三橋貴明よ
その言論の「罪」と「罰」。
安倍晋三によってTPP交渉参加表明が行われる目前の、2013年3月4日。WJFプロジェクトは、次のような公開質問状を、三橋貴明に対して掲げました。
この公開質問状を、当時、三橋貴明ブログのコメント欄に貼り付けてくださる方もいましたので、三橋貴明はこれを目にしたはずですが、私たちの問いかけや批判を一切無視して、「TPPはマスコミの飛ばしだ」「泥の中をかき分けるように安倍晋三を支持し続けよ」「構造改革の匂いを嗅いだだだけで、安倍支持をやめることは革命だ」と読者に呼びかけ続け、2013年の参院選では衆参のねじれを解消させ、安倍晋三が構造改革という名の国家破壊を断行するための強い政権基盤を自民党にもたらすことに加担しました。
参考記事:
WJFプロジェクト「三橋貴明は腹を切れ」(2013年6月11日)
このように、私たちの問いかけや批判をこれまで一切無視してきた強靱なスルー耐性をもつ三橋貴明ですが、4月14日、とうとうその重い口を開き、私たちの批判に対してかなりダイレクトに、次のような弁明を行っています。
三橋貴明の弁明をシンプルに要約すると、次のようになります。
さて、三橋貴明の、この主張は正しいものなのでしょうか。
いいえ。
この主張は、救いの余地なく、腐臭すら漂うほどに、根底から誤っています。
なぜ、そう言えるのか。
それは、わたしたちのような政治や経済の素人どころか、馬でも、猿でも,雉でも、猫でも、石ころでも、道ばたに転がる犬の糞でも理解できる、極めてシンプルなことがらです。
なぜ私たちが、今、「財政出動」や「消費税増税延期」という自民党の政策を賞賛してはならないのか。
三橋貴明よ。
それは、自民党や安倍政権が、TPPという、二度ととりかえしのつかない国家破壊を行おうとしているからです。
そのような国家破壊と抱き合わせになっているからこそ、自民党の行う「正しい政策」とやらを、参院選前に持ち上げてみせるあなたの言論を信じてはならない、支持してはならないと、私たちは警鐘を鳴らしているのです。
三橋貴明よ。
TPPが二度と取り返しのつかない日本国の主権の放棄であり、国家破壊であることは、あなた自身が私たちに対してさんざん述べてきたことではないですか。
自民党がこれから行うと言われている財政出動や消費税増税延期が、参院選に向けた選挙対策であることは、裏山のカラスでも分かります。
次の参院選で自民党が勝利すれば、そこから始まる新しい三年間に何が起きるのか、行われていくのか。
過去の三年間を振り返れば、隣の家のポチでも分かります。
三橋貴明よ。
あなたにだって、そのことが理解できないはずがない。
私たちは、特定の政党や政治家に依存した結果、
彼らが行う政策を批判しているのではなく、あなたがつぶさにこれまで説明してきたように、彼らが行っている政策が、実際に、極めて効果的に、日本を破壊するものだから批判しているのです。
自民党や安倍政権が、「成長戦略の切り札」「成長戦略の柱」として、彼らの経済政策の中心に据えているのが、TPPという国家破壊です。
TPPが、是々非々を超越した桁外れの国家破壊であることは、あなた自身がよくご存じです。
あなたは、そのように私たちに語ってきた張本人だからです。
今、政策の評価は「是々非々だ」などと言い、自民党がTPPという国家破壊を経済政策の中心に据えている事実から切り離して、「財政出動(選挙対策)」ばかりを取り上げて自民党を褒めそやすことは、人の顔面を百発殴った後に、飴玉一つをなぶらせて「喜べ」と言うことや、ブルドーザーで誰かの家を無理矢理解体した後に、青天井の下で障子紙だけを貼り替えてやって「喜べ」と言うのと同じ、ヤクザが行うような非情な行為です。
あなたは、特定の「政党」や「政治家」に依存するかつての姿勢を改め、「政党」や「政治家」に関係なく、個々の「政策」を是々非々で評価するようになったと語りますが、この言葉は、いまだに民主党の政策を全否定し、安倍政権が民主党よりもましであるかのように語る、あなたの現在の姿勢と何の整合性もとれません。下に引用するのは、あなたがわずか一ヶ月前に書いた記事です。
民主党の政策には、郵政民営化の見直し、派遣法の見直し、子ども手当や、あなたがかねてより批判してきた、アメリカの日本に対する構造改革の指令文書に他ならない「年次改革要望書」の廃止など、従来の対米隷属、資本家優遇の自民党の悪政を修正しようとする、評価すべき「正しい政策」が含まれていました。
しかし、あなたは下のような噴飯物の屁理屈を並べて、当時、民主党の「子ども手当」を批判していました。
日本の伝統的な村落共同体では、誰それの子どもという意識はなく、子どもは共同体全体の宝として育てられていました。農村も含めた日本の全域で、子育てが家庭を単位とした行為として行われるようになったのは、日本の近代化や西洋化がすっかり定着した後の話です。
