遊星からの物体X
同じ生き物だとはとても思えない。
「遊星からの物体X」(原題: "The Thing")は、あるおぞましいSF映画のタイトルです。(気持ち悪い映像に耐性のある方はYouTube等でご覧下さい。)
「TPPで日本は終了する」という「TPP亡国論」を各メディアでさんざんばらまいて一稼ぎしておきながら、
と、2013年3月15日の安倍晋三によるTPP交渉参加表明の前々日までとぼけ続けたあげく、実際にTPP交渉参加表明が行われた翌日の3月16日には、自分が「飛ばし記事」ととぼけてきたことについては何の訂正も釈明も謝罪も行わないまま、
と安倍政権を「民主党とは比較にならないほどまともな政権」と擁護し、同日に菅官房長官が「TPPはアベノミクス第三の矢の一部である」と明言したにも関わらず、その11日後には、「日本が滅びる」と自分がさんざん煽っていたはずのTPPを内包するアベノミクスによって「超大国日本が復活する」などという、自分の従来の主張と真っ向から相矛盾する、ふざけたタイトルの本を平然と出版した三橋貴明。
実際には、アベノミクスで超大国日本が復活するどころか、2014年4~6月期の実質GDPは年率換算7・1%のマイナス成長。三橋貴明自身の弁によれば、いまのまま安倍政権が続けば「日本は大変なことになる」そうで、それにも関わらず、「安倍さんは参院選後に豹変したのだ(つまり安倍が最初から新自由主義者であったことをいまだに認めていない)」「安倍政権に退陣を求めるつもりはない」といまだに、ふざけたことを言う。
『アベノミクスで超大国日本が復活する! 』
という本がいかにでたらめだったかが、既に誰の目にも証明されているにも関わらず、このようなデマ本を平然と売りさばいて世の中を欺いたことについて、なんの謝罪も訂正も釈明もしないまま、今度は、『原発再稼働で日本は大復活する! 』という本を出版するという。
10%への消費税増税、TPP妥結、道州制導入へと安倍政権がその目論みを遂げようと驀進を続ける中、安倍政権によって「日本は大変なことになる」と三橋は語っていたはずですが、安倍構造改革や消費税増税の負の影響が、原発を再稼働しただけで全て払拭されて「日本が大復活する」というのでしょうか?
TPP交渉参加表明前まで、「一体、安倍総理は何回『交渉参加表明』とやらをやればいいんでしょうか」とマスコミの報道を揶揄していた三橋貴明ですが、「一体、日本は何回『大復活』とやらをやればいいんでしょうか」というブーメランが彼のおでこに突き刺さっているかのようです。
こんなふざけたタイトルの本を世に問うこと自体、三橋という男が世の中をミスリードしたことに関して良心の呵責を感じていない何よりの証拠です。
三橋は、反TPPの主要な論客の一人だったはずですが、「TPP違憲訴訟」の動きについては一言も言及しない。
三橋貴明という人物は、本当に読者や日本人全般をなめきっているし、こんな人物が、地上波のテレビやラジオに登場して平然と言論活動を続け、なおかつ、このような厚顔無恥な嘘つきを、反グローバリズム・反安倍政権の旗手のごとく持ち上げてすがろうとする人々がいる今の日本は心底からオカシイし、三橋貴明も、その信者たちも、一体どういう神経をしているのか、首をかしげずにはいられません。
私は、オカシイことについてオカシイと言っているだけであり、しかもこのようなオカシイ状況がいつまでも糾されないから同じことを言い続けているだけなのですが、当たり前な事実を指摘する人間を指差して、安倍信者も三橋信者も「キチガイ」呼ばわりをしてきます。
この国は、「遊星からの物体X」によって脳みそを食い荒らされた人間ばかりになってしまったのでしょうか。
(追記)
この記事が「おぞましい」という言葉を冒頭で使ったからなのか、単なる偶然なのかわかりませんが、本日の三橋貴明ブログの記事のタイトルは「おぞましきレトリック」だそうです。
「消費増税見送れば社会保障予算減も」と発言した安倍の言葉が「おぞましい」というのですが、私からみて真に「おぞましい」のは、上の記事に書いたとおり、『アベノミクスで超大国日本が復活する』などというデマ本を出して、その本のデタラメぶりが既に明らかになっているにも関わらず、また消費税が10%に増税されて日本経済が壊滅的な影響を受けようとしている今、いまだに悪びれることなく「日本は大復活する」などというタイトルの本を恥ずかしげもなく世に問うことのできる三橋貴明の厚顔無恥なずぶとい神経であり、その信者たちの馬鹿さ加減です。
三橋ブログのコメント欄に寄せられる三橋信者の馬鹿げたコメントには心底呆れます。これがいい年をして、社会経験も積んでいるはずの大人たちのコメントかと思うと、頭が痛くなります。
「もはや、三橋さんの発信力にお縋りするしかありません。」(yamayuri氏)
「三橋先生には是非とも政治家になって頂きたいと思います。安倍の移民政策を止められるのは、三橋先生だけです。」(真正保守氏)
「TPPで日本は終了する」という「TPP亡国論」を各メディアでさんざんばらまいて一稼ぎしておきながら、
「自民党はTPP交渉に参加しない」
「自民党は構造改革党ではない」
「安倍さんは構造改革チックなことは語っていない」
「自民党がTPP交渉に参加すると決めつけるのは反日左翼」
「TPP交渉に関するマスコミの報道は飛ばし記事」
