慰安婦問題の「最終合意」

日本人は、何度、騙されれば気がつくのか。
以前から噂されていた通り、安倍政権が、慰安婦問題をめぐって韓国と「最終合意」を交わす方針を固めたそうです。新たな基金の創設も行われるそうです。

「合意文書」提案へ 政府、1億円基金検討 日韓外相会談

政府は25日、ソウルで28日に開かれる岸田文雄外相と韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相による外相会談で、慰安婦問題については最終決着したとの趣旨の合意文書を作成するよう提案する方針を固めた。さらに韓国側が受け入れた場合の元慰安婦に対する支援策として、新たに1億円超の基金を創設する検討に入った。【小田中大】

外相会談の日程は25日、日韓両政府が発表した。27日にソウルで日韓外務省局長協議を開催し、外相会談に向けて最終調整する。日本側は今回の外相会談で最終決着の見通しが立った場合、年明けに安倍晋三首相と朴槿恵(パククネ)大統領による首脳会談を開催することも検討している。

岸田外相は25日夕、外務省で記者団に「慰安婦問題は非常に難しい問題だ」とした上で、外相会談について「何ができるか、自分としてもぎりぎりの調整を行いたいと考えている」と述べた。また、今年が日韓国交正常化50年であることを踏まえ「50年の年末にあたり、日韓関係を前進させるべく、全力を尽くしたい」と述べ、年内の妥結に意欲を示した。

慰安婦問題について、日本側は1965年の日韓請求権協定で解決済みとの立場だが、韓国側が「蒸し返す」ことを避けるため、両国間で最終決着を確約する文書を作成することを求める構えだ。文書の形式としては両外相による宣言文や共同声明などを念頭に置いている。これに加えて、両首脳による会談で、合意内容について米国など第三国を交えて確認する案も浮上している。元慰安婦を支援するための新たな基金は、2007年に解散した「アジア女性基金」と同様の制度を検討している。女性基金では、日本政府は解散後も医療・福祉などで支援するフォローアップ事業を続けており、15年度は約1500万円、16年度予算案でも約1300万円を計上した。この支出を1億円超増額し、新基金に充てる案で調整している。

両首脳は11月2日にソウルで初めて首脳会談を行い、慰安婦問題の「早期妥結」を目指し、局長協議を加速化することで一致。両国で1回ずつ局長協議を開催した上で、谷内正太郎国家安全保障局長が今月22〜23日に訪韓。韓国政府関係者と協議し、外相会談の開催にこぎつけた。外務省幹部は「我々としては『これが最後』ということで合意できなければならない。二度と繰り返さないということを目指してやるべきだ」と強調した。

(出典: 毎日新聞2015年12月26日)

さて、今からちょうど三年前の2012年12月27日。政権発足直後に、安倍晋三は、慰安婦問題に関してどのように語っていたでしょうか。下のように語っていました。

「河野談話」見直しを視野 安倍首相、有識者会議を検討

安倍晋三首相は27日、旧日本軍による慰安婦募集の強制性を認めた「河野洋平官房長官(当時)談話」について、有識者の意見を聴取し、見直しを視野に検討に入る方針を固めた。菅義偉官房長官が同日の記者会見で明らかにした。女性の視点を反映することも念頭に、有識者会議の設置も検討する。

河野談話は戦時中の慰安婦募集に旧日本軍や警察が強制連行に関与したとする内容で、自民党の宮沢喜一内閣が平成5年8月に発表した。菅氏は第2次安倍内閣として河野談話を踏襲するかを聞かれ「踏襲する、しないではなく、政治、外交問題にさせるべきでない」と強調しながらも「閣議決定を踏まえ、内外の有識者、歴史学者の研究を検討するのが望ましい。私がそういう立場の人に聞くこともあり得る」と述べた。

慰安婦問題をめぐって第1次安倍内閣は19年に「政府が発見した資料の中には強制連行を直接示すような記述も見当たらなかった」との答弁書を閣議決定している。菅氏の発言は、閣議決定されていない河野談話について、この答弁書を踏まえた再検討の必要があるとの認識を示したもの。

