大いなる勝利

着実な一歩。
参院選お疲れ様でした。

参院選の結果にがっかりされている方たちも多いと思いますが、選挙結果を注意深く見れば、大きな変化が生じていることに気づきます。

下の図は、自民党が圧勝した、2013年の参院選の選挙結果です。


(画像出典: 読売新聞)

下の図は、今回、2016年の参院選の選挙結果です

(画像出典: 読売新聞)

2013年の参院選では、沖縄と岩手を除く全ての一人区で、自民党が勝利を収めていました。

今回の参院選では、一人区である東北6県の内、秋田県を除く全ての選挙区で自民党は敗北を喫しています。


(画像出典: 毎日新聞)

自民、東北1勝5敗 反TPP票、野党へ

自民党は今回、東北6県の選挙区(いずれも改選数1)のうち秋田を除く5県で敗れた。与党は先の国会で環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の承認を見送り、全国的にはTPPは大きな争点にならなかったが、第1次産業が強い地域では政権批判票につながったとみられる。

自民党候補が敗れたのは青森、岩手、宮城、山形、福島の5選挙区。福島では岩城光英法相が落選し、青森、宮城では現職が敗北した。自民党が福島で議席を失ったのは1955年の結党以来初めて。青森、山形も9年ぶりだった。

「1人区」(改選数1)で民進、共産など野党4党が候補者を一本化し、秋田以外の5選挙区で2013年の前回参院選より得票率を伸ばした。山形では野党統一候補の無所属元職が自民新人に約12万票の差をつけて当選した。

TPP交渉は昨年10月に大筋合意し、政府は通常国会で承認案とTPP関連法案の成立を目指した。しかし、野党が交渉経過の公開を求めて抵抗し、甘利明前TPP担当相の政治資金問題が浮上したこともあって、与党は参院選への影響を考慮し承認を先送りした。

それでも、自民党を支持するJAグループの政治団体、全国農業者農政運動組織連盟(農政連)は全国10府県で参院選の自主投票を決定し、そのうち5県が東北地方で、当初から同党候補の苦戦が予想されていた。

危機感を強めた自民党は東北6県対象の共通公約を初めて作り、主食用米から飼料用米への転作資金の恒久化などを盛り込んだ。さらに、人気の高い小泉進次郎党農林部会長を「1人区」に集中投入し、安倍晋三首相も青森、福島を2回ずつ訪問するなど巻き返しを図ったが、及ばなかった。

自民党は32の1人区で21勝11敗と勝ち越したものの、東北以外にも農林水産業が主要産業の新潟や長野で敗れた。首相は選挙期間中の遊説で、有効求人倍率など複数の経済指標が改善したことを挙げて「地域を豊かにするため経済政策を進めてきた」と訴えたが、選挙結果は、政権の経済政策「アベノミクス」やTPPに地方の不満が強いことをうかがわせている。

民進党の岡田克也代表は10日夜の記者会見で「東北や長野で勝利できたのはTPPも要因の一つだった。12年衆院選で『TPP絶対反対』というポスターを張りまくった自民党に投票しなかった人がかなりいたと思う」と分析した。

一方、自民党の稲田朋美政調会長は同日、TBSの番組で「日本の農業を強くする政策への理解を進めていく」と今後の課題を指摘した。

(出典: 毎日新聞 2016年7月11日)


もともと自民党は農業票に強く、これら東北五県も自民党が優勢な地域でしたが、今回は農業票が自民党に反旗を翻しました。

福島県に至っては、自民党結党以来初めての敗北とのことで、驚かされます。

東北五県以外に、長野、山梨、新潟、三重、大分、沖縄という一人区でも、自民党は敗北しています。

2013年の参院選では、選挙区で自公合わせて51名の当選者がいましたが、今回の参院選では、選挙区での自公の当選者の数は43名に減少しています。

2013年の参院選では、野党の当選者は選挙区と比例区合わせて29名しかいませんでしたが、今回の参院選では、野党の当選者は45名に増加しています。

今回の改選議席は、民主党がまだ強い勢力を維持していた2010年参院選の当選者の議席であるため、改選前の議席と比較すれば、野党勢力が減少したかのような印象を受けますが、三年前の2013年参院選と比較すれば、自民党は明らかに力を弱めています。


(画像出典: 読売新聞)

今回、自民党が敗北した選挙区を再度注目していただきたいのですが、WJFプロジェクトが「地祇的な原理」と呼んできたものが優勢な都道府県であることにお気づきであるかと思います。

熊野古道や、熊野速玉大社、熊野三山の本宮であり熊野権現が最初に降臨した地であると『熊野権現垂迹縁起』に記される神倉神社をもつ三重県。

大国主が来訪したとされる出雲神話の舞台であり、大国主の妻の一人となった沼河比売ゆかりの翡翠の産地姫川が流れる高志の国、新潟県。

大国主と沼河比売の息子である建御名方を祀る諏訪大社をもつ長野県。

出雲神話とのつながりが強いこれらの都道府県は、東北地方や沖縄県も併せて、縄文文明の痕跡を強くとどめる地域であり、また農業をはじめとする第一次産業が盛んな地域でもあります。

しかし、「地祇的な原理」は、これらの地域に暮らす人々の専有物ではありません。

日本人ならば誰しもの心の奥底に、自らの土地や文化を愛する「地祇的な原理」は深く息づいています。

それらのものを呼び覚ますことによって、自民党政治のおかしさに気がつく人々が、これからも拡がっていくことを願います。

私たちが戦ってきた三年間は決して無駄ではありませんでした。
*
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選挙結果にガッカリしていた1人ですw

WJFさんのおかげで落ち着きました。皆さんこれからも頑張りましょう!!

No title

更新お疲れ様です。
新潟選挙区は、野党共闘の効果が一定程度現れた例ではないかと思います。
数分ごとに自民と野党統一候補の順位が入れ替わる、接戦における大接戦。
開票率が90%近くになったところで、野党統一候補が数千票差を保って首位に、そのまま逃げ切り当選となりました。
公示前からアベが応援に入るなど、自民は熱心なアピールをしていました。
しかし、新潟は無党派層が多い地域。
アベをはじめとした大物政治家(笑)が相次いで現地に入ったことで、図らずも有権者の関心が高くなり
多くの無党派層が野党統一候補へ票を投じ、投票率が上昇。野党の勝利へつながったようです。
地域創生と謳いつつも、選挙制度改革等で真っ先に切り捨てられるのは地方。TPPに対する反発に加え、改選定員が一人になったことへの反発も少なくなかったようです。
ようやくアベ自民の化けの皮が剥がれてきた。
戦いはこれからと、気を引き締めていきます。

No title

言われてみれば…確かにです。
ついでに言えばお伊勢さんについては「サミットを持ってきてやった」という態度にかなり憤慨してる人が多かったようです、クールジャパンなんていう昨日今日作った伝統文化なんか要らないってとこでしょう。
憲法18条についてですが、「日本は明治に奴隷解放してるからこんなの要らない」というのが安倍信者の妄言ですが、そもそも律令時代に中国から持ってきても定着し無かったので奴隷制度はずっと有りませんでした。
性奴隷としての従軍慰安婦については大韓帝国内での扱いが金銭で授受される奴隷の立場で日本での扱いが給与制労働になるという曖昧な定義が混乱の元になってますが、パソナとかの多重派遣のやりかたと似てますよね。
介護の家族への押し付けとか創価学会「等」の優遇とか9条以外については現状の違憲違法状態を合法化する為に改憲しようというのだからもっとここを徹底的に突けばもう一押しできたと思います。
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