民主党の政策のすべてが好かったわけではありませんが、小泉構造改革によって痛めつけられた庶民の貧しい生活を修復しようとする政策も、その中には含まれていました。
あなたが本当に、特定の「政党」や「政治家」に依存して、その「政策」を全肯定したり全否定したりするかつての姿勢を改め、是々非々で評価するようになったと言うのならば、上のような愚かしい過去の発言を修正し、民主党の政策も評価すべきものは率直に評価し、いまだに民主党よりも安倍政権がましであるような、もはや誰の目にも事実ではないと分かるような嘘を語るのをやめてみてはどうでしょうか。
あなたが本当に、過去の言論姿勢を反省し、2013年の参院選で自民党に支持を煽ったことを忸怩たる思いで振り返り、悔やんでいるのならば、再び参院選をこの夏に控え、TPPという桁外れの国家破壊が着々と行われようとしている現在、安倍自民党政権が、選挙対策として行おうとしている「財政出動」や「消費税増税延期」という「財政政策」ばかりを全面に押し出して、「まともな動き」だの「正しい政策」だのと褒めそやし、自民党の選挙キャンペーンに協力するような言論を展開することを、控えてみてはいかがでしょうか。
あなたは、
と私たちに問いかけますが、あなたがわざわざ「財政出動」の必要性をくどくどと説ききかせ、「あなたが主張したから自民党が財政出動をした」と言わんばかりの茶番を演出しなくても、自民党はほっておいても、選挙のために必要とあらば、財政出動や消費税増税延期を行いますから、安心して黙っていればよろしい。
また、あなたは、
と語りますが、自民党が最もいやがることは、支持率が下がり、有権者の票が自民党以外に流れていくことです。「安倍さんに騙された」犠牲者のように振る舞いながら、どういうわけか、いまだに自民党員をやめず、騙された怒りをもって「安倍政権打倒」を呼びかけることもせず、自民党への読者の期待や支持をつなぎとめようとしながら、あなたがどんなに安倍政権の政策をのらりくらりと批判してみせたところで、単なるガス抜きでしかなく、自民党にとっては痛くもかゆくもありません。
あなたが過去の行いを改めたというのならば、選挙前の財政出動程度の「正しい政策」を実現させるより以前に、あなた自身が「主権の喪失」と呼ぶところのTPPという深刻な国家破壊を阻止するのために、あなたがこれまでに築き上げてきた社会的発言力の全チャンネルを駆使して、参院選に向けて、「安倍政権打倒」を訴え、TPPを推進する自民党の支持率を地に落とす言論を死力を尽くして展開すべきなのではありませんか。
「安倍政権打倒」を訴えるどころか、参議院自民党(=「故郷を支援する参議院の会」)を支持せよ(三橋ブログ2016年1月22日)などと、参院選を目前に控える今、恥知らずな呼びかけを行っている場合ではありません。
そもそも、あなたがこれまで犯してきた「罪」とは、あなたが特定の「政党」や「政治家」に依存していたか否かという問題ではありません。
あなたがこれまでに犯してきた「罪」とは、あなたの言葉を借りるならば「情報という商品を取り扱う」プロの言論人として、読者に対して、あなたが事実を語ってきたか否かという問題です。
2012年の自民党の総裁選の時、あなたが、安倍晋三を指さして「正しい経済政策を理解している」と褒めそやしたとき、私は、安倍晋三が小泉構造改革の後継者であり、道州制を推進してきた筋金入りの新自由主義の政治家である事実を思い出して怪訝に思いながらも、あなたの言葉を鵜呑みにし、「三橋さんが言うぐらいだから、自民党は野党生活を送る間に従来のネオリベ路線を反省し、三橋さんや西田昌司氏のレクチャーでも受けて、軌道修正をしたのだろう」と、一旦は信じ込んでいました。
しかし、情報のソースを確認する習慣をもつ私は、その直後、自民党が衆院選に向けて発表した総合政策集「J-ファイル2012」を読み、 あなたがたが嘘をついていることに即座に気がつきました。
そこには、第一次安倍政権の時と同じ、ワシントン・コンセンサスに基づく、新自由主義路線、構造改革路線、財政均衡主義が明記されていたからです。
安倍晋三が、新自由主義路線を改めた事実など、そこには何も書かれてはいませんでした。
逆に、「安倍さんは正しい経済政策を理解している」「安倍政権は救国政権だ」という主張の裏付けとなる情報のソースを探しても、三橋貴明やチャンネル桜の周辺がそう主張しているという以外、どこにも、何も、根拠らしいものを見つけることはできませんでした。
しばしば、安倍晋三が新自由主義路線を改めた証拠として用いられる、「瑞穂の国の資本主義」という、安倍の著書『新しい国へ 美しい国へ 完全版』の中の文言は、新自由主義の目玉政策である道州制の推奨という文脈の中で語られていました。
参照記事:
WJFプロジェクト「『安倍さん』は我々を騙したか」(2014年10月15日)