首相は河野談話など歴史認識に関する政府見解に関し、今年8月の産経新聞のインタビューで「全ての談話を見直す必要がある。新たな政府見解を出すべきだ」と強調。9月の自民党総裁選討論会でも「河野談話で日本は不名誉を背負っている。前回の安倍政権で強制性を証明する証拠はなかったと閣議決定したが国内外で共有されていない」と問題視していた。

一方で菅氏は「植民地支配と侵略」への「心からのお詫びの気持ち」などを表明した7年の「村山富市 首相(当時)談話」について「第1次安倍内閣で歴代内閣の立場を引き継ぐということを表明している。この立場を今後とも引き継いでいきたい」と述べた。

これは、河野談話と異なり、村山談話が閣議決定された政府の見解であることと、来年2月の韓国・朴槿恵氏の次期大統領就任、3月頃の中国・習近平総書記の国家主席就任を控え、反日感情が高まる可能性にも配慮した結果とみられる。 これに関連し、首相は26日の自民党両院議員総会で「(来年夏の)参院選で勝利することで中長期的な理念を実現する機会を得ることができる」と語り、歴史認識問題などの決着を先送りする可能性を示唆した。

(出典: 産経新聞 2012年12月28日)

安倍晋三は、2013年7月の参院選で自民党が勝利すれば、河野談話の見直しのような歴史認識問題の決着を含む、

「中長期的な理念を実現する機会を得ることができる」

と語っていたのです。

チャンネル桜などのインチキ保守言論人たちもこぞって、同様に、2013年夏の参院選に勝利して衆参のねじれが解消され、政権基盤が安定さえすれば、安倍政権は真に保守的な政策を実行に移すことができる、参院選までは安全運転だなどと言って、世論を欺いていました。

しかし、2013年7月の参院選で自民党が圧倒的な勝利をおさめて以降、安倍晋三が実際に行ったことは何なのか。

私たちが一つ一つ追いかけて論じるのも困難なほど、矢継ぎ早に繰り出される売国政策のオンパレードでした。

安倍政権発足直後から、WJFプロジェクトが下のように警告していた通りです。

安倍政権は「保守・愛国」政権と信じられてきました。

安倍晋三自身、

「日本を取り戻す」
「戦後レジームからの脱却」
「美しい日本」
「瑞穂の国の資本主義」


などと美辞麗句を並べてきました。

しかし、ここで皆さんお一人お一人に考えていただきたいのは、上のような安倍政権による政策の実現によって、一体、日本の何が「保守」されるのかということです。上の政策のどこが「日本を取り戻す」ことにつながるのでしょうか。「戦後レジームからの脱却」につながるのでしょうか。

安倍政権がやろうとしていることは、日本の国家解体以外に何ものでもありません。

これが事実です。

そうではないとおっしゃるかたは、反証となる事実を一つでもいい、具体的に示していただきたい。

彼の政策の中に「日本の国体を守る」「日本の国柄を守る」ことにつながる政策が一つでも挙げられるでしょうか。

実は、そんなものは、一つもない。

そのことにどなたもお気づきになるはずです。

(出典: WJFプロジェクト 「【国賊三部作1】国賊安倍晋三: 愛国者の仮面をかぶった新自由主義者」 2013年2月24日)

安倍政権発足から三年が経過した今、通常の判断力を備えた人ならば、安倍晋三が「中長期的な理念」と呼んでいたものの実体は、保守的な政策でもなんでもなく、TPP参加や、消費税増税や、移民緩和政策や、国民の税金の海外への無節操なばらまきや、リニアモーターカーや潜水艦技術の海外への無償供与や、日本の農業を株式会社化するためのJA全中の全廃や、郵政株の公開による小泉郵政改革の完成や、年金資金をつかった株価操作や、朝鮮人の強制連行を認めた明治産業革命遺産の世界遺産登録や、韓国人元慰安婦への実質的な国家賠償や、竹島問題の国際司法裁判所提訴の棚上げや、残業代ゼロを認めた労働基準法の改悪や、配偶者控除の廃止や、派遣法の改悪や、高額療養費の負担増や、非正規雇用の拡大や、消費者金融の上限金利引き上げや、国民を監視するマイナンバー制度や、傀儡政府としての実態を隠し通すための秘密保護法や、日本をいよいよアメリカにがんじがらめにするための集団的自衛権容認や、原発再稼働や、第3次アーミテージレポートに書かれたありとあらゆる売国政策の実践であったことに気づくことでしょう。

