若冲展とカラヴァッジョ展

並ぶ価値あり。
昨日は、雨の中、生まれて初めて三時間も列に並びました。



上野動物園に入場するためではありません。



上野の東京都美術館で開催されている、「生誕300年記念 若冲展」を見るためです。



同じ上野公園内にある国立西洋美術館で開催されているカラヴァッジョ展も見ましたが、こちらには並ばずに入ることができ、館内は比較的すいていました。



日曜美術館で取り上げられたのを見たときから、この二つの展覧会は絶対にはずせないと思っていました。ゴールデン・ウィークや土日は込むだろうと平日にでかけていったのですが、混雑ぶりはあまり関係なかったようです。

なぜこれだけの人たちが若冲展に集まっているかというと、相国寺所蔵の「釈迦三尊像」三幅と、宮内庁所蔵の「動植綵絵」三十幅という、伊藤若冲が十年近い歳月をかけて完成させた最高傑作が一堂に展示されるに非常に稀な機会だからです。

「釈迦三尊像」と「動植綵絵」の計三十三幅の絵は、元々は、ひとつらなりの作品として、1770年に若冲によって相国寺に寄進され、毎年一回、「観音懺法」という法要の際に、方丈に掲げられて一般に公開されていたそうです。明治22年に、廃仏毀釈の影響から財政難に陥った相国寺が、「釈迦三尊像」三幅だけを残して、「動植綵絵」三十幅を宮内庁に献納したため、「動植綵絵」が一般の人々の目にふれる機会が激減しました。それに伴い、明治以降、若冲の名前も次第に人々から忘れ去られていったそうです。

戦後、若冲に着目した一人のアメリカ人によって、若冲の作品が収集されるようになり、2000年に没後200年を記念した若冲展が開催されると、若冲ブームに一気に火がつきました。

2012年に、アメリカのワシントンDCの桜祭り100周年記念の際、ナショナル・ギャラリーで、今回の「若冲展」と同じように「釈迦三尊像」と「動植綵絵」をセットで展示した際には、大きな反響を呼び、23万人余りの人たちが来館し、ナショナル・ギャラリーで史上七位、1973年以降では、最大の入館者数を集めた大盛況の展覧会となったそうです。

館内に入り、一番最初に展示されていた作品「鹿苑寺大書院障壁画葡萄小禽図襖絵」を見た瞬間に、胸がいっぱいになり、思わず涙が溢れてきました。

若冲展は今月24日まで開催されています。

大変、貴重な機会ですので、みなさんも、見に行かれることをおすすめします。

(若冲とカラヴァッジョの絵について、いろいろと感じたことがありますので、また別の機会に述べたいと思います。)
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