また、あなたは、安倍晋三が「構造改革チックなことは一言も語っていない」根拠として、デフレ脱却後の消費税増税や、金融緩和や、公共投資拡大や、スーパーコンピューターへの投資拡大を列挙していました。
しかし、そもそも、スーパーコンピューターへの投資は「財政均衡主義」の放棄を意味しませんし、「金融緩和」や「財政出動」を行うことは、「構造改革」を行わないことを全く意味しません。
というあなたの主張は、論理としてまったく成立していません。このように論理的につじつまの合わない、あなたの屁理屈とは裏腹に、2012年11月に自民党が発表した総合政策集「J-ファイル2012」という公式な情報ソースには、「財政均衡主義」も「構造改革」の実施も明記されていました。
政治や経済の素人である私ですら、自民党総合政策集「J-ファイル2012」を読んで簡単に理解できたことが、経済の専門家であるあなたに理解できなかったはずがありません。
にもかかわらず、
かのような事実と異なるデマを垂れ流しながら、あなたは、事実を語る人たちに「反日」や「左翼」のレッテルを貼ってその批判を封じようとしました。
さて、「情報という商品を扱う」プロの言論人として、三橋貴明は、我々に事実を語っていたのかという問いかけに戻るならば、その答えは、いたって明白です。
いいえ。「情報という商品を扱う」プロの言論人として、三橋貴明は、我々に事実と異なるデマばかりを語っていました。
あなたが、「保守」であろうが「保守」でなかろうが、「情報という商品を扱う」プロの言論人として、社会に対して事実を語らず、繰り返し、繰り返し、デマばかりを垂れ流してきた。その問題の本質を、「政党や政治家への依存」という耳障りのよい言い回しで、はぐらかしてはいけません。
言論人が、事実を語らずデマばかりを語っているとしたら、それは、「情報という商品を扱う」ことを職業とする人間としては致命的です。
人の命を扱う医者が、医療ミスを犯せばどうなるか。
食品を扱うメーカーが、異物を混入させたらどうなるか。
運行を担うバス会社が、高速道路で事故を起こし、多くの人々を死なせたらどうなるか。
故意にせよ過失にせよ、被害者から求められるのは、原状の回復です。
では、「情報という商品を扱う」プロの言論人が、社会に対して、ソースの裏付けのない、事実と異なるデマばかりを垂れ流していたらどうなるか。
あなたのデマが日本社会にもたらした損失は、単独の医療ミスや、食品への異物混入や、高速バスの事故レベルの話ではありません。
安倍の推し進める構造改革(TPP)によって、日本の国家主権は奪われ、日本の農業は廃れ、多くの人たちは経済的な苦境を強いられ、命を失う人たちも現れます。
あなたの長年の読者であり、あなたの言論の被害者である私たちが、あなたに求めるのも、同じ、原状の回復です。
(追記)
私たちの追及に押されたのかどうかはわかりませんが、三橋貴明は、4月13日、文化放送のラジオ番組「おはよう寺ちゃん 活動中」で、ようやく、次のように語ったそうです。
今から三年前、安倍晋三がTPP交渉参加表明をした段階で、反TPPの代表的論客であった三橋貴明が言わなければならなかったこの言葉を、三年遅れでようやく口にしただけで、大喜びをしている頭の弱い人たちがいます。
自民党の公式な総合政策集に、新自由主義路線が明記されていたときに、
安倍本人が、TPP交渉参加を表明したときに、
安倍政権が「TPPは成長戦略の柱である」と明らかにしたときに、 財務大臣が、消費税増税を国際公約したときに、
安倍本人が「参院選後は構造改革を行う」と宣言したときに、
安倍本人が「私はグローバリストです」と明言したときに、
それでも、
という、自らがさんざん垂れ流してきたデマについて謝罪も訂正も行わなかった「情報という商品を扱う」プロの言論人が、三年遅れで、「自民党に投票してはならない」という当たり前なことを口にしただけで、それは、そんなに「凄い」ことなのでしょうか。
参考記事:
WJFプロジェクト: 三橋貴明による嘘のカタログ(2014年9月1日)
WJFプロジェクト: 本物を見抜く目: 三橋貴明、また嘘をつく(2014年2月8日)
WJFプロジェクト: インチキな仕立て屋たちの遁走(2015年2月21日)
三橋貴明氏への公開質問状
1. どうしてあなたは、安倍晋三の新自由主義的な本質について決して語らず、いつも隠蔽しようとなさるのですか?
2. どうしてあなたは、安倍政権が「道州制」を導入しようとしている事実を語ろうとしないのですか。
3. どうしてあなたは、グローバリズムを批判する一方で、地域経済のグローバル化に他ならない道州制を推進しようとしていることに関し、安倍政権を批判しないのですか?
4. 時には1日に10万人もの人があなたのブログを訪れると聞きます。そのような世論に対する大きな影響力をもった言論人が、事実を語らず、世論をミスリードすることは許されることですか?