まさに、これらの「中長期的な理念」は、あの2013年の夏、衆参のねじれが解消されたことによって、実現可能となったのです。

ここまで、国民生活を地獄に突き落とす、ありとあらゆる売国政策を実行に移されれば、いい加減怒り出すのが、日本人として普通の所作ですが、安倍信者はただ一言、次のように言ってのけることでしょう。

「安倍さんの真意は他にある。」

ここで、2013年7月の参院選の三日前に記した旧ブログの記事「安倍晋三は昔と何も変わっていない: 慰安婦問題に関する彼の謝罪をめぐって」(2013年7月19日)を再々掲しておきたいと思います。

同じ記事は、今年の7月に、日本の佐藤地ユネスコ大使が「1940年代に一部の施設で大勢の朝鮮半島の人々などが意に反して厳しい環境下で労働を強いられた」ことを認めた上で、「この犠牲者のことを忘れないようにする情報センターの設置など、適切な措置を取る用意がある」と約束して、「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に認定された際にも、再掲しています。

安倍晋三、自民党、チャンネル桜ら、インチキ保守勢力にとって、歴史問題は、日本人の大衆層を煽って、構造改革という名の売国と国家破壊へと誘導するための疑似餌に過ぎません。

日本人は、同じやり方で彼らに何度騙されれば、そのことに気がつくのでしょうか。

参考記事:
歴史問題と構造改革」(2013年5月8日)
『歴史問題』と『構造改革」は連動している」(2014年1月8日)
『歴史問題』と『構造改革』の板挟み」(2014年7月29日)
『歴史問題』と『構造改革』のはざまで」(2015年5月7日)
親韓の安倍晋三を支持する嫌韓の人々」(2013年11月22日)
安倍晋三は在日と戦っていない」(2014年5月24日)
あなたはいまだに騙されてはいないか?」(2013年8月20日)
安倍サイコパス政権」(2015年7月10日)

(以下、旧記事の再掲です)

先日、「自民党ネットサポーターズクラブ」についてという記事で、「自民党のゲッベルス」とも呼ばれる自民党のメディア戦略を担ってきた世耕弘成という人物について取り上げました。そこで紹介した、あるブログ記事の中に取り上げられていた、『週刊文春』の記事を改めて引用してみたいと思います。

「従軍慰安婦」を米紙に "広報した" 安倍政権宣伝マン」(「週刊文春」2007年03月22日号)

従軍慰安婦問題で安倍首相への批判が世界に広がっている。ニューヨーク・タイムズが社説(三月六日付)で「アベは謝罪すべきだ」と非難し、八日には一面で「Sex Slaves(性の奴隷)」と刺激的な見出しで慰安婦の証言を掲載。全米のマスコミから世界に飛び火し、外務省が火消しに追われている。

それにしてもなぜ今従軍慰安婦が米マスコミで大きく取り上げられるのか。実は火付け役がいる。安倍首相の広報担当補佐官、世耕弘成氏だ。

世耕氏が訪米したのは二月十九日。米下院で提案されている「従軍慰安婦に関する対日謝罪決議案」について、「安倍首相の真意を説明に行く」と官邸関係者に大見得を切って出発した。しかし、「世耕氏の行動はピントはずれ。下院は祝日のため1週間休会で、議員たちは地元に戻っていた。それを知っていて、世耕氏は訪米したのです。結局、ファーストクラスでの訪米で官費を二百万円以上浪費しながら、一人の議員にも会えなかった」(官邸関係者)

何とか会えたのが、国務省のスティーブンス次官補代理。ヒル次官補の部下だ。「こんな下のランクの役人にわざわざ会いに来る国会議員なんていません。しかも、スティーブンス氏は慰安婦問題自体を知らなかった。それで、逆に『大変な問題だ』と思われてしまうのです」(同前)

