自らドリルの刃と化して、大きな穴をこじ開けてきました。
その歴史的な功績が評価され、安倍晋三は、今年9月19日、ニューヨークで、大西洋評議会(Atlantic Council)というアメリカのシンクタンクから「地球市民賞」(Global Citizen Awards)という賞を授与されました。
安倍首相に「地球市民賞」
【ニューヨーク時事】安倍晋三首相は19日、米国の有力シンクタンク、大西洋評議会から国際的に優れた功績を残したとして「地球市民賞」を授与された。ニューヨーク市内で行われた授与式で、首相は「私がこの賞を受賞するのは日本人を代表してのものだ」と述べた。イタリアのレンツィ首相らも同時に受賞した。
同賞は、過去にミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問相兼外相や緒方貞子元国際協力機構(JICA)理事長、キッシンジャー元米国務長官らが受賞している。
(出典: 時事通信社2016年9月20日)
安倍晋三は、この受賞の翌々日、ニューヨークのトムソン・ロイター社で、次のような講演を行い、日本は世界でもっとも迅速に永住権が得られる国になるだろうと述べました。
(前略)
2点目は「開放性」です。申し上げます。日本は「開放性」を推進する立場です。貿易自由化を推進する立場です。そして投資の自由化を推進する立場です。例えば、一定の条件を満たせば、日本は世界最速級のスピードで永住権を獲得することができる国になります。現在、詳細の詰めを行っています。乞う御期待です。
最も重要な課題は、もちろん、TPPです。皆様、私たちは、できるだけ早い国会承認を求めていきます。それは、TPPが、自由で、公正で、開かれた貿易に貢献するからです。TPPは意欲ある日本の農家にとっても良いものです。和牛などの日本の高付加価値産品が、海外の食料市場に参入しやすくなるからです。
日本は自由貿易の推進役であり続けます。私たちは、日EU・EPAのできるだけ早い合意のために、一層の努力をします。
ここで、私から皆様にお願いがあります。ぜひ、TPPを批准してください。アメリカがTPPの完全な一員になることで、アジア太平洋地域はもっと、もっと、もっと良くなります。アメリカがリーダーとしての役割を発揮することを期待しています。アメリカの皆さん、共に歩もうではありませんか。これが私から皆様へのメッセージです。
(後略)
(出典: 首相官邸「 安倍総理と金融関係者との対話」2016年9月21日)
「地球市民賞」は、「国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去った」と信じる稀代のグローバリスト安倍晋三にもっともふさわしい賞であると言わざるを得ませんが、いまから数年前、民主党政権時代に、「日本列島は日本人だけのものではない」と述べた鳩山由紀夫を「売国奴」と呼んで痛烈に批判した人々が、今も熱心に安倍晋三を支持し、彼を愛国者として賞賛している姿は、実に奇妙です。
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