(出典: WJFプロジェクト「三橋貴明氏への公開質問状」2013年3月4日)
この公開質問状を、当時、三橋貴明ブログのコメント欄に貼り付けてくださる方もいましたので、三橋貴明はこれを目にしたはずですが、私たちの問いかけや批判を一切無視して、「TPPはマスコミの飛ばしだ」「泥の中をかき分けるように安倍晋三を支持し続けよ」「構造改革の匂いを嗅いだだだけで、安倍支持をやめることは革命だ」と読者に呼びかけ続け、2013年の参院選では衆参のねじれを解消させ、安倍晋三が構造改革という名の国家破壊を断行するための強い政権基盤を自民党にもたらすことに加担しました。
参考記事:
WJFプロジェクト「三橋貴明は腹を切れ」(2013年6月11日)
このように、私たちの問いかけや批判をこれまで一切無視してきた強靱なスルー耐性をもつ三橋貴明ですが、4月14日、とうとうその重い口を開き、私たちの批判に対してかなりダイレクトに、次のような弁明を行っています。
消費税増税で国民経済の崖から転がり落ち、国民の貧困化が続き、ようやく自民党で財政拡大という正しいデフレ対策のための「まともな動き」が出てきました。
最近、こういうエントリーを上げると、
「三橋は自民党を支持するのか!」(そもそも、党員ですが)
「三橋は自民党支持に誘導しようとしている」
とか、意味不明なご批判を受けるのですが、わたくしは「政策」を支持、もしくは批判するだけで、党とか政治家に依存した言論はしていませんよ。(以前はその傾向があったので、改めたのです)
誰誰に任せれば、大丈夫。系の、チャンネル桜の討論でも批判した「救世主待望論」は、もうやめましょうよ。「誰誰に任せる」あるいは「何党に任せる」という発想が、そもそもダメなのだと、さすがに学習したわけでございます。
安倍政権あるいは自民党の政策であったとしても、敬愛する○○先生(もう、そんな人はいませんが)の推進する政策だったとしても、間違っていれば容赦なく批判するのが、主権者として正しい態度だと思うのです。
逆に、自民党や安倍政権が推進している、だけを理由に「全て批判」するのでは、以前の社会党や民主党と同じですね。そもそも、自民党は与党であり、政策実現可能性が高いわけです。「正しい政策」が実現に向かう可能性が高いにも関わらず、「自民党だから」批判するなど、意味不明です。
その種の「オールオアナッシング」で物事を考える人は、是非とも「正しい政策」を「即座に」我が国で実現する方法をお示しくださいませ。「十年後までに政権交代して~」とかでも別にいいですが、随分と悠長だとは感じます。
ちなみに、なぜ三橋が自民党員として安倍政権の経済政策を猛烈に批判しているかといえば、そちらの方が「キツイ」と思うからです。だって、共産党からの批判なんて、年がら年中続いているわけで、誰も気にしないでしょう。
これまでの左派文化人的では全くない、安全保障や経世済民を重視する人間から、容赦なく批判されるのが、安倍政権にとっては一番嫌だと思いますよ。(ちなみに、わたくしは「保守派」だの「保守系」だの名乗ったことはありませんし、名乗る気もありません。勝手に人のことを「保守派の言論人」といったカテゴライズしている人は、今後はやめて下さい)
(出典: 三橋貴明ブログ「インフラにゼロ金利融資」2016年4月14日)
三橋貴明の弁明をシンプルに要約すると、次のようになります。
特定の「政党」や「政治家」が行っているからといって、その「政策」を、全肯定するのも、全否定するのも、「政党」や「政治家」に依存する行為であり誤りである。自民党がこれから行おうとしている財政出動は「正しい政策」なので、自民党が行おうとしているからといって、これを批判すべきではなく、肯定すべきである。
さて、三橋貴明の、この主張は正しいものなのでしょうか。
いいえ。
この主張は、救いの余地なく、腐臭すら漂うほどに、根底から誤っています。
なぜ、そう言えるのか。
それは、わたしたちのような政治や経済の素人どころか、馬でも、猿でも,雉でも、猫でも、石ころでも、道ばたに転がる犬の糞でも理解できる、極めてシンプルなことがらです。
なぜ私たちが、今、「財政出動」や「消費税増税延期」という自民党の政策を賞賛してはならないのか。
三橋貴明よ。
それは、自民党や安倍政権が、TPPという、二度ととりかえしのつかない国家破壊を行おうとしているからです。
そのような国家破壊と抱き合わせになっているからこそ、自民党の行う「正しい政策」とやらを、参院選前に持ち上げてみせるあなたの言論を信じてはならない、支持してはならないと、私たちは警鐘を鳴らしているのです。
三橋貴明よ。
TPPが二度と取り返しのつかない日本国の主権の放棄であり、国家破壊であることは、あなた自身が私たちに対してさんざん述べてきたことではないですか。
自民党がこれから行うと言われている財政出動や消費税増税延期が、参院選に向けた選挙対策であることは、裏山のカラスでも分かります。
次の参院選で自民党が勝利すれば、そこから始まる新しい三年間に何が起きるのか、行われていくのか。