さらに世耕氏の行動は裏目に出る。彼は騒ぎの発端となったニューヨーク・タイムズをはじめ三大TVネットワークなど大手マスコミをまわったのだ。在米記者の話。

「慰安婦問題は下院で何度も提案されている人権問題のひとつにすぎず、誰も関心がなかった。それをわざわざ首相補佐官が各マスコミをまわるものだから、寝た子を起こしたのです。そもそも法的拘束力のない決議案なので放っておけばよかったんです」

帰国後、世耕氏は安倍首相に「トータルで六十人に会いました」と報告。しかし、説得すべき議員には一人も会わなかったことはひた隠し。最近は記者たちに、「訪米中、慰安婦の問題は一切話してない」とウソをついている。

官邸記者が嘆く。
「補佐官を五人も起用したものの、みんな仕事がない。だからこんな事態が起きる」
「広報のプロ」を自任する世耕氏の真価が問われる。

(出典: 『週刊文春』2007年3月22日号)

つまり、週刊文春によると、世耕弘成がアメリカに行き、わざわざメディアを焚き付けて慰安婦問題に火をつけて回っていたというのですが、この記事の指摘は本当なのでしょうか。

この記事の真偽は分かりませんが、日本の「保守」政治家や一般の人々が、わざわざ、慰安婦問題に関して国際社会の注目を浴びる発言や行動をとるというこの不思議な現象は幾度も繰り返されています。彼らの手法が稚拙だから傷口を広げているのか。傷口を広げるために、わざと稚拙な行動を起こしているのか。

下は、「歴史問題を克服し、日韓の一体化を推進し続ける会 」に所属する和服姿の日本人女性たちが、慰安婦問題について謝罪している写真です。(http://www.newscj.com/news/articleView.html?idxno=138537)

Comfortwomenapology
多くの皆さんが既にご存知の通り、中央に映っている女性は、江利川安栄という統一教会の日本支部に当たる日本統一教会の第7代会長の方であり、他の女性たちは韓国に嫁いだ統一教会の日本人信者の方たちです。

Erikawayasue
統一教会という韓国の反日カルトは、当然慰安婦問題を国際社会に目立たせたいという意図を持っているわけですが、どうやら慰安婦問題に関して日本を糾弾する韓国の側にも、逆に慰安婦問題について日本を弁護している(ように見える)日本の「保守」の側にも、同じように影響力を効かせているということになります。かねてから韓国との問題で、韓国との対称性のある行動をとるべきではないと訴えてきましたが、なぜか執拗に韓国と対称性のある行動をとりたがる人たちがいる理由もうっすらと見えてきます。

さて、2007年の4月26日、日米首脳会談後の記者会見の場で安倍晋三は、慰安婦問題について日本の総理大臣として謝罪してしまうわけですが・・・
この日米首脳会談後の記者会見での発言については、謝罪ではないという意見もあります。しかし、この訪米に先立って、安倍晋三が、ニューズウィーク誌とのインタビューで総理大臣として明確に慰安婦問題について謝罪しています。(これも謝罪ではないと言い張る人たちもいます。)

(ニューズウィークの記事と、政府の公開したテキストの両方を掲載しておきます。まずは、ニューズウィーク誌の記事ですが、日付は2007年4月29日になっていますが、インタビューは訪米前の4月17日に行われ4月21日に政府によって公開されています。)

'We Bear Responsibility'

As you know, your comments on "comfort women" caused an outcry in the United States. Do you really believe the Imperial Army had no program to force Korean, Chinese and other women to provide sexual services to Japanese soldiers?

I have to express sympathy from the bottom of my heart to those people who were taken as wartime comfort women. As a human being I would like to express my sympathies, and also as prime minister of Japan I need to apologize to them. The 20th century was a century in which human rights were infringed upon in numerous parts of the world, and Japan also bears responsibility in that regard. I believe that we have to look at our own history with humility, and we always have to think about our responsibility.

Do you now believe that the Imperial Army forced these women into this situation?

With regards to the wartime comfort-women issue, my administration has been saying all along that we continue to stand by the Kono Statement [a 1993 acknowledgment of Japan's partial responsibility for the brothels]. We feel responsible for having forced these women to go through that hardship and pain as comfort women under the circumstances at the time.