と、2013年3月15日の安倍晋三によるTPP交渉参加表明の前々日までとぼけ続けたあげく、実際にTPP交渉参加表明が行われた翌日の3月16日には、自分が「飛ばし記事」ととぼけてきたことについては何の訂正も釈明も謝罪も行わないまま、
「民主党政権の頃は、まともなことを何一つやろうとしませんでしたので、ひたすら批判していればよかったわけです。当時とは比較にならないほどまともな政権が誕生したわけです」
(出典: 三橋貴明ブログ「長い、厳しい戦いが始まった」2013年3月16日)
と安倍政権を「民主党とは比較にならないほどまともな政権」と擁護し、同日に菅官房長官が「TPPはアベノミクス第三の矢の一部である」と明言したにも関わらず、その11日後には、「日本が滅びる」と自分がさんざん煽っていたはずのTPPを内包するアベノミクスによって「超大国日本が復活する」などという、自分の従来の主張と真っ向から相矛盾する、ふざけたタイトルの本を平然と出版した三橋貴明。
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三橋貴明 『アベノミクスで超大国日本が復活する! 』 2013年3月27日出版 |
実際には、アベノミクスで超大国日本が復活するどころか、2014年4~6月期の実質GDPは年率換算7・1%のマイナス成長。三橋貴明自身の弁によれば、いまのまま安倍政権が続けば「日本は大変なことになる」そうで、それにも関わらず、「安倍さんは参院選後に豹変したのだ(つまり安倍が最初から新自由主義者であったことをいまだに認めていない)」「安倍政権に退陣を求めるつもりはない」といまだに、ふざけたことを言う。
『アベノミクスで超大国日本が復活する! 』
という本がいかにでたらめだったかが、既に誰の目にも証明されているにも関わらず、このようなデマ本を平然と売りさばいて世の中を欺いたことについて、なんの謝罪も訂正も釈明もしないまま、今度は、『原発再稼働で日本は大復活する! 』という本を出版するという。
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三橋貴明 『原発再稼働で日本は大復活する! 』 2014年10月23日出版 |
10%への消費税増税、TPP妥結、道州制導入へと安倍政権がその目論みを遂げようと驀進を続ける中、安倍政権によって「日本は大変なことになる」と三橋は語っていたはずですが、安倍構造改革や消費税増税の負の影響が、原発を再稼働しただけで全て払拭されて「日本が大復活する」というのでしょうか?
TPP交渉参加表明前まで、「一体、安倍総理は何回『交渉参加表明』とやらをやればいいんでしょうか」とマスコミの報道を揶揄していた三橋貴明ですが、「一体、日本は何回『大復活』とやらをやればいいんでしょうか」というブーメランが彼のおでこに突き刺さっているかのようです。
こんなふざけたタイトルの本を世に問うこと自体、三橋という男が世の中をミスリードしたことに関して良心の呵責を感じていない何よりの証拠です。
三橋は、反TPPの主要な論客の一人だったはずですが、「TPP違憲訴訟」の動きについては一言も言及しない。
三橋貴明という人物は、本当に読者や日本人全般をなめきっているし、こんな人物が、地上波のテレビやラジオに登場して平然と言論活動を続け、なおかつ、このような厚顔無恥な嘘つきを、反グローバリズム・反安倍政権の旗手のごとく持ち上げてすがろうとする人々がいる今の日本は心底からオカシイし、三橋貴明も、その信者たちも、一体どういう神経をしているのか、首をかしげずにはいられません。
私は、オカシイことについてオカシイと言っているだけであり、しかもこのようなオカシイ状況がいつまでも糾されないから同じことを言い続けているだけなのですが、当たり前な事実を指摘する人間を指差して、安倍信者も三橋信者も「キチガイ」呼ばわりをしてきます。
この国は、「遊星からの物体X」によって脳みそを食い荒らされた人間ばかりになってしまったのでしょうか。
(追記)
この記事が「おぞましい」という言葉を冒頭で使ったからなのか、単なる偶然なのかわかりませんが、本日の三橋貴明ブログの記事のタイトルは「おぞましきレトリック」だそうです。
「消費増税見送れば社会保障予算減も」と発言した安倍の言葉が「おぞましい」というのですが、私からみて真に「おぞましい」のは、上の記事に書いたとおり、『アベノミクスで超大国日本が復活する』などというデマ本を出して、その本のデタラメぶりが既に明らかになっているにも関わらず、また消費税が10%に増税されて日本経済が壊滅的な影響を受けようとしている今、いまだに悪びれることなく「日本は大復活する」などというタイトルの本を恥ずかしげもなく世に問うことのできる三橋貴明の厚顔無恥なずぶとい神経であり、その信者たちの馬鹿さ加減です。
三橋ブログのコメント欄に寄せられる三橋信者の馬鹿げたコメントには心底呆れます。これがいい年をして、社会経験も積んでいるはずの大人たちのコメントかと思うと、頭が痛くなります。
「もはや、三橋さんの発信力にお縋りするしかありません。」(yamayuri氏)
「三橋先生には是非とも政治家になって頂きたいと思います。安倍の移民政策を止められるのは、三橋先生だけです。」(真正保守氏)
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