過去の三年間を振り返れば、隣の家のポチでも分かります。
三橋貴明よ。
あなたにだって、そのことが理解できないはずがない。
私たちは、特定の政党や政治家に依存した結果、
「安倍晋三だから」
「自民党だから」
彼らが行う政策を批判しているのではなく、あなたがつぶさにこれまで説明してきたように、彼らが行っている政策が、実際に、極めて効果的に、日本を破壊するものだから批判しているのです。
自民党や安倍政権が、「成長戦略の切り札」「成長戦略の柱」として、彼らの経済政策の中心に据えているのが、TPPという国家破壊です。
TPPが、是々非々を超越した桁外れの国家破壊であることは、あなた自身がよくご存じです。
あなたは、そのように私たちに語ってきた張本人だからです。
今、政策の評価は「是々非々だ」などと言い、自民党がTPPという国家破壊を経済政策の中心に据えている事実から切り離して、「財政出動(選挙対策)」ばかりを取り上げて自民党を褒めそやすことは、人の顔面を百発殴った後に、飴玉一つをなぶらせて「喜べ」と言うことや、ブルドーザーで誰かの家を無理矢理解体した後に、青天井の下で障子紙だけを貼り替えてやって「喜べ」と言うのと同じ、ヤクザが行うような非情な行為です。
あなたは、特定の「政党」や「政治家」に依存するかつての姿勢を改め、「政党」や「政治家」に関係なく、個々の「政策」を是々非々で評価するようになったと語りますが、この言葉は、いまだに民主党の政策を全否定し、安倍政権が民主党よりもましであるかのように語る、あなたの現在の姿勢と何の整合性もとれません。下に引用するのは、あなたがわずか一ヶ月前に書いた記事です。
ちなみに、鳩山政権から民主党政権期は「リーマンショックからの回復時期」であり、麻生政権の置き土産(景気対策)の効果もあり、対前期比の平均が0.39%でした。だからと言って、民主党政権期の方がマシだった、と言いたいわけではありません。
「このレベルを求めていたのではないんだよ!」
という話です。
(中略)
この期に及んで、
「民主党政権期よりはマシじゃないか!」
と、安倍政権を庇うのは、かなり情けない話です。「あれ」と比べて、勝った、負けたとやっているわけで、「そういうレベルなの・・・・」と肩を落としたくなります。何というか、「日本は韓国と比べるとマシだ」とやっているのと同じにしか思えないのですが、それでいいのでしょうか。
(出典: 三橋貴明ブログ「そういう世界」2016年3月10日)
民主党の政策には、郵政民営化の見直し、派遣法の見直し、子ども手当や、あなたがかねてより批判してきた、アメリカの日本に対する構造改革の指令文書に他ならない「年次改革要望書」の廃止など、従来の対米隷属、資本家優遇の自民党の悪政を修正しようとする、評価すべき「正しい政策」が含まれていました。
しかし、あなたは下のような噴飯物の屁理屈を並べて、当時、民主党の「子ども手当」を批判していました。
何のことかといえば、子ども手当とは「景気対策」にも「少子化対策」にも「見えない」という点です。
すなわち、民主党の子ども手当には「子供は社会で育てるもの。あるいは国家で育てるもの」という発想が見え隠れしていて、率直に言って不気味極まりない、という話です。この「子供を国家で育てる」というのは、まさしくかつてのソ連のような共産主義国家的な発想そのものなのです。
実際、ソ連はレーニン時代に家族解体に乗り出しました。この「家族解体」という思想の元祖は、実はレーニンですらなく、共産主義思想の生みの親であるマルクスやエンゲルスにより生み出されたものですから、年季が入っています。
今回の民主党の子ども手当ですが、「扶養控除・配偶者控除の廃止(家族の税制メリット消滅)」「子供を育てる際の、国家関与強化」など、このソ連式家族解体の匂いがたちこめて、怖気が込み上げてきます。
おまけに民主党は夫婦別姓や戸籍制度廃止など、家族解体に向けた様々な施策をパラレルで進めていますので、冗談抜きに1930年代のソ連を目指しているとしか思えないわけです。
実際、一部の左翼系(ガチガチの売国左翼系)学者が、子ども手当について「子供を国家が育てるシステムにするための第一歩だ」などという発言をしているそうです(八木先生情報)。
国家が子供を育てるなど、とんでもない話です(ヒットラーユーゲントですか・・・)
子供とは、親が育てるものです。そして、わたくし達の子供たちが、将来、自分の子供を育てるのです。
(出典: 三橋貴明ブログ「子ども手当の『狙い』」2010年3月14日)
日本の伝統的な村落共同体では、誰それの子どもという意識はなく、子どもは共同体全体の宝として育てられていました。農村も含めた日本の全域で、子育てが家庭を単位とした行為として行われるようになったのは、日本の近代化や西洋化がすっかり定着した後の話です。
民主党の政策のすべてが好かったわけではありませんが、小泉構造改革によって痛めつけられた庶民の貧しい生活を修復しようとする政策も、その中には含まれていました。