「我々は責任を負う」

記者「ご存知の通り、慰安婦に関するあなたの発言はアメリカで抗議の声を引き起こしています。あなたは本当に帝国陸軍が韓国や中国や他の国々の女性たちに、日本兵に対して性的なサービスを提供するように強制するいかなる制度ももっていなかったと信じていらっしゃいますか。」

安倍「私は、戦時慰安婦として徴用された方たちに、心の底からの同情の意を表さなくてはなりません。一人の人間として私は同情の意を表したいと思います。そしてまた日本国の総理大臣として、慰安婦の方たちに謝罪する必要があります。20世紀は世界の多くの場所で人権が侵害された時代であり、日本もこの点において責任を負っています。私たちは謙虚に自らの歴史を見つめ、私たちの責任について常に考えなければならないと私は信じています。」

記者「あなたは現在、帝国陸軍はこの女性たちをそのような状況に強制したのだと信じていらっしゃるのですか?」

安倍「戦時慰安婦の問題に関しましては、私の政権は河野談話を守り続けると一貫して申し上げております。私たちは、当時の状況下で慰安婦としての苦難と苦しみを味わうように、これらの女性の方たちを強制したことに責任を感じています。」

(出典: NewsWeek 2007年4月29日 )

下は政府が発表したニューズウィーク誌と安倍晋三とのインタビューのテキストです。

Q:総理の慰安婦についてのコメントについて、アメリカで反感が出ているが。

A:私は当時の慰安婦の方々に対し人間として心から同情をするし、そういう状態に置かれたことに対し、日本の総理として大変申し訳ないと思っている。20世紀においては人権が世界各地で侵害された世紀であるが、日本にもその責任があり、例外ではない。われわれはわれわれの歴史に対し常に謙虚でなければならないし、常に私たち自身の責任を思いを致さなければならないと考えている。

Q:私の記憶が正しければ軍が関与した証拠はないと述べたように記憶しているが。

A:これは官房長官談話のときの政府の調査についてであり、私が初めて述べたものではなく、今までの政府の見解(平林外政審議室長答弁など)を述べたものである。つまり事実関係について述べたのは私が初めてではないということである。ここで事実関係について述べることにあまり意味はないということである。

Q:要点は軍が女性を辛い状況に追い込んだことについて河野談話の立場を継承し、総理としてお詫びするということか?

A:彼女たちが慰安婦として存在しなければならなかった状況につき、われわれは責任があると考えている。そのときの状況として、慰安婦として彼女らが非常に苦しい思いをしたことに対して責任を感じているということである。念のために言っておくが、慰安婦の問題に関しては河野官房長官談話を私の内閣は継承しているとは一貫して言っていることである。

「河野談話を見直す」といってわざわざ国際社会の反発や注目を煽って、最後は謝罪する。慰安婦問題で大騒ぎをして、わざわざ傷口を広げるこのパターンが執拗に繰り返されているのはどういうことなんだろうと、改めて不思議に思います。

さて、以前も紹介しましたが、この安倍晋三の謝罪について、2007年当時、西尾幹二氏が産經新聞の「正論」に下のような評論を掲載されていました。この文章を読むと、安倍晋三や周囲の人々が、当時から何も変わっていないこと、全く同じことが繰り返されていることがよく分かります。

保守の本当の声結集する政権を待つ:【正論】評論家・西尾幹二 慰安婦問題謝罪は安倍政権に致命傷(産経新聞2007年4月27日)

≪そらされている熱い感情≫

私は冗談のつもりではなかった。けれども人は冗談と取った。話はこうである。

月刊誌「WiLL」編集部の人に2カ月ほど前、私は加藤紘一氏か山崎拓氏か、せめて福田康夫氏かが内閣総理大臣だったらよかったのに、と言ったら「先生冗談でしょ」と相手にされなかった。今までの私の考え方からすればあり得ない話と思われたからだが、私は本気だった。

