夏の思い出(4)

守・破・離。
どんな物事でも、本当に体得するためには、「守・破・離」の三つの段階を踏まなくてはならないと言われている。

それまで、身の回りに当たり前のように存在して、気にもとめることのなかった神社に、二年前に初めて熊野を訪れたことをきっかけに、強い関心をもつようになり、あれこれ勉強をしてきた。

神社に関心をもったおかげで、私たちの国のなりたちについて、人の心の歴史について、かつてよりも深く理解できるようになったと思う。



今回、実際に熊野古道を歩いてみて、神社は再び、私の心の中で、なにげない日本の日常の風景の中に戻ろうとしている。

この二年間は、神話や神社について意識的に知識を集める「守」の段階だったのだろう。



今回、熊野古道を歩くことによって、「破」の段階に立ち、「離」に向かって歩き出したように思う。


(写真は、熊野古道伊勢路にある伊勢神宮別宮「瀧原宮」)

熊野古道は、過去と未来、自然と文明、地方と中央、部分と全体、政治と非政治とを一つにつなぐ全体的視野を獲得する方向へと、私たちを導いていく。



特定の物事だけに関心を集中させるのではなく、個別の物事の中に日本や世界の風景の全体が、日本や世界の風景の全体の中に個別の物事が見えるようにならなくてはならないと思う。

スペインの友人は、日本を去るとき、私にこう言ってくれた。

「いまある日本の自然と伝統が、いつまでも守られていきますように」

私たち自身のためだけではなく、世界の人たちのためにこそ、日本は、いつまでも日本らしくあらねばならないと思った。
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