あなたが本当に、特定の「政党」や「政治家」に依存して、その「政策」を全肯定したり全否定したりするかつての姿勢を改め、是々非々で評価するようになったと言うのならば、上のような愚かしい過去の発言を修正し、民主党の政策も評価すべきものは率直に評価し、いまだに民主党よりも安倍政権がましであるような、もはや誰の目にも事実ではないと分かるような嘘を語るのをやめてみてはどうでしょうか。
あなたが本当に、過去の言論姿勢を反省し、2013年の参院選で自民党に支持を煽ったことを忸怩たる思いで振り返り、悔やんでいるのならば、再び参院選をこの夏に控え、TPPという桁外れの国家破壊が着々と行われようとしている現在、安倍自民党政権が、選挙対策として行おうとしている「財政出動」や「消費税増税延期」という「財政政策」ばかりを全面に押し出して、「まともな動き」だの「正しい政策」だのと褒めそやし、自民党の選挙キャンペーンに協力するような言論を展開することを、控えてみてはいかがでしょうか。
あなたは、
その種の「オールオアナッシング」で物事を考える人は、是非とも「正しい政策」を「即座に」我が国で実現する方法をお示しくださいませ。「十年後までに政権交代して~」とかでも別にいいですが、随分と悠長だとは感じます。
と私たちに問いかけますが、あなたがわざわざ「財政出動」の必要性をくどくどと説ききかせ、「あなたが主張したから自民党が財政出動をした」と言わんばかりの茶番を演出しなくても、自民党はほっておいても、選挙のために必要とあらば、財政出動や消費税増税延期を行いますから、安心して黙っていればよろしい。
また、あなたは、
ちなみに、なぜ三橋が自民党員として安倍政権の経済政策を猛烈に批判しているかといえば、そちらの方が「キツイ」と思うからです。だって、共産党からの批判なんて、年がら年中続いているわけで、誰も気にしないでしょう。これまでの左派文化人的では全くない、安全保障や経世済民を重視する人間から、容赦なく批判されるのが、安倍政権にとっては一番嫌だと思いますよ。
と語りますが、自民党が最もいやがることは、支持率が下がり、有権者の票が自民党以外に流れていくことです。「安倍さんに騙された」犠牲者のように振る舞いながら、どういうわけか、いまだに自民党員をやめず、騙された怒りをもって「安倍政権打倒」を呼びかけることもせず、自民党への読者の期待や支持をつなぎとめようとしながら、あなたがどんなに安倍政権の政策をのらりくらりと批判してみせたところで、単なるガス抜きでしかなく、自民党にとっては痛くもかゆくもありません。
あなたが過去の行いを改めたというのならば、選挙前の財政出動程度の「正しい政策」を実現させるより以前に、あなた自身が「主権の喪失」と呼ぶところのTPPという深刻な国家破壊を阻止するのために、あなたがこれまでに築き上げてきた社会的発言力の全チャンネルを駆使して、参院選に向けて、「安倍政権打倒」を訴え、TPPを推進する自民党の支持率を地に落とす言論を死力を尽くして展開すべきなのではありませんか。
「安倍政権打倒」を訴えるどころか、参議院自民党(=「故郷を支援する参議院の会」)を支持せよ(三橋ブログ2016年1月22日)などと、参院選を目前に控える今、恥知らずな呼びかけを行っている場合ではありません。
そもそも、あなたがこれまで犯してきた「罪」とは、あなたが特定の「政党」や「政治家」に依存していたか否かという問題ではありません。
あなたがこれまでに犯してきた「罪」とは、あなたの言葉を借りるならば「情報という商品を取り扱う」プロの言論人として、読者に対して、あなたが事実を語ってきたか否かという問題です。
2012年の自民党の総裁選の時、あなたが、安倍晋三を指さして「正しい経済政策を理解している」と褒めそやしたとき、私は、安倍晋三が小泉構造改革の後継者であり、道州制を推進してきた筋金入りの新自由主義の政治家である事実を思い出して怪訝に思いながらも、あなたの言葉を鵜呑みにし、「三橋さんが言うぐらいだから、自民党は野党生活を送る間に従来のネオリベ路線を反省し、三橋さんや西田昌司氏のレクチャーでも受けて、軌道修正をしたのだろう」と、一旦は信じ込んでいました。
しかし、情報のソースを確認する習慣をもつ私は、その直後、自民党が衆院選に向けて発表した総合政策集「J-ファイル2012」を読み、 あなたがたが嘘をついていることに即座に気がつきました。
そこには、第一次安倍政権の時と同じ、ワシントン・コンセンサスに基づく、新自由主義路線、構造改革路線、財政均衡主義が明記されていたからです。
安倍晋三が、新自由主義路線を改めた事実など、そこには何も書かれてはいませんでした。
逆に、「安倍さんは正しい経済政策を理解している」「安倍政権は救国政権だ」という主張の裏付けとなる情報のソースを探しても、三橋貴明やチャンネル桜の周辺がそう主張しているという以外、どこにも、何も、根拠らしいものを見つけることはできませんでした。