安倍晋三氏は村山談話、河野談話を踏襲し、東京裁判での祖父の戦争責任を謝り、自らの靖国参拝をはぐらかし、核と拉致で米国にはしごをはずされたのにブッシュ大統領に抗議の声ひとつ上げられず、皇室問題も忘れたみたいで、中国とは事前密約ができていたような見えすいた大芝居が打たれている。これらが加藤、山崎、福田3氏の誰かがやったのであれば、日本国内の保守の声は一つにまとまり、非難の大合唱となったであろう。

3氏のようなリベラル派が保守の感情を抑えにかかればかえって火がつく。国家主義者の仮面を被った人であったからこそ、ここ10年高まってきた日本のナショナリズムの感情を押し殺せた。安倍氏が総理の座についてからまぎれもなく歴史教科書(慰安婦、南京)、靖国、拉致の問題で集中した熱い感情は足踏みし、そらされている。安倍氏の登場が保守つぶしの巧妙な目くらましとなっているからである。

≪「保守の星」安倍氏の誤算≫

米中握手の時代に入り、資本の論理が優先し、何者かが背後で日本の政治を操っているのではないか。

首相になる前の靖国4月参拝も、なってからの河野談話の踏襲も、米中両国の顔色を見た計画的行動で、うかつでも失言でもない。しかるに保守言論界から明確な批判の声は上がらなかった。「保守の星」安倍氏であるがゆえに、期待が裏切られても「7月参院選が過ぎれば本格政権になる」「今は臥薪嘗胆(がしんしょうたん)だ」といい、米議会でのホンダ議員による慰安婦謝罪決議案が出て、安倍氏が迷走し、取り返しのつかない失態を演じているのに「次の人がいない」「官邸のスタッフが無能なせいだ」とかわいい坊やを守るようにひたすら庇(かば)うのも、ブレーンと称する保守言論界が政権べったりで、言論人として精神が独立していないからである。

考えてもみてほしい。首相の開口一番の河野談話踏襲は得意の計画発言だったが、国内はだませても、中国サイドはしっかり見ていて安倍くみしやすしと判断し、米議会利用のホンダ決議案へとつながった。安倍氏の誤算である。しかも米国マスコミに火がついての追撃は誤算を超えて、国難ですらある。

最初に首相のなすべきは「日本軍が20万人の女性に性奴隷を強要した事実はない」と明確に、後からつけ入れられる余地のない言葉で宣言し、河野衆議院議長更迭へ動き出すことであった。

しかるに「狭義の強制と広義の強制の区別」というような、再び国内向けにしか通じない用語を用い、「米議会で決議がなされても謝罪はしない」などと強がったかと思うと、翌日には「謝罪」の意を表明するなど、オドオド右顧左眄(さべん)する姿勢は国民としては見るに耐えられなかった。

そしてついに訪米前の4月21日に米誌「ニューズウィーク」のインタビューに答えて、首相は河野談話よりむしろはっきり軍の関与を含め日本に強制した責任があった、と後戻りできない謝罪発言まで公言した。

≪通じない「事なかれ主義」≫

とりあえず頭を下げておけば何とかなるという日本的な事なかれ主義はもう国際社会で通らないことをこの「保守の星」が知らなかったというのだろうか。総理公認であるからには、今後、元慰安婦の賠償訴訟、過去のレイプ・センターの犯人訴追を求める狂気じみた国連のマクドゥーガル報告(1998年8月採択)に対しても反論できなくなっただけでなく、首相退陣後にもとてつもない災難がこの国に降りかかるであろう。

米国は核と拉致で手のひらを返した。6カ国協議は北朝鮮の勝利である。米中もまんざらではない。彼らの次の狙いは日本の永久非核化である。米国への一層の隷属である。経済、司法、教育の米国化は着々と進み、小泉政権以来、加速されている。安倍内閣は皇室を危うくした小泉内閣の直系である。自民党は真の保守政党ではすでにない。私は安倍政権で憲法改正をやってもらいたくない。不安だからである。保守の本当の声を結集できる胆力を持った首相の出現を待つ。

(出典: 産経新聞2007年4月27日)

「これらが加藤、山崎、福田3氏の誰かがやったのであれば、日本国内の保守の声は一つにまとまり、非難の大合唱となったであろう。(安倍と同じ事を民主党がやっていたら大騒ぎになっていただろう。)」
「国家主義者の仮面を被った人」
「保守つぶしの目くらまし」
「期待が裏切られても『7月参院選が過ぎれば本格政権になる』『今は臥薪嘗胆(がしんしょうたん)だ』」
「オドオド右顧左眄(さべん)する姿勢」
「安倍氏が迷走し、取り返しのつかない失態を演じているのに『次の人がいない』」
「かわいい坊やを守るようにひたすら庇(かば)う」
「ブレーンと称する保守言論界が政権べったりで、言論人として精神が独立していない」


今の状況と全く同じではないですか。

「私は安倍政権で憲法改正をやってもらいたくない。不安だからである。」

西尾氏のおっしゃるとおりではありませんか?
*
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「日韓合意」での慰安婦問題謝罪は自民党とアメリカとの合作!だという証拠と周辺で蠢く闇の日本破壊勢力

「日韓合意」での慰安婦問題謝罪は自民党とアメリカとの合作!だという証拠と周辺で蠢く闇の日本破壊勢力http://soumoukukki.at.webry.info/201512

No title

だって安倍政権ですもの
いつかこんな屈辱的な合意をする日が来るんじゃないかとおもってました
だから驚きません、怒りもしません。
でも自民党や安倍政権が保守政権の仮面をかぶり続けることはどうしても許せない
保守層をバカにしてるとしか思えない

No title

今韓国で更なるゆすりを狙った抗議が発生していますが、またしてもアメリカの圧力で更なる屈辱を日本が被らされる気がしてならないです。
自民信者は「アメリカが何とかしてくれる」「韓国が勝手に内部抗争で自滅する」などと楽観視していますが、そのうち自己欺瞞もできない事態になってしまうと思います。

テレビに映る元慰安婦

明日で終わりですが今年は戦後70年。昭和20年に15才だったとして現在85。
ニュースに出てくる「元慰安婦」は70代位に見えるんですが、私がひねくれてるんでしょうか。
皆さん80代後半、90歳過ぎなのでしょうね(棒)




No title

ただ今回の件を無理やりポジティブに考えれば経済政策で数々の致命的な売国政策をしたにもかかわらず支持率が高かった安倍政権が特亜憎しの感情のみで動いてるネトウヨたちからも見放されつつあるという点はよかったかもしれないですね。
安倍政権が失脚し選挙で票が割れて決められない政治が続けば、これ以上の売国は防げるかもしれません。絶望的な状況には変わりありませんが…

No title

慰安婦のことで中国や台湾、北朝鮮が騒ぎ出しましたね。

韓国にお金を出すといった以上、他のアジア諸国が「韓国に金出すなら俺らにも出せ」と賠償を求めて騒ぐのは、当然でしょう。反日とか以前に。

慰安婦うんぬんもさることながら、そもそも賠償問題は、日韓請求権並びに経済協力協定 で「完全かつ最終的に解決された」のですから相手にしなければよかったのに、何やっているんでしょうか。
また日本はオウンゴールしてしまったのか…(呆れ)

こんな状況でも安倍信者は「これは河野・村山談話とは違う、相手が話を蒸し返さないことを約束したのだ」「10億円で解決するなら安い出費だ」などと擁護するでしょう。
でも実際は日本国の傷口を広げただけですよ!

No title

余命三年時事日記なんてデタラメ本が売れる国だ。
何度でも騙されるよ。

No title

つまりそういう事でしょ?
自国の経済もままならないのにばら撒きだけは一丁前
譲歩の必要なしが過半数を超える民意を無視する安倍
日本国民の事なんて何にも考えてない
公務員の給料アップ、一部の大企業(経団連)だけ潤って、日本は立ち直った?
社会保障をダシにして増税?
友好国への援助ならまだしも、反日国に民意と真逆の事した遣い方して頭がおかしい
祖先を冒涜し未来永劫続く汚名を10億円で買った安倍
日本史上稀に見る無能・・・いや、売国奴ですわw

No title

 理解能力がパヨクと同じ酷使様達はまた短絡的行動で見方の足を引っ張るのですね。
 6年前と同じく。

No title

>>安倍「私は、戦時慰安婦として徴用された方たちに、心の底からの同情の意を表さなくてはなりません。

慰安婦に徴用された者などいなかったのに、第一次安倍政権当時の安倍はこんな認識だったのか!

「国の命令による強制連行はなかった」と公式にスピーチするというこんな簡単な事が何故言えないのか理解に苦しむ。
強制連行はなかったと発言すると、一族郎党すべて暗殺でもされるのだろうか?
全く理解不能です。安倍に強制連行否定発言でスイッチが入る時限爆弾装置でもついているとしか思えない。

日本の外交は当分お先真っ暗でしょうね。何せ、議席数を多く持つ保守政党もなければ、ヘタレない保守議員もいない。

私は安倍が河野談話を踏襲した時点で見限って、選挙では立ちあがれ/次世代などに入れたが、候補者が少なく、小選挙区制では、反日か自由主義リベラルか自民党か公明党くらいしか選択肢がなく、地区の自民党議員が極端な左でないことを確認して自民党に入れるしかなかった。
私のような選択をせざるを得ない保守層は結構いると思う。




No title

それでもきっと、あの人たちは安倍晋三を擁護し続けるのだろうなと思うと、
なんだかもう、笑ってしまいますw

そういえば安倍談話が出たときに、中韓から大きな反発が無かったものだからって
「反発が無い=反発したいのにできない=安倍の勝利・自分たちの勝利」
と勘違いしたバカたちが「ざまあ」とか言って喜んでいたっけ・・・

あ~あ、また、やらかした!

結局、事実の如何を問わず、慰安婦が居り、自国内に基金を作れば、
人道と称して、日本政府が援助してくれるわけだ。
お次は、中国ですか?台湾ですか?インドネシアにフィリピン?
オランダなんてのもあったよね?
慰安婦を基軸に連帯するきっかけになりますね。
韓国だけなんて、人道に反しますし、差別です!
日本にも慰安婦がたくさんいたけど、彼女たちは蚊帳の外なのかな?
北朝鮮はどうするの?ここは、基金とやらではごまかせないよ。
国交正常化時には、必ず、賠償請求されるのでは?

若い人たちが、気の毒だわ!





現在進行形の竹島問題

その年次式典すら、政府主催にすると言ってやってないんですよ。完全解決じゃないんですよ、式典ですよ、国内でどうとでもできる問題ですよ。それすら実行に移せないんですよ。

この口だけ男に期待する根拠など、一切ない。

予想を超えた、、最悪の正月をプレゼントしてくれたようだ!怒れ国民!

【超速報】慰安婦問題が妥結で合意『最終かつ不可逆』...日本が10億円を拠出・軍の関与を認め「責任痛感、おわびと反省」・今後互いに批判しない・少女像撤去(移転)に努力
http://www.honmotakeshi.com/archives/47352151.html

なんじゃこりゃああああ!!!

これは駄目かも知らんね(日本は、またやられそう)

火病炸裂 交渉決裂に至る模様
http://ameblo.jp/zet-one/entry-12110675443.html

楽観的過ぎ。
今は韓国が劇的な交渉妥結、韓国側が大きな譲歩をしたと見せかけるために交渉条件を釣り上げている状態。
つまり、韓国が幾ら譲歩しても痛くないというところまで条件をわざと釣り上げている(全て単なる演出)。
これ、韓国のいつもの交渉パターン。
だから慰安婦像の撤去など実際は簡単。
実際簡単なのに、それを物凄く難しいと見せかけているだけだ。
こういう、わざとらしいギミックが準備されているところを見ると、クネの政治決断(見かけ大幅譲歩演出、実際は韓国勝利)の形にして交渉まとめるつもりだな、これ。
なにしろアメリカの圧力が日本と韓国の両方に効いている。
これは韓国側が掴んだチャンスで日本は圧倒的不利。
どんな事をしてでも韓国は交渉を妥結させようとするだろうな。
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蓮舫の二重国籍問題のジレンマ

違う入り口を選んだハズなのに、ドアを開けると、同じ出口につながっている。
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