しばしば、安倍晋三が新自由主義路線を改めた証拠として用いられる、「瑞穂の国の資本主義」という、安倍の著書『新しい国へ 美しい国へ 完全版』の中の文言は、新自由主義の目玉政策である道州制の推奨という文脈の中で語られていました。
「瑞穂の国の資本主義」
(前略)
私は長期的には、東京一極集中を解消して道州制を導入すべきだろうと考えています。日本を十ぐらいのブロックに分けて、そこに中央政府から人を移して、州政府のようなものをつくり、その下に基礎自治体が有るイメージです。そうすることで、いちいち中央を通さなくても、各州が独自の判断でスピーディに動くことができる。東京だけでなく、日本全体が活力を取り戻さない限り、日本の再生はありえないと私は考えています。
日本という国は古来、朝早く起きて、汗を流して田畑を耕し、水を分かち合いながら、秋になれば天皇家を中心に五穀豊穣を祈ってきた、「瑞穂の国」であります。
自立自助を基本とし、不幸にして誰かが病に倒れれば、村の人たちみんなでこれを助ける。これが日本古来の社会保障であり、日本人のDNAに組み込まれているものです。
私は瑞穂の国には、瑞穂の国にふさわしい資本主義があるのだろうと思っています。自由な競争と開かれた経済を重視しつつ、しかし、ウォール街から世間を席巻した、強欲を原動力とするような資本主義ではなく、道義を重んじ、真の豊かさを知る、瑞穂の国には、瑞穂の国にふさわしい市場主義の形があります。
安倍家のルーツは長門市、かつての油谷町です。そこには棚田があります。日本海に面していて、水を張っているときは、ひとつひとつの棚田に月が映り、遠くの漁火が映り、それは息をのむほど美しい。
棚田は労働生産性も低く、経済合理性からすればナンセンスかもしれません。しかしこの美しい棚田があってこそ、私の故郷なのです。そして、その田園風景があってこそ、麗しい日本ではないかと思います。
市場主義の中で、伝統、文化、地域が重んじられる、瑞穂の国にふさわしい経済の有り方を考えていきたいと思います。
(出典: 安倍晋三『新しい国へ 美しい国へ 完全版』)
参照記事:
WJFプロジェクト「『安倍さん』は我々を騙したか」(2014年10月15日)
また、あなたは、安倍晋三が「構造改革チックなことは一言も語っていない」根拠として、デフレ脱却後の消費税増税や、金融緩和や、公共投資拡大や、スーパーコンピューターへの投資拡大を列挙していました。
一応、書いておきますが、安倍総裁は経済政策について、
「消費税増税前のデフレ脱却」
「インフレ目標3%と日銀とのアコード」
「子供たちの安全や生命を守り、地域経済の成長のための公共投資拡大」
「スーパーコンピューター京や資源エネルギーなどへの投資拡大」
と、構造改革チックなことは一言も語っていません。それにも関わらず、いやだからこそ、「安倍総裁は構造改革路線へと舵を切れるのか。いや、切るべき」と、既成事実化を図ろうとする動きが出てきているわけです。すなわち、自民党に再び「構造改革党」になって欲しいわけですね。この動きは、何としても止めなければなりません。
(出典: 三橋貴明ブログ「続 構造改革党」2012年11月6日)
しかし、そもそも、スーパーコンピューターへの投資は「財政均衡主義」の放棄を意味しませんし、「金融緩和」や「財政出動」を行うことは、「構造改革」を行わないことを全く意味しません。
安倍さんは、スーパーコンピューターに投資するから、構造改革を行わないのだ
というあなたの主張は、論理としてまったく成立していません。このように論理的につじつまの合わない、あなたの屁理屈とは裏腹に、2012年11月に自民党が発表した総合政策集「J-ファイル2012」という公式な情報ソースには、「財政均衡主義」も「構造改革」の実施も明記されていました。
政治や経済の素人である私ですら、自民党総合政策集「J-ファイル2012」を読んで簡単に理解できたことが、経済の専門家であるあなたに理解できなかったはずがありません。
にもかかわらず、
自民党は増税推進ではない
自民党はTPP推進ではない
かのような事実と異なるデマを垂れ流しながら、あなたは、事実を語る人たちに「反日」や「左翼」のレッテルを貼ってその批判を封じようとしました。
それにも関わらず、ネットなどでは安倍総裁や自民党が「増税」「TPP推進」と決めつけた書き込みをする人が後を絶ちません。ここまでしつこいと、一部の大手メディア同様に「自民党はTPPと増税推進だ」という既成事実化を図っているか、もしくは自民党の支持率を押し下げるためにやっているとしか思えないわけです。(あるいは双方かも知れませんが)
特に、メディアが上記二つの「反対」を率先して報道しようとはしませんので(渋々、という感じで報じます)、地方の方々の誤解が解けないのも無理もない話です。
この種の情報操作に対抗するには、こちらも「正しいこと」を繰り返し、繰り返し、語っていく必要があります。田母神さんが左翼の方々について仰っていらっしゃいましたが、「彼らの思想信条には全く賛成できない。しかし、彼らのあのしつこさ、粘り強さは尊敬に値する」という話でございます。実際、左翼というか「反日」な人たちの粘り強さは、まさに驚異的です。そういう意味で、ネットで繰り返し「自民党は増税推進」「自民党はTPP推進」というデマゴーグが語られるのも、当然なのかも知れません。やっているのが「彼ら」ならば。
(出典: 三橋貴明ブログ「正しいことを繰り返し語ろう」2012年10月25日)
さて、「情報という商品を扱う」プロの言論人として、三橋貴明は、我々に事実を語っていたのかという問いかけに戻るならば、その答えは、いたって明白です。
いいえ。「情報という商品を扱う」プロの言論人として、三橋貴明は、我々に事実と異なるデマばかりを語っていました。
あなたが、「保守」であろうが「保守」でなかろうが、「情報という商品を扱う」プロの言論人として、社会に対して事実を語らず、繰り返し、繰り返し、デマばかりを垂れ流してきた。その問題の本質を、「政党や政治家への依存」という耳障りのよい言い回しで、はぐらかしてはいけません。
言論人が、事実を語らずデマばかりを語っているとしたら、それは、「情報という商品を扱う」ことを職業とする人間としては致命的です。
人の命を扱う医者が、医療ミスを犯せばどうなるか。
食品を扱うメーカーが、異物を混入させたらどうなるか。
運行を担うバス会社が、高速道路で事故を起こし、多くの人々を死なせたらどうなるか。
故意にせよ過失にせよ、被害者から求められるのは、原状の回復です。
では、「情報という商品を扱う」プロの言論人が、社会に対して、ソースの裏付けのない、事実と異なるデマばかりを垂れ流していたらどうなるか。
あなたのデマが日本社会にもたらした損失は、単独の医療ミスや、食品への異物混入や、高速バスの事故レベルの話ではありません。
安倍の推し進める構造改革(TPP)によって、日本の国家主権は奪われ、日本の農業は廃れ、多くの人たちは経済的な苦境を強いられ、命を失う人たちも現れます。
あなたの長年の読者であり、あなたの言論の被害者である私たちが、あなたに求めるのも、同じ、原状の回復です。
(追記)
私たちの追及に押されたのかどうかはわかりませんが、三橋貴明は、4月13日、文化放送のラジオ番組「おはよう寺ちゃん 活動中」で、ようやく、次のように語ったそうです。
全国講演回っている時に、結構JA関係さんから講演の依頼を頂くんだけど、毎回、「自民党には投票しないでください」と言って回ってますもん。めちゃウケますね。(自民党に投票を)しちゃいけませんよ。だって明らかに公約違反して、かつ日本の国の形を変えるようなTPPを短期で無理矢理批准しようとしているような政権では、私はこれは民主主義に反していると思う。
(出典: 文化放送「おはよう寺ちゃん 活動中」2016年4月13日)
今から三年前、安倍晋三がTPP交渉参加表明をした段階で、反TPPの代表的論客であった三橋貴明が言わなければならなかったこの言葉を、三年遅れでようやく口にしただけで、大喜びをしている頭の弱い人たちがいます。
「自民党には投票しないでください」
「自民党には投票しないでください」
「自民党には投票しないでください」
三橋氏のこのご発言、何気に凄くないですか?
三橋氏の言論支持を打ち出した私(影法師)や私が属する進撃に対し2年近くにも渡り誹謗中傷してきた人。
「三橋は詐欺師、嘘つき」とこの界隈で触れ回った人。
(武士の情けで名は伏せてあげます。)
彼らはこの始末を一体どうつけるつもりでしょうか?
彼らは大いなる勘違いを元に、「愛国無罪」のごとく、誹謗中傷を行ってきましたが、
ええ加減にせいや!
(出典: 進撃の庶民「【朝刊進撃】:三橋貴明氏がついに・・・。」(2016年4月14日)
自民党の公式な総合政策集に、新自由主義路線が明記されていたときに、
安倍本人が、TPP交渉参加を表明したときに、
安倍政権が「TPPは成長戦略の柱である」と明らかにしたときに、 財務大臣が、消費税増税を国際公約したときに、
安倍本人が「参院選後は構造改革を行う」と宣言したときに、
安倍本人が「私はグローバリストです」と明言したときに、
それでも、
「自民党は構造改革推進ではない」
「自民党は増税推進ではない」
「安倍さんは構造改革チックなことは語っていない」
「安倍さんは正しい経済政策を理解している」
という、自らがさんざん垂れ流してきたデマについて謝罪も訂正も行わなかった「情報という商品を扱う」プロの言論人が、三年遅れで、「自民党に投票してはならない」という当たり前なことを口にしただけで、それは、そんなに「凄い」ことなのでしょうか。
参考記事:
WJFプロジェクト: 三橋貴明による嘘のカタログ(2014年9月1日)
WJFプロジェクト: 本物を見抜く目: 三橋貴明、また嘘をつく(2014年2月8日)
WJFプロジェクト: インチキな仕立て屋たちの遁走(2015年2